「西郷どん」の藩主決定ロシアンルーレットには元ネタがあった!? 薩摩武士の度胸試し「肝練り」が恐ろしすぎる 2018.01.30 13:30 UP

大河ドラマ「西郷どん」で話題を呼んだ「藩主決定ロシアンルーレット」


1月28日に放送された大河ドラマ「西郷どん」第四回で薩摩藩の次期藩主を決定するためにロシアンルーレットを行うシーンが放送され、「さすがに史実無視しすぎじゃ」「トンデモ展開だ」などと大きな話題を呼んだ。




実は、このロシアンルーレットには元ネタがあった!?


ところが、多くのTwitterユーザーが「薩摩は肝練りをやるところだから納得」「薩摩だから仕方がない」とコメント。




…肝練りって、何?

肝練りとは


薩摩武士が酒宴の際にやっていた、車座に座った人の中心に弾を装填して火をつけた火縄銃を吊るして回す度胸試しの遊び。回っているうちに弾丸が発射されるが、決して逃げたり避けたりしてはいけない、当たっても痛がってはいけないし周囲の人間も憐れんではいけないとされる。

▼絵にするとこんな感じ


「甲子夜話」は江戸時代の肥前平戸藩(現在の長崎県平戸市周辺)の第九代藩主、松浦静山が著した随筆。
この文献では「肝練り」という名前は出てこないが「近隣の藩にはこんな習慣がある」という趣旨での記述がある。

ちなみに、この習慣について知っている人の多くは司馬遼太郎さんの小説、もしくは平野耕太さんのコミック「ドリフターズ」で知ったとしており、一時期は司馬遼太郎さんの創作ではないかという声もあった。なお、今回この記事でも引用した、出典である「甲子夜話」の該当部分の発見と、「肝練り」という習慣が歴史小説などエンタメ作品に登場し、認識が定着するまでの過程はTogetterの以下のまとめが非常に詳しいので、そちらをご参照あれ。



もちろん、次期藩主決定にロシアンルーレットが用いられたということ自体はドラマ上の演出だろうが、
このシーンを入れることで薩摩武士が太平の世でも戦を忘れない戦闘民族であること、「ちょっとこの人たち違うぞ」ということが伝わったのではないだろうか。

<ツイートの表示について>
本サイトではTwitterの利用規約に沿ってツイートを表示させていただいております。ツイートの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。

<ドラマの新着記事>

<最新トピックス>

新着記事をもっと見る▶
いいね!
Follow @tsuiranjp