自閉症スペクトラム トレンド
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2025.11.26 20:00
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自閉スペクトラム症(ASD)は「男性4:女性1」と教科書に書かれてきました。
しかし最近の研究では、実際の比率はもっと「差が小さい」可能性が高いことが示されています(Loomes et al., 2017)。
その背景として重要なのが、カモフラージュ(camouflaging / masking)と呼ばれる振る舞いです。
【ASDの人に見られるカモフラージュの例】
•本当は目を見るのがつらいのに、相手の眉間や鼻すじを見ることで「目を合わせているように見せる」
・会話が不安で、会う前から話題やセリフをシミュレーションしてから人と会う
•集団の場で、表情や相づちを細かく調整して「その場になじんでいるように振る舞う」
•周囲からは「しっかりしている」「困っているように見えない」と言われる一方で、家では強い疲労感で動けなくなる
研究では、こうした行動パターンが、「自閉特性を周囲に気づかれにくくするための、意識的・半意識的な社会的調整」として整理され、camouflaging(カモフラージュ)と定義されています(Cook et al., 2021)。
【なぜ特に女の子・女性で見えにくくなるのか】
女性に多いASDのあらわれ方(Female Autism Phenotype)をまとめたレビューでは、次のような点が指摘されています(Hull et al., 2020)。
•女の子は「空気を読む」「周りに合わせる」ことを早くから期待されやすい
•興味の偏りも、「鉄道だけ」など目立つ形ではなく、周囲と同じアイドル・ファッションに強くのめり込む形で現れることがある
その結果、
•学校や職場では「成績が良い」「おとなしい」「問題行動が少ない」
•しかし本人は、対人場面のたびに大きな疲労や不安を抱えている
というギャップが生じやすくなります。
実証研究でも、ASDの女性はASDの男性よりカモフラージュ得点が高いことが報告され、「女性のASDは診断基準や典型像に引っかかりにくく、見逃されやすい」と整理されています(Hull et al., 2020)。
【有病率の男女差はどう変わりつつあるか】
メタ分析では、「質の高い研究だけ」に絞ると、ASDの男:女比はおよそ3:1に近づくことが示されています(Loomes et al., 2017)。この論文では、女児・女性側で「診断からこぼれ落ちるバイアス」が存在する可能性も明言されています。
つまり、「男性の方が多い」という傾向は残りつつも、従来の「4:1」という数字は、女性のASDが十分に拾われていなかった時代の値であり、実際には 2〜3:1 程度に近い可能性が高い、という見方が強まりつつあります。
その「見えにくさ」の一因として、カモフラージュと女性特有のASDのあらわれ方が重視されています(Cook et al., 2021; Hull et al., 2020)。
【カモフラージュがもたらす負担】
カモフラージュは、短期的には「いじめや排除を避ける」「その場にとどまる」ための有効な対処でもあります。
一方で、研究では、
•カモフラージュが強い人ほど、不安・うつ・社会不安が強いこと(Hull et al., 2021)
•複数研究をまとめたメタ分析でも、カモフラージュと不安・うつ・社会不安のあいだに中程度の関連、主観的ウェルビーイングとのあいだに負の関連があること、が報告されています(Khudiakova et al., 2024)。
外からは「適応しているように見える」人が、ある時点で急に心身の不調をきたす背景には、長期間のカモフラージュによる負荷の蓄積がある可能性があります。
【周囲にできること】
もし身近に、
•学業や仕事はこなしている
•行動面のトラブルは少ない
•しかし、対人や集団のあとに極端に疲れている、予定変更に強い負担を訴える
といった人がいる場合、その人は日常的に強いカモフラージュを行っているかもしれません。
そのとき、周囲にできるのは、
•「できているから大丈夫」と片付けず、
→ 「どこなら、無理を減らせるか」を一緒に考えること
•打ち明けてくれたしんどさに対して、 「そうは見えない」ではなく「見えないところで大きな努力を続けてきたのだろう」と受け止めること
•必要に応じて、発達外来や臨床心理士など、相談できる専門家につなぐこと
だと考えられます。
ASDは、「女性に見えにくい形で存在している」こと。そして、その見えにくさの背景に、カモフラージュという概念があることを知っておくことが、支援への第一歩になると思います。
#ASD #自閉スペクトラム #カモフラージュ #女性ASD #有病率 #発達特性 November 11, 2025
5RP
社会性の問題を予測する発達早期の要因として「感覚のフィルター(感覚ゲーティング)」の特性が関わっていという議論があります。
ASDやADHDと診断されるかどうかが分かるより前──乳幼児期から動き始める「神経発達カスケード」をどう見るか、というお話です。
【感覚ゲーティングとは?】
私たちの脳には、繰り返し刺激や重要度の低い刺激への反応を自動的に弱めて、「本当に大事な情報」に注意を向けやすくするフィルターがあります。これが感覚ゲーティングです。
「小さな音を先に聞かせておいて、その直後の大きな音へのビクッと反応がどれだけ弱まるか」をみるプレパルス抑制(PPI)などで測定されます。
ASDの子どもでは、このフィルターの働きが「非定型」で、
•短い間隔で2回鳴る音の2回目の反応を十分に弱められない
•同じ音・同じ画像に何度触れても反応が小さくなりにくい(馴化しにくい)
といった所見が報告されています(Crasta et al., 2021; Chien et al., 2019; Jamal et al., 2020)。
言い換えれば、背景ノイズまで全部、同じボリュームで入ってきてしまいやすい状態です。
【神経発達カスケードという考え方】
感覚ゲーティングや感覚過敏(sensory over-responsivity: SOR)の特性は、
「感覚が敏感で困る」だけでは終わりません。
縦断研究では、幼児期にSORが強い子ほど、数年後の不安症状が高いことが示されています(Green et al., 2012 など)。
また、乳児期の感覚ゲーティングの乱れが、感覚フィルターの特性
→ 日常が刺激過多でしんどい/社会的刺激に注意を向けにくい
→ 人や場面を避けがちになる・こだわり症状が強まる
→ 児童期・思春期以降の不安・抑うつなど二次的な問題
という「神経発達カスケード」の一部になり得る、というモデルも提案されています(Schwarzlose, 2025)。
つまり、「社会性の問題」は、もっと手前の感覚処理の段階が関与している可能性がある、という視点です。
【ASDだけの話ではない】
感覚ゲーティング指標の低下やSORの強さは、ASDだけでなく、
•不安症
•うつ病
•強迫症など
複数の診断群で報告されており、「トランス・ダイアグノスティックな共通特徴」として扱う動きもあります(Santos-Carrasco & De la Casa, 2023)。
つまり、感覚ゲーティングの脆弱性は、「ごく一部の特殊な子」だけのものではなく、かなり広い範囲の子どもたちに共有され得る特徴かもしれない、と考えられつつあります。
【なぜ「超早期からの構造化」が大事なのか】
ここで重要なのはこの感覚フィルターの特性が、ASDやADHDの診断がつくずっと前、乳児期からすでに動き始めていることです。
一方で、アーリー・スタート・デンバー・モデル(ESDM)のような早期介入では、予測可能で構造化された環境の中で、顔・声・ジェスチャーといった社会的手がかりへの楽しい経験を高密度に積ませることで、通常の地域療育と比べて、IQ・言語・適応行動・自閉症症状の改善(Dawson et al., 2010)
、顔を見るときの脳活動パターンが、定型発達児に近づく(Dawson et al., 2012)といった変化が示されています。
これは、「どの刺激に重みを置いて処理するか」という脳の特性そのものが、早期の環境によってある程度はチューニングされ得ることを示唆しています。
【診断の有無に関わらず、“標準装備”にしたい環境調整】
とはいえ、感覚ゲーティングやSORの特性が目立ち始める年齢では、ASDやADHDの可能性がまったく分からないことも少なくありません。
そのため、現実的には、「診断がついた一部の子だけに、あとから配慮を足す」やり方には限界があります。
そこで重要になるのが、ユニバーサルな環境調整の視点です。たとえば、
•すること・してほしいことを、視覚的に・段階的に示す(構造化)
・音・光・人の出入りなどの刺激量を、できるだけ予測可能にする
•注意を向けてほしい刺激を、過剰なノイズ抜きで提示する、といった工夫は、「感覚に脆弱さがある子」だけでなく、すべての子どもにとって分かりやすく、疲れにくい環境になります。
感覚ゲーティングが「多くの子に共通しうる」ものだとするなら、その対抗策も、一部の子どもだけに向けた特別なものではなく、保育園・学校・家庭・地域の“標準装備”としての構造化を目指すのが筋なのかもしれません。
こうした環境調整を乳幼児期から当たり前にしていくことが、思春期以降のコミュニティレベルでの精神疾患リスクを相対的に下げる一つの戦略になり得る、というのが、現在の神経発達カスケード研究から見えてきている姿です。
#ASD #自閉スペクトラム症 #感覚過敏 #感覚ゲーティング #発達特性 #神経発達カスケード #発達心理学 November 11, 2025
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Tag🏷𓈒𓏸︎
04¦🚺¦病み¦闘病¦自傷¦依存¦嫉妬
お花と可愛いものが大好きな20代👧🏻
離れないお友達ください🤍
♡or↻で気になった方お迎えします!
#病み垢 #病み垢さんと繋がりたい #闘病垢 #闘病垢さんと繋がりたい #精神疾患 #精神疾患を持つ方と繋がりたい #HSP #統合失調症 #ASD https://t.co/1efuSpeOHb November 11, 2025
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@ihi1484 石橋さんありがとうございました。
【告知】ADHD/ASD自助会ゆとりや横浜です
11/30(日)15:00〜17:30
https://t.co/Cht7huss1D
役割から離れて自分になる場所。 ADHDやASD(未診断含む)の方が、対話を通し自分を見つめ直す会です。
今週末の横浜で過去一人少ないので、拡散よろしくお願いします! November 11, 2025
1RP
夫の誕生日なので料理してみた。ぐちゃあ〜💕
今日はちゃんと料理したんだねってお褒め(ぽいちょっとしたイヤミ)をもらう。
夫とは出会って20年くらいになりました。
結婚するまでには11年!
理系女子のよくあるパターンで学生時代に縁のあった人と結婚するやつです。
私は自分が1番で他人のことはどうでも良いので(典型的ASDだw)結婚しなくても別に良かったけれど、おそらく夫は粘着質な女に疲れていて私のところに来たのだと思いますw
いざ家庭を営むとなればとても良くできた夫でやんす。
これからもぅんまい飯頼むぜ。 November 11, 2025
アスペに多いのは空想の世界に没入する事
現実から遠い遠い話をひたすらする
故に発達障害ASD、通称アスペの倭国語名は自閉症スペクトラム障害と言い、自閉症は字の如く自分の都合よい事しか考えない自分勝手に殻に閉じこもった心の事だ https://t.co/C4di25WPaJ November 11, 2025
過去が現実に戻った時。
PTSDの研究や脳の機能の勉強を
しようと思ったきっかけは、
いままで、自分の中にありました。
高校生の頃から、10年長かったです。
ASDやADHD
ドーパミンその他の脳内伝達物質。
発達障害、治療法、沢山調べました。
DSM-5、師匠の論文、
米国の脳に関する論文
沢山読みました November 11, 2025
夫の誕生日なので料理してみた。ぐちゃあ〜💕
今日はちゃんと料理したんだねってお褒め(ぽいちょっとしたイヤミ)をいただく。
夫とは出会って20年くらいになりました。
結婚するまでには11年!
理系女子のよくあるパターンで学生時代に縁のあった人と結婚するやつです。
私は自分が1番で他人のことはどうでも良いので(典型的ASDだw)結婚しなくても別に良かったけれど、おそらく夫は粘着質な女に疲れていて私のところに来たのだと思いますw
いざ家庭を営むとなればとても良くできた夫でやんす。
これからもぅんまい飯頼むぜ。 November 11, 2025
@ESPRIMO7 アスペに多いのは空想の世界に没入する事
現実から遠い遠い話をひたすらする
故に発達障害ASD、通称アスペの倭国語名は自閉症スペクトラム障害と言い、自閉症は字の如く自分の都合よい事しか考えない自分勝手に殻に閉じこもった心の事だ November 11, 2025
@jamhsw 私個人もADHDだが(ASDもあり)かなり大学時代は、必須科目と専修科目の組み方に困ったり、講義の際の教員お声が聞き取れないし、書いても文字を間違えるなどあった。大学入学した27年前の話であるが、前々からこの問題は指摘されて改善されてもよかったはず。現役の学生の皆さん。昔は「自己責任」 November 11, 2025
生物は強い捕食圧のある環境に置かれると、常に警戒モードになり、エネルギーを「生存」に使うようになる。
成長や繁殖よりも、まずは“やられないこと”が最優先になる。ASDの人も似た状態に置かれやすい。空気読み、突発的な変更、人間関係の圧力といった社会的刺激が「捕食圧」となり、常に神経が張り詰めた状態になるのだ。
このとき、脳は本来の能力発揮ではなくストレス対応にリソースを割いてしまう。だから能力があっても実力を出せなくなる。
逆に言えば、捕食圧が弱まり「安全」と判断できる環境に入ると、驚くほど落ち着き、集中力や知性が一気に立ち上がることもある。ASDが上手くいかない場合は能力ではなく、「常に捕食下にいるような環境」にあることが多い。 November 11, 2025
彼の不器用な行動の裏側がわかるかも?【番外編】「一緒にいるのに、孤独を感じる私」—ASDと愛着障害の二人が生まれるまで|Iカウンセリングルーム セラピスト💗臨床心理士×公認心理師|支援歴15年・延べ2,000名超 @123_heartcare https://t.co/UZEaZGk3d5 November 11, 2025
ADHDは殴ればいいと言っている人がいたけど、俺が殴るべきだったのはASDだったんだよなあ。今更言ってももうどうしようもない。ただ隠れASDと結婚するのは強くおすすめしない、家庭がめちゃくちゃになる。 November 11, 2025
@lulai_lune lulaiさん、こんばんは🌙
ASDの4歳児の保護者です。
偏食事情に共感しかないです!
ブームの終わりは突然ですよね😅
ずっと変わらず好きなものもありますが。
フォローさせてもらいました!
よろしくお願いします😊 November 11, 2025
@nikkei 俺はASDとADHDと難発性吃音と聴覚情報処理障害とそのほか色々抱えているけど、俺のような重度は障害者雇用なんて受かりそうになかったから一般枠でクローズ就労したよ。
現状では、国が障害者を企業に押し付ける形になってしまっているから難しいんだよな。。 November 11, 2025
僕がADHD&ASDなのもあり、ちょいちょい「自分の見ているものを相手も見ている」という思い込みで発言することがあるんだけど
同じもの見てたら「あぁ、それはね」で会話が繋がるし、分からなかったら「何の話?」と聞いて確認するのが普通かと思ってた
リプ欄とかでブチ切れてる人がいて吃驚だわ November 11, 2025
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