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あの頃、
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2025.12.11 18:00
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「最近、よく『他人は変わらない、他人を変えようとするな、自分を変えろ』って言うじゃないですか。ふざけんな、と思うんですよね。」ちいさい頃、地元でイジメに遭い、上京して暮らす大学院生だった。彼の中ではまだ「あの頃のぼく」がときどき顔をのぞかせていて、それがとても官能的だった。
「他人を変えずに自分を変えろなんて、どう考えてもおかしいですよ。」
「それは、どのような論理でおかしいの?」
「だってね、それはですよ、真っ当に生きてる側が、そうでない側に適応していたらどんどん社会はひどくなってしまうじゃないですか。」
「うん、ちがいない。」
「社会のためにもね、変わるべき人がきちんと変わるべきなんですよ。」
「なるほど、社会のために」
「それにね、ふざけんなよ、と思うんです。あの頃、ぼくのランドセルには、毎日毎日ゴミが詰め込まれていた。匂いのひどいものもあった。なんだか分からない湿り気のあるものすらあったんです。そんなことをしてきた連中が、今は地元で幸せそうに家庭を築いている。なにごとも無かったかのように、こどもを育てているんです。どのツラ下げて?それが許せない。自分は何も悪いことはしていないのに、なぜこれ以上ぼくが譲歩しないといけないのか。」
「それが、社会のためになるから?」
「社会なんて、どうだっていいんですよ。」
「つまり、社会なんて、どうでもいいんだね。」
「はい。とにかく、なんか許せないんです。」
「今のあなたは、昔のあなたのために憤慨しているんだ。どうして、今なの?」
「今なら、自信があるから?いまなら、正しいことが言えるから。」
「じゃあ昔は、ちがったんだね。」
「だって、そんな状況じゃなかった。」
「あなたは状況が変わったから、変わったんだ。」
「そうです。状況が違えば、当然ぜんぶ違います。レヴィ=ストロースも言っているでしょ。」
「たとえば、あのときあなたに酷いことをした子達の側に、あなたがいたら。」
「状況が違います。でも僕は酷いことは絶対しません。」
「あなたが今の状況にいるから?」
「でも、僕は絶対にひとを傷つけることはしない。」
「それはすてきなことだ。」
「でも、状況が違ったら、ぜんぶ違うのかもしれない。」
「あなたに酷いことをした子は、どんな状況にいた?」
「考えたこともなかった。」
「考えたくなかった?」
「どうしてだろう?」
「許せてしまうのが怖かった?」
「許せるものなら許したいですよ。うん、いや。結局そんなこともないのかもしれないです。」
「許せないのか。許したくないのか。それは大きくちがう。」
「許したくないです。」
「じゃあ、それがあなたの状況だ。」
「どんな状況ですか。」
「今のあなたなら許せる。でも許したくないから、ついうっかり許してしまわないように工夫している。」
「じゃあ結局、僕が変わらなくちゃいけないんですか?」
「あなたが変わる義務はないよ。」
「でも、苦しいです。」
「それに耐えかねるなら、すきに変わればいい。」
「でも、どんなふうに?」
「許してもらう。」
「そんなのおかしい。だって僕は許す側でしょう。」
「そのとおり。今のあなたが、過去のあなたに許してもらう。」
「なにを許してもらえばいいんですか。」
「もう、大人になってしまったこと、とか?」
「でも、ぜんぜん大人じゃないですよ。」
「状況が違えば、ぜんぶ違う。」
「はい。違います。」
「それを理解したなら、随分立派な大人に思えるけど。」
「子供は、状況を理解していない?」
「できない。したくないんじゃない。だから、過去のあなたは駄々をこねてる。ぼくのために怒れないのか、ぼくを無視するのか、ぼくが大切じゃないのか、ぼくを愛してないんだ、ってね。」
「でも、やっぱり、許せないな。」
「こどもに許してもらうには、時間と気概が必要だね。レジ前で駄々をこねて泣き喚く我が子を連れ帰るお母さんのように。」
「許してもらえるんでしょうか。」
「いくらおもちゃを買い与えても、子供はまたレジ前で泣く。」
「どこかで区切りをつけないと、終わらないんですね。」
後日、彼は就職して、ふたたび奢りにきた。どこか「憑いた霊でも取れたかのよう」にサッパリとした印象をうけて、ああ、なにかしらの区切りがついたんだなぁ、と感じた。
彼は教員になって、これからクラスの担任を持つのだという。職員室では、自分に対する陰湿ないじめのような雰囲気が漂っているが、「きっとあの頃の職員室ですらこうだったんだから、そりゃあ、しかたないよなぁ。」と話していた。
どこか痛ましいほど官能的な、大人になるという過程の断片をみた気がした。 December 12, 2025
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「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 倭国武道館 ~あの頃、青春でした。これから、青春です~20周年記念コンサート Part2」で「それでも好きだよ」を披露した指原莉乃さん、秋山由奈さん、八木愛月さんです。
#AKBは青春ですin武道館 #指原莉乃 #秋山由奈 #八木愛月 #AKB48 https://t.co/ZVxZmq0c1f December 12, 2025
私事ですが、今期の【ミギヒダリ】を歌ってる『長瀬有花』さん、かなり昔から曲大好きで、
なので、遂にラスボスのEDで、アニソンタイアップ、しかもmeiyoの曲で、かこアニで聴けるかも、正直まじ感慨深いです~😭!
#かっこいいアニソンがかかる
⬇あの頃、いい曲ですー
https://t.co/pECbfYzceN https://t.co/kyqyWfuHFD December 12, 2025
え、ジュウオウジャーのムック本、出てるんだ!あの頃、毎週ドキドキしながら見てたなぁ。結婚おめでとう、ってことはもうそんなに経つのか…!
スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 動物戦隊ジュウオウジャー。
https://t.co/xeFHIQyGyl December 12, 2025
大阪3食目
串カツ専門店いっとくで念願の串カツ&どて焼き
あーーもうビール美味すぎる
子供の頃食べた時とは身体とシチュエーションが全然違うから、このオッサンの口に揚げ物とビールはやばすぎる
あの頃、爺ちゃんこんな美味いもん食ってたのかーとしみじみ思いました https://t.co/6EGD52eY3S December 12, 2025
あの頃、友達がくれた鮮やかな赤い紙。
説明のつかない“変質”をめぐる短篇怪談『色褪せる』、公開しました。
静かな余韻が好きな方へ。
ろっこんのせん。
https://t.co/1crpLgCnwx
#ホラー #怪談
#カクヨムコン11 #カクヨムコンテスト11 #カクヨム #カクヨムコン11短編 #小説宣伝 December 12, 2025
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