私はわざわざ成都の「陳麻婆豆腐」に夕食を食べに行きました。

というのも、私が大阪に来たばかりの頃、現地で麻婆豆腐が非常に人気であることに衝撃を受けたからです。ほとんどすべての中華料理店に麻婆豆腐がありました。

しかも、メニューには「陳麻婆豆腐」と「麻婆豆腐」の二種類が並んでいる店もあり、「陳麻婆豆腐」のほうがたいてい値段が高いのです。

四川出身の私自身は、そこまで麻婆豆腐に強いこだわりがあるわけではありません。

陳麻婆は成都では確かに有名な老舗ですが、地元の人が日常的に通う店ではなく、客の多くは観光客です。

私は成都で何十年も暮らしていますが、訪れた回数は5回にも満たないと思います。理由は単純で、味が正直なところごく平凡だからです。

今回注文したのは、陳麻婆豆腐、夫妻肺片、松鼠桂魚、獅子頭です。

しかし、夫妻肺片は味が染みておらず、松鼠桂魚は揚げすぎで乾燥しており、獅子頭にはやや肉の臭みが残っていました。相変わらず、全体的に特筆すべき点はありませんでした😅

そのため、もし観光で訪れるのであれば、私がおすすめできるのは「陳麻婆豆腐」一品だけです。

一人であれば、陳麻婆豆腐とご飯一杯で十分です。お茶代込みで合計26元、倭国円でおよそ550円ほどです。

複数人の場合は、陳麻婆豆腐に加えて、水煮肉片や毛血旺といった四川らしい料理を一品頼めば十分でしょう。小吃としては、鐘水餃や担担麺を試してみるのも悪くありません。

参考までに、陳麻婆のメニューも写真で載せておきます。価格の目安としてご覧ください。

#中国旅行行動ガイド December 12, 2025