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反トラスト
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2025.12.12 19:00
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ウッドロウ・ウィルソン 経歴 人格
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ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson)
第28代アメリカ合衆国大統領(在任:1913–1921)
学者出身の大統領であり、**「理念を国家運営に持ち込んだ最初の本格的知識人政治家」**と評されます。
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1. 経歴(学者 → 政治家という異例の道)
幼少期〜学問形成
•1856年生(米南部ヴァージニア州)
•父は長老派牧師(南部連合寄り)
•幼少期に**読字障害(ディスレクシア)**があった可能性が高い
→ 後年の「遅咲き」「努力型」人格に影響
学歴・学者時代
•プリンストン大学卒
•ジョンズ・ホプキンズ大学で政治学PhD
•専門:憲法・議会政治
•著作
•Congressional Government
→ アメリカ大統領制を「弱すぎる」と批判
大学経営者
•プリンストン大学学長
•教育改革を断行(エリート学生の特権を削減)
•ここで
•理想主義
•強い正義感
•敵を作る性格
が顕在化
政治家へ
•ニュージャージー州知事
•1912年大統領選で当選(民主党)
•学者 → 大統領という極めて珍しい経路
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2. 大統領としての実績(国内・国際)
国内政策(プログレッシブ改革)
•連邦準備制度(FRB)創設
•独占規制(反トラスト法強化)
•所得税導入(累進課税)
👉 制度設計能力は非常に高い
外交政策
•第一次世界大戦に参戦(1917)
•十四か条の平和原則
•国際連盟構想
•ノーベル平和賞(1919)
※皮肉にも
米議会が国際連盟加盟を否決
→ 自身の構想に自国が不参加
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3. 人格・性格分析(長所と致命的欠点)
基本的人格
禁欲的・道徳主義・使命感が強い
•妥協を「堕落」と感じる
•政治を「倫理の実現」と捉える
ウィルソンにとって政治とは
交渉ではなく、説教に近い
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長所
•高度な抽象思考力
•一貫した倫理観
•長期的・制度的視野
•個人的利害に左右されない
👉 「協調的平和」という発想は、この人格からしか生まれない
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致命的欠点
•妥協不能
•他者の恐怖や感情(特に仏・英)への共感不足
•自分の正しさへの確信が強すぎる
•政治的駆け引きが苦手
身体的要因
•1919年、脳卒中で半身不随
•判断力低下・側近依存
•妻が事実上の「代行」状態
👉 ヴェルサイユ交渉で
理想を守る力が最後に失われた
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4. 評価が割れる理由
高評価
•国際協調主義の先駆
•国連・EU思想の原型
•「戦争を制度で封じる」という発想
低評価・批判
•現実政治を軽視
•上院・同盟国との調整失敗
•人種問題では保守的(黒人隔離を容認)
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5. 一言で言うと
「預言者型の政治家」
•モーセや旧約的預言者に近い
•正義は語れるが、
妥協して制度に落とし込む力は弱かった
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歴史的皮肉
•第一次大戦後:理想が潰される
•第二次大戦後:
•国連
•IMF・世界銀行
•マーシャル・プラン
👉 すべてウィルソン思想の「遅れてきた実現」
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必要なら次に
•クレマンソーとの人格対比
•ウィルソンとゴルバチョフの比較
•「理想主義はなぜ一度目は失敗し、二度目は成功したのか」
まで発展させられます。 December 12, 2025
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