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小選挙区制
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2025.11.17〜(47週)
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-中選挙区制度の再導入するなら、ぜひ「単記移譲式(STV)」の検討を-
先日、維新がこれまでと考え方を変えて中選挙区制の復活に舵を切った点についてブログで言及したところ、
「じゃあ結局、おまえ(オトキタ)はどんな選挙制度が良いと思っているのだ?」
と聞かれたので、今日は選挙制度のお話をします(長文です)。
私は保守二大政党論者なので、もともとは単純小選挙区制に近い制度が理想だと考えていました。
しかしながら、ここまで多党制が進展してくると&倭国のお国柄や歴史的経緯を考えると、今から単純小選挙区制に移行するのは現実的に極めて困難…。
といっても、お金がかかり利権の温床になりがりな中選挙区制に戻すのがベストとも思えない。
そこで注目すべきだと考えているのが、アイルランドなどで採用されている中選挙区単記移譲式(STV:Single Transferable Vote) という方式です。
実はこれ、旧来の倭国の中選挙区(=単記非移譲式:SNTV)が抱えていたほぼすべての問題を構造的に解決しうる、非常に完成度の高い制度です。
私はこれまで中選挙区連記制が良いかなと考えていたのですが、こちらの方が世界的に先例もあり、導入しやすさでも軍配が上がります。
というわけで、以下は中選挙区単記移譲式についての説明であります。長いですが、ご興味ある方はぜひどうぞ。
■
-「単記移譲式」とは何か?-
中選挙区単記移譲式(STV)の最大の特徴は「順位をつけて投票する」ことです。
1位はAさん
2位はCさん
3位はDさん…
というように、有権者は複数候補に優先順位をつけて1票を投じます。
開票では、まず各候補の1位票を集計し、一定ライン(=クオータ)に達した候補から当選。余った票は、有権者が2位に書いた候補に“移譲”されます。
逆に最下位候補は落選し、その票は投票者が次に希望した候補に順次移り、当選者が定数に達するまで繰り返されます。
ポイントは、「入れた候補が落ちても(あるいは勝ちすぎても)票がムダにならない」ということ。
これこそがSTVの最大の強みです。
ちなみに「単記」という名前がついているのは、中選挙区では当選者の分だけ投票できる(有権者が複数票を投じられる)「連記制」という仕組みがあるからです。
ただこちらは、世界で導入事例はほぼありません。
■
-中選挙区単記移譲式(STV)のメリット:死票ゼロに近づき、民意が最大限反映される-
倭国の旧中選挙区制のような単記非移譲式では、「人気候補に票が集中して無駄になる」「票割りに失敗して大量落選」という悲劇が頻発していました。
しかしSTVでは、
・余剰票は次順位へ
・落選票も次順位へ
→ 票が無駄になりにくい
結果として、
・多様な政治勢力が議席を得やすい
・投票者は“正直な選好”を出しやすい
・特定地域・特定団体・特定候補に過度に依存しない
という、まさに“現代的な民主主義に必要な構造”が実現します。
アイルランドが長期的に多党制を維持し、安定した政権交代を可能にしているのは、このSTVの貢献が大きいと政治学では評価されています。
■
- 旧中選挙区の弱点をほぼ克服できる?-
倭国の旧中選挙区制に対しては、
・同一政党内の激しい競争
・金権政治化
・地盤依存
・票割り負担
・政権交代の停滞
・政策よりも利益誘導優先
といった批判がありました。STV(中選挙区単記移譲式)はこれらを下記のように構造的に緩和します。
▼ 票割りの必要が激減
余剰票が“自動で移譲”されるため、党内の争いは相対的に弱まり、候補者の個人商店化が抑えられます。
▼ 政治の多様性が担保される
2位・3位の選好が活きるため、少数派の声も反映されやすい。
▼ 民意の「総量」が議席に反映されやすい
特定の候補に票が集中しても、その票は無駄にならず国政に反映される。
…つまり、政治学的に言えば
“SNTV(旧倭国方式)で起きていた問題の多くを、STV(中選挙区単記移譲式)はアーキテクチャ/制度設計で解決する”
制度なのです。
■
-デメリットもあるが、技術的にほぼ解消可能-
もちろんSTV(中選挙区単記移譲式)にも課題があります。
・開票が複雑(ただしネット投票や電子化で解決可能)
・有権者の理解負荷が高い(でも慣れの問題)
・組織票が順位を揃えると強くなる可能性(これは大変)
しかし、これらは上記のように、運用の工夫でほぼ対応可能です。
組織票の問題は残りますが、これが小選挙区制・単記中選挙区制でも同様なので、程度問題という見方もできます。
それよりも、民意を最大限反映するという本質的メリットの方がはるかに大きいと考えられます。
ネット投票・電子投票を導入するきっかけになりえることもポイントです。
■
-もし倭国が中選挙区制を議論するなら-
私がここで申し上げたいのは、
「中選挙区を語るなら、単なる“昔の制度”ではなく、STVのような現代的・科学的な仕組みを検討すべきだ」
という点です。
小選挙区の弊害が見える今、“もう一度中選挙区に戻そう”という声が出るのは理解できますが、単純な復古主義では同じ問題を繰り返しかねません。
政治制度は科学です。
実証研究が積み重なり、世界の成功例・失敗例が明らかになりつつある今こそ、制度設計のアップデートが必要だと思います。
■ まとめ
・中選挙区は制度の設計次第で、まったく違う結果をもたらす
・STV(中選挙区単記移譲式)は、死票を最小化し民意を最大反映する制度
・倭国の旧中選挙区制の弱点を構造的に補える
・技術的な課題はほぼ克服可能
・検討するなら「復古」ではなく「アップデート」を!
選挙制度は、国の未来を根本から左右する“民主主義のOS”です。
もしこのテーマをさらに国会で深掘りしていくのであれば、アイルランドなど海外視察も含めて、積極的に議論を続けて欲しいと期待するものです。
おしまい。 November 11, 2025
57RP
〇一昨日、衆議院議長の下の正式な機関である衆議院選挙制度に関する協議会が開かれました。私から冒頭、私が幹事長を務める超党派の選挙制度抜本改革議連で11/6に行った、「衆議院定数のあり方は衆議院選挙制度のあり方と一体で本協議会で協議して結論を得るべき」との衆議院正副議長への申入れについて説明いたしました。その後、各党会派の自由討論となり、定数削減についての連立政権合意書を結んだ自民党、倭国維新の会を含めて、衆議院定数の問題は選挙制度の議論と一体で協議会の場において行うことで大筋一致いたしました。
昨日は、超党派の選挙制抜本改革議連を開き、中北浩爾中央大学教授をお招きして「倭国政治と選挙制度」についてご講演いただきました。政権交代可能な2ブロック型の民主主義を目指して平成の政治改革で導入した小選挙区比例代表並立の選挙制度が、実際には1ブロック優位が続き、多極型多党制に見合った選挙制度の導入が必要であることをご説明いただきました。今や小選挙区制は弊害の方が大きく、理論上は中選挙区比例代表制が選挙制度の最適点であることをお示しいただきました。
衆議院定数削減を定めた自維連立合意を受けて、急速に選挙制度改革への注目も高まり、協議会、議連とも多くのメディアが取材に訪れていました。相変わらずの政局がらみで報道する倭国の政治メディア特有の記事には閉口いたしますが、具体的な選挙制度改革の姿も見え始めてきました。私が2021・24年の無所属で出馬した選挙の時に衆議院選挙制度の抜本改革を訴えても、「そんなことできるの?」という反応をいただきましたが、いよいよ実現に向けて大きく動き始めています。
歴史的な「令和の政治改革」に向けて、そのど真ん中で行動してまいります。 November 11, 2025
21RP
強さはまた状況が変われば弱みになる。公明党を集票マシンに小選挙区制に特化してこの世の春を謳歌してきた自民は、恐竜やアンモナイトのように絶滅の運命にあるのかもしれないね。その先にあるのは明るい未来か、もっと悪い未来か。民主主義がその本質から問われている。 https://t.co/2W1eLl410l November 11, 2025
17RP
次の選挙では、一定の公明票は立憲民主党に流れるはず。両党とも穏健で、憲法観や政策がそんなに違わないからね。「公明票の流出」と「一票でも多いほうが勝ちという小選挙区制の特徴」で、自民党は負けるだろう(たとえ高市人気があっても)。 https://t.co/MqtgUdsXXR November 11, 2025
5RP
@Sankei_news 定数削減反対!
バックに団体、企業、宗教がつく大政党だけに固定化される。
今の小選挙区制もダメ!
💡全て比例制にし、拘束名簿順は各政党の党員の事前投票で決める。これで民意が反映され、死票もなく、比例復活もなく、投票率もup November 11, 2025
5RP
@ytsuji2001 それだけではなく議員定数削減よりも小選挙区制を廃止し中選挙区制復活または都道府県単位での完全比例制への選挙制度変更のいずれかも必要不可欠ですね。高市早苗政権には議員定数削減そのものなんて一日も早く撤回して欲しいですし2党だけで強行するのは許されませんから November 11, 2025
4RP
玉木代表、
まさにおっしゃる通りで、定数削減は「制度とセット」が唯一の成功パターンだと思います。
特に今回は——
・人口減少で区割りが急速に変わる
・小選挙区制が多極化に適応できなくなっている
・裁判所の一票の格差基準も厳しくなっている
この3つが重なる“制度上の転換点”なので、
定数削減を単体で走らせると、むしろ制度が歪むリスクが高いです。
国民民主が示す
**「定数 × 制度 × 代表性」の三位一体の改革**
こそ、今回の与野党協議で最も欠けている視点。
月内の国民民主案、楽しみにしています。 November 11, 2025
3RP
#政党助成金廃止
#小選挙区制廃止
#企業団体献金廃止
#大軍拡反対
#憲法改悪反対
#マイナンバーカード廃止
#食料自給率の向上を
#いのちとくらしへ予算をまわせ
#インボイス制度廃止
#全国一律最低賃金時給1500円以上 https://t.co/e2i2mES53j November 11, 2025
3RP
政治活動にはお金がかかる⁉
今朝は石橋阪大前駅から活動をスタート。
撤収時に駐車料金を精算した瞬間、ふと心の声が漏れました。
(高い……ここ、こんなに高かったっけ?)
毎朝のことなのに、今日は胸がギュッと締め付けられるようなストレスが。
最近、出費が続いていて、知らず知らず負担に感じていたのかもしれません。
■ 駅立ちの駐車場だけでもこれだけ…
土日祝を除けば、1年は約245日。
出張などで立てない日を除くと、約230日は駅に立っていると思います。
平均700円とすると、
700円 × 230日 = 161,000円(年間の朝の駐車料金)
夕方の駅立ちも不定期でやっていますので、実際にはもっとかかっていると思います。
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■ その他の経費も積み重なる
・駅で配るチラシの印刷代
・ガソリン代
・街頭演説で使うスピーカー電池代
・事務所の家賃、光熱費
・郵送代
・人件費
他にも様々有りますが、これらが積み重なると、私にとって決して小さくない金額になります。
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■ 活動を減らせば出費は減る。しかし…
もちろん、活動量を減らせば出費は抑えられます。
誰かに強制されているわけではありませんから、減らそうと思えば減らせます。
しかしそれでは、有権者が政治家を知る機会が減ってしまうのでは、と強く感じています。
極端な話、政治家が「選挙の12日間(衆議院の場合)だけ活動する」状態になれば、
有権者は選挙期間に初めて候補者の姿を見ることになり、あるいは最後まで見ないまま、
人柄・考え・政策が充分に伝わらず投票日を迎えてしまうかもしれません。
そうなると、「政党名だけで投票先を決める」傾向がさらに強くなるのではないでしょうか(小選挙区制度になって以来、既に特に都市部では多くの有権者がそうなっているのかもしれませんが)。
⸻
■ だから私は、普段の活動を大切にしています
私は、普段の政治活動で
・何を考え
・何を目指し
・どんな人間なのか
を知っていただくことが、有権者の判断材料になると信じています。
少し脱線しますが、その思いがあるからこそ、私は名前の連呼ではなく政策の演説をしています。
(正直、「誰も聞いていないから名前を連呼した方が得だよ」と言われることもしばしばですが…)
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■ お金のかからない政治を否定するつもりはないけれど
私自身もお金がかからない方が助かります。
しかし、どうしても一定の出費が発生してしまうという現実と苦悩を、今日は素直に記しておきたいと思いました。
長文にもかかわらず、お読みいただきありがとうございまし November 11, 2025
3RP
制度論の観点から補足させてください。
定数削減は、本来 “数字の議論” ではなく “制度設計の議論” が先です。
現行の小選挙区制のままでは、人口偏差を是正すると議席はむしろ増える方向になり、
“減らす” こと自体が制度的に成立しません。
また、
解散権=行政府(内閣)の助言と承認
議席配分=立法府(国会)の専権事項
であり、ここに制度上の明確な線引きがあります。
この前提を踏まえたうえで、
中選挙区制、都道府県比例、定数可変方式など、
“制度そのもの” から議論し直す必要があると感じています。
#選挙制度改革 #議員定数削減 #国会改革 #②03議員定数削減・選挙制度改革 November 11, 2025
2RP
JACROW『THIS HOUSE』James Graham原作の翻訳劇。1974年イギリス労働党政権が単独過半数を得られず駆け引きを強いられ揺れる5年間の群像劇。完全小選挙区制で🏴🏴🏴🇮🇪互いの文脈依存の譲れなさが思惑と交差する様子は面白い。この5年はサッチャーへと政権交代する直前であり、今の倭国とも類似している https://t.co/qPnmrktLAA November 11, 2025
2RP
@kobahawk 小林先生、自、維連合での議員の削減案 私は賛成ですがその代わり、ムダ票の多い小選挙区制から、思い切って中選挙区制に戻して、国民の多くの意見を反映し易い制度にした方が、ベストだと思うんですが、如何ですか🇯🇵🇯🇵 November 11, 2025
2RP
@otokita おっと汚ねぇ。
こんな長くダラダラ書いている割には、
自分の信条からして、矛盾していて知らんぷり。
大丈夫か思考能力。
→私は保守二大政党論者なので、もともとは単純小選挙区制に近い制度が理想だと考えていました。
→私はこれまで中選挙区連記制が良いかなと考えていたのですが、・・ November 11, 2025
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我々国民の多様な民意を削り一強政治の様な独裁政治を許し政治への新規参入が妨げ少数政党を締め出そうとする改悪には強く反対の声を上げる必要があるので拡散希望🙏小選挙区制を廃止し中選挙区制復活または都道府県単位での完全比例制への選挙制度改革とセットで行って然るべきでしょう https://t.co/i5H432ZoJy November 11, 2025
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#END維新 #維新は平気で嘘をつく #維新は利権と汚職と税金泥棒 #維新は最悪の選択肢 議員定数削減は我々国民の多様な民意を削る改悪であり愚策なのでいかなる場合でも不要不急。小選挙区制を廃止し中選挙区制復活または都道府県単位での完全比例制への変更のいずれかが一番良い。拡散希望🙏 https://t.co/EIpiTxYbBh November 11, 2025
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維新の会の議員定数削減そのものにはそろそろ本気で皆ブチ切れて怒った方が良い。国民の多様な民意を削りかねない愚策であり独裁政治が大好きな維新の会の企みには強く反対し続けて欲しいです。小選挙区制を廃止し中選挙区制の復活または都道府県単位の完全比例制への変更のいずれかが本当の改革 https://t.co/YxR8jH5mb1 November 11, 2025
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@yeuxqui あの辺りの人物は、元々エスタブリッシュの側に入りたいと考えて政治家を志望しているので(その意味で真の改革派という訳ではない)宜なるかなという感じです。肝心な時に、その尾骶骨が現れる。結局、衆議院に小選挙区制が導入されて以降の野党勢力は与党からあぶれた体制擁護派に振り回されただけ… November 11, 2025
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なぜ「セット」が絶対条件なのか?
✔ ① 削減単独は、格差を確実に悪化させる(=憲法違反のリスク)
小選挙区制は人口偏在が大きく、削減すれば格差が“必ず広がる”。
✔ ② 小選挙区制のまま格差を縮めるには“議席増”が必要
これは有識者会議・総務省・公選法学者がずっと言い続けてきた結論。
✔ ③ 削減を先に固定したら制度改革が不可能になる
→後から小選挙区配置を調整しようにも、定数が動かせず詰む。
だからセットで議論しないと“理論的に成立しません”。
これ、本当に基礎の基礎です。 November 11, 2025
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議員定数削減なんて二度と言わないで欲しいですよね維新の会には。小選挙区制を廃止し中選挙区制復活または都道府県単位での完全比例制への選挙制度変更のいずれか一つが必要不可欠 https://t.co/A0YC7xNdjc November 11, 2025
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