そういえば会社で「なんの本読んでるの？」って話になって、「あの、思想は別に右とか左とかはないんですけど、小林多喜二の作品を…」って伝えたら、「右とか左とかって何？小林多喜二って何した人？」って尋ねられて、ああ、なんかいい時代だなって思った。多喜二が一作家として生きてる

倭国近代文学史を彩った文豪達が登場する文豪転生シミュレーションゲームを原案とした２．５次元舞台「文豪とアルケミスト　旗手達ノ協奏（デュエット）」が上演され、今回主要な役割を果たす志賀直哉、小林多喜二について書かれた島村輝教授の著書… https://t.co/hWkypKGeDQ

私が学生の時だったら「えー、小林多喜二って共産党でしょ？たかつきさんもそっち？」って聞かれてたけど、今はそんなことないんだな。
まあ、その辺の事情を知る機会がないのは残念ではあるけれど、先入観なく多喜二を受け入れてもらえる土台があるのはありがたいな。

「文豪とアルケミスト」というゲーム内に小林多喜二のキャラも出ているということを、共産党の機関紙「赤旗」が記事にしたところ、「共産党は小林多喜二を政治利用するな！」と騒ぎ出したオタクがいましてね。

すげえ乱暴な話すると、蟹工船を手に取るきっかけが「作家小林多喜二が気になったから」でも「活動家小林多喜二が気になったから」でも「蟹光線の元ネタか〜」でも良いと思うんですよ。それぐらいの緩さが許される時代なので。良くも悪くも、それが許される時代になったんですよ。

プロレタリア文学の中でもエログロに半分踏み込んだ葉山嘉樹、エンタメ全振りの小林多喜二、少女小説のような読み心地の佐多稲子は本当に読みやすいです。当時の庶民のために書かれてる。中野重治は詩のジャンルだとトップランクです。

これを「いい話」扱いしてるの、割と本気で意味わかんなくてビビる。小林多喜二の人となりが部分的にも知られなくなったくらい無名になった、というのを喜べないよ……。小説は読まれなくなり、語られなくなると本自体が姿を消す。文アルのオタクは… https://t.co/AcwZlfHiYb

なんかめっちゃみなさんに優しくしてもらってる。ありがとうございます。
十年くらい前かな、にね、小林多喜二を読んでるってだけで、作品読んだことないのに、やれ左翼だ共産主義だって渋い顔をされてね、『活動家としての小林多喜二』が作品を手に取る障壁になってるなあって感じていたの。

※ちなみにお話ししてた相手の方は、読んだことはないけれど「小林多喜二が『蟹工船』を書いた人」ということは知っておられます。

『小林多喜二書簡集』(昭和十年 ナウカ社)を買ってしまいました。どうしても、恋人に宛てた手紙の冒頭「闇があるから光がある」を本で読みたくて…… https://t.co/dfp9Sa6Ojb

アンケにも書いたんだけど、小林多喜二を題材として扱うのは今が令和だからできたのかもしれないけど、難しかったんじゃないかなって思ってて、だから、来て欲しかったけど8割くらい諦めてて、だってどうしたって思想があるからさ、それをあんな綺… https://t.co/mZC260pMzM

大正から昭和初期の文学って今の人には読みにくくて当たり前なんですが、性格上読者層を労働者層に絞ってるプロ文は読ませる工夫が行き届いているんですよね。小林多喜二は『工場細胞』みたいなスパイ小説みたいな味わいの作品もあり、アニメ化とかしてほしいんだよなあ。絶対に面白い。

いい時代なのか・・・？
たしかに小林多喜二を読んでる=左として捉えられなくなったのはいいとして、一作家になる、つまり小林多喜二が伝えたかった「資本主義が持つ残虐性」が受け取られなくなるのはどうなんだ

小林多喜二読んで思想面で眉をひそめられなくなったのは良い時代だって言っているのに小林多喜二を分からないのが良い時代か!みたいな事が多くて地獄。えっ!?怒っている人達、読者しているんですよね?発信者の意図を読み取る事が出来ないんですか?→RP

小林多喜二『蟹工船・党生活者』読んだ
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どちらにせよ、小林多喜二の作品を読めば、どう足掻いたところで彼の思想や主義には必ず直面する　そこを読者は見てみぬふりはできないし、ないがしろにすることはできない　ただ今「気軽に読める」ということは価値だし、彼の作品が残っていく上でとってとても素晴らしいことだと思う　私個人としては

小林多喜二から政治性を漂白して作品単体を楽しむ読み方は読者の自由ではあるが、そうした読み方が広まることがいいことかどうかというと……。確実に作者は望んでないですね

文劇７の聖地巡礼で花巻まで車で北上する方々は、もう少し足を伸ばせば

小林多喜二の生誕の地とか
https://t.co/KEwpVVPIKf
石川啄木の歌碑とか
https://t.co/PViQMk1CNy
高村光太郎の乙女の… https://t.co/ytiAy09fDG

小林多喜二が文アルでどう扱われているか気になる人は勝手な自分の中のイメージだけで批判する前に、文劇の６と７を観てから語ってほしいな。
実際、どんなものなのか知りたい。

小林多喜二という作家には勿論そういう側面があって、でもその思想を彼から切り離すことは決してできないことなんだ　そしてそのイメージはとても強い　それは彼の死にも影響していることだと思うけれど、きっとそのイメージからまず「読んだこともない」って人もたくさんいるんだ　本当に