2018年4月から春の新ドラマが続々放送をスタートする。
そこで倭人速報では、地上波はもちろん、BS、インターネットテレビなど各テレビ局で4月から放送予定の新作ドラマ48作品の番組名がツイートされた回数とユーザーの性別・年代を調査。
春ドラマ前評判1位に輝く作品は一体どれ？

2018春ドラマツイート数TOP10

1. ブラックペアン 19240tw



一緒にツイートされたワード：99.9ー刑事専門弁護士ー、猫、皇居



2. 花のち晴れ〜花男 Next Season〜 10745tw



一緒にツイートされたワード：杉咲花、平野紫耀、中川大志



3. 崖っぷちホテル! 5027tw



一緒にツイートされたワード：岩田剛典、戸田恵梨香、しゃべくり007



4. sick’s 恕乃抄 ～内閣情報調査室特務事項専従係事件簿～ 4570tw



一緒にツイートされたワード：spec



5. 孤独のグルメ 4035tw



一緒にツイートされたワード：99.9ー刑事専門弁護士ー、重版出来、season7



6. 半分、青い。3694tw



一緒にツイートされたワード：佐藤健、オフショット、矢本悠馬



7. モンテ・クリスト伯ー華麗なる復讐ー3349tw



一緒にツイートされたワード：ディーン・フジオカ、キラキラ、モンテディオ山形



8. ドラマ「記憶」3155tw



一緒にツイートされたワード：ジュノ、2PM



9. missデビル 人事の悪魔・椿眞子3144tw



一緒にツイートされたワード：佐藤勝利、菜々緒、たこ焼き



10. シグナル 長期未解決事件捜査班2407tw



一緒にツイートされたワード：防弾少年団、坂口健太郎、主題歌

集計期間：2018年3月19日～2018年3月25日
集計範囲：角川アスキー総合研究所が独自に定義したエンタメ関連全量ツイート

「ブラックペアン」1位の秘密は原作と出演者のファン層の違い？

1位を獲得した「ブラックペアン」は嵐の二宮和也さん主演で「チーム・バチスタ」シリーズなど医療現場を舞台にした作品で人気を集めている海堂尊さんの小説をドラマ化した作品。
孤高の天才外科医という二宮さんのこれまでにない役どころが注目を集めているほか、原作の名場面がどう再現されるのか、原作は「チーム・バチスタ」シリーズの十数年前を描いた作品だが、舞台を何年にするのかなど海堂尊ファンからも大きな注目を集めている。そんな中、「チーム・バチスタ」シリーズにも登場する、猫ちゃんこと看護師の猫田麻里を趣里さんが演じることが話題になった。
そのほか、「99.9ー刑事専門弁護士ー」の劇中に「ブラックペアン」に関する小ネタが登場したほか、公式アカウントによる皇居付近でのロケを撮影したツイートも大きな反響を巻き起こしている。

2位の「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」はドラマ化もされて大ヒットしたベストセラー少女漫画「花より男子」の続編を実写化。
原作が人気の少女漫画であること、ヒロイン役の杉咲花さん、ジャニーズの新グループ、King & Princeの平野紫耀さん、中川大志さんなど若い女性に人気のあるキャストが出演することなどから、特に30代以下の女性が多くツイートしている。

3位は三代目J Soul BrothersとEXILEのメンバー、岩田剛典さんの初主演作「崖っぷちホテル!」。
作品名とともに最もツイートされたのは、主演の岩田剛典さんの名前だった。また、ツイート数が発言したアカウント数の4倍であることから、岩田さんの熱狂的なファンが何度も作品についてツイートしたことが予想される。
その他、上位にランクインした要因としては集計期間中に番組のPRのため、岩田さんと戸田恵梨香さん、浜辺美波さんが「しゃべくり007」「今夜くらべてみました」など様々なバラエティ番組に出演したことからドラマへの注目度が上がった事が挙げられる。


また、今回の調査結果で注目したいのは、「ブラックペアン」以外の作品はツイート属性がはっきり分かれたこと。
次に紹介するのは、各年代属性別につぶやかれた春ドラマタイトルのTOP3ランキングだ。

性別・年齢で興味を持った作品がはっきり分かれる結果に

まず、目につくのが男女でツイートしたドラマタイトルが全く異なること。
「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」が40代以外すべての世代の女性で上位ランクインしているのに対し、男性では20代以下のみでのランクインにとどまっている。
反対に、「孤独のグルメ」は男性では殆ど全ての世代で最も多くツイートされているが、女性では全ての世代でTOP3圏外にとどまっている。
また、年齢によってもツイート結果が異なっており、
「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」についてツイートしているユーザーが30代以下に多いのに対し、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」は30代以上でのみランクインしている。

この原因として考えられるのが、ドラマの原作、出演者、放送される枠のファン層が見事に一致しており、その反面、それ以外の層の興味を惹きつけることが難しくなっているからではないかと思われる。
例えば、「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」は原作が人気少女漫画であり、ジャニーズの新グループや10代から20代前半の若手俳優が主要人物を演じるなど、20代以下の若い女性にターゲットがきっちりと絞られている。
もちろん、前日譚に当たる作品「花より男子」のファンを取り込むことができたため、幅広い年代の女性ファンに関心を持たせる事に成功しているのだが、反対に男性が関心を持つ要素が失われてしまっているともいえる。
また、「孤独のグルメ」は多くのファンを抱える作品ではあるが、原作が青年漫画で主演が松重豊さん、テレビ東京の深夜枠という渋さが男性の心を惹きつけているのではないかと思われる。

ただし、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」は主演の永野芽郁さんや佐藤健さんなど若い世代に人気のある俳優が出演するが、
枠自体が比較的高い年齢層をターゲットにしている上、ヒロインが1971年生まれの設定ということで同年代のTwitterユーザーが興味を持ったため、ツイートしたユーザーの年齢層が高くなったのではないかと推測される。

これらの要因を考えた時に、原作のファン層が男性を中心としており、主演の二宮和也さんが女性から絶大な支持を集めていることにより、
異なる層からまんべんなく注目を集めることに成功した「ブラックペアン」がツイート数1位になったのはとても自然なことだと言えるだろう。

しかし、放送直前のツイート数ランキングはあくまでもその作品を支持するファン層の大きさを物語るものに過ぎない。
放送後、あるいは放送の途中から完成度の高さなどが理由でより多くの注目を集める作品も登場することは十分に予想される。
果たして、第一回放送後、注目を集めるのはどの作品だろうか。
「ブラックペアン」がこのまま独走するのか、それともふたを開けるまでどうなるか分からないオリジナル作品やダークホースが出演するドラマに注目が集まるのか。
2018春ドラマ第一回放送をご注目あれ。