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ビルドアップ
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2025.12.12 10:00
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ガンバ大阪(9位)
ポヤトス体制3年目となった今シーズン。昨年は失点数も少なく結果も出ていたため、集大成と位置付けられるシーズンであった。
しかし、オープニングゲームとなった大阪ダービーでは、プレスの連度の低さをセレッソのビルドアップで突かれると、終わってみれば2-5と最近のガンバらしくない負け方であった。
その後は勝ち負けを繰り返す流れ。ホームの清水戦のように、前線からの守備からCHの鈴木とネタ・ラヴィのところまで誘導して狩り取る守備は非常に良かったし、そこからの山下を活かしたカウンターアタックは再現性があった。
しかし今季はとにかくムラが激しく、勝てた試合は内容的に完勝していたが、負けた試合は本当になす術無く負けた試合が多め。
それもそのはずで、今季は先制した試合は負け無し。追い付かれた36節の神戸戦意外は全て勝利してる。つまり逆転で負けた試合が一つもない。
一方で先制された試合が23試合もあるのは、トップハーフでは多め数字だろう。
今季のガンバは、山下不在時に試した4-3-1-2や唐突にスリーバックを始める試合もあり、怪我人の多さと一部ポジションの層の薄さもあってか、昨年よりもリアクションっぽい戦い方を選ぶケースが多めな気がした。
それがアウェイの鹿島戦のようにバチッとハマれば強いのだが、ホームの柏戦や、相手の退場に救われたアウェイの湘南戦のような「何を狙っていたのか」と思えた試合もあった。
ファーストプランがハマれば強いが、誤ったり相手に凌駕された場合は、なかなか試合中の修正が利かなかったという印象が自分の中ではある。
それでも選手個々人はポヤトスの下で確実に成長してたと思う。山下は凄く上手くなったと思うし出来るプレーの範囲が広がった。
最終節も山下の1退場誘発に1PK獲得など大車輪の活躍。今季のガンバの個人的なMVPは山下である。
終盤にスタメンの座を勝ち取ったジェバリもボールの収まりが良くなり、ジェバリが降りてきたスペースに奥抜や山下が入ってきたり、両SB空いた外のレーンを使うなどボールを持ちながらの前線の連動性も見られた。特にアウェイの名古屋戦は良い試合だったと思う。
昨年の一貫したスタイルとは違い、今季は紆余曲折したシーズンではあったが、若手や中堅の選手の引き出しやプレースタイルの幅が広がったのは、ポヤトスが最後に残した功績かもしれない。 December 12, 2025
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柏レイソル(2位)
今季の柏は、リカルド・ロドリゲスの下、新加入選手と既存の選手の融合を果たし、新たなスタイルを確立させた。
今季の柏が好調だった理由は大きく分けて2つあると考える。
1つは「スタイルの浸透」である。
ベースのフォーメーションは3-4-2-1。強烈なウィンガーが不在な分、WBに推進力のある選手を選出した。
久保は縦に速い選手でオンオフ共に速さが際立つ。小屋松も戦術理解度の高く、対面での仕掛けで相手を圧倒していた。
それに加えて、リカルドのリクエストに沿って連れてきた選手たちも躍動。特に小泉のボールの引き出し方や、WBを使う形は秀逸であった。
基本的に約束事がしっかりしてるため、相手によりビルドアップの形を変えても成立するケースが多かった。
その分、守備やネガトラになった時は、即事奪回を果たすためにスプリントの回数は増える。
WBにフリーでボールが入った際も、ボックス内の中の人数を増やすのと、二次攻撃のために全体がスプリントして押し上がるし、ビルドアップも人が立ち位置を変えて、それに連動して味方も動く。そのため走行距離は多いチームだった。
ボールだけではなく人も動くスタイルであるため、早い段階から怪我人が出ていた。膝や筋肉系のトラブルはシーズンを通して目立った出来事だろう。
そこで好調の理由2つ目である。
それは「選手層の厚み」だ。
象徴する出来事で言えば熊坂のケースである。
今季の序盤戦で大活躍し、代表にも選出された熊坂だが、代表合宿中に膝の大怪我で長期離脱。これにより柏も難しくなるかと思ったが、大卒ルーキーの中川が見事な活躍を見せた。
それだけで無く、原川が序盤で怪我した際も昨年までSH起用されてた山田がCHで機能。終盤になると戸嶋や夏に加入した小西の出番も増えた。
極めつけは特別指定選手の山之内である。久保が離脱した穴を見事に埋めて優勝争いに残り続けた。
層の厚みは怪我人だけではなく試合中もである。ファーストプランが上手く行かない際は、仲間、瀬川、細谷のような機動力のある選手が登場するなど、リカルドが作った大枠の中で、それぞれの選手が個性を出していたのが良かった。
川崎F戦のジエゴの右WBも個性の塊である。あれは他の選手は真似できない。
しかし優勝まであと一歩手が届かなかった。その理由、鹿島との直接対決で二度敗れているからだろう。
どちらか1つでも引き分けてたら柏の優勝だったため、失った勝ち点6が響いた形だ。
来季になり対策される試合も増えるはずだし、今季広がりに広がったスカッドからメンバーを選定しなければならない。リカルドがどうチームをマネジメントし、鹿島越えを狙うかが楽しみである。 December 12, 2025
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アビスパ福岡(12位)
金明輝体制になった福岡は、序盤はハイプレスを軸にしつつ長いボールを使う形。
しかし開幕戦の柏にハイプレスをほぼほぼ無効化されると、開幕3連敗を喫する。
4節からGKを小畑から村上にすると、村上がチームを救うセーブを連発し、ここから7試合で6勝1分と一気に首位に躍り出る。
田代、安藤を中心に跳ね返すDFラインと村上のセーブ。前線の得点力が冴え渡らない中でも、セットプレーからゴールを決めて、ロースコアの試合をモノにしてた。ここから辺の安藤はマジでヤバかった。
しかし、前線のウェリントン、ザヘディ、ベンカリファの怪我やコンディションが上がらなかったのと、核である見木の負傷離脱により再び低迷。
この辺りからGKを小畑に戻し、よりビルドアップや長いボールで相手のハイプレスを空転させる策を取った。
シーズンを通してだが、鳥栖時代よりもガンガン蹴ってる感じはした。
強いて言うなら左の可変っぽいのは、鳥栖時代の名残を感じた。そこで一役買ってたのが町田から加入した藤本。鹿島から加入した名古。そして今季ブレイクした安藤の左のユニットである。
そんな停滞感が漂う攻撃面だったが、富山から加入した碓井が救世主になる。
碓井は、ボールの収めどころにもなれるし、クロスの入り方やエリア内でのシュートまで持っていく形が非常に上手く、福岡にとってはラストピースとも言える存在だった。
だが、そんな碓井も離脱してしまう。ここから再び低迷期が始まるも、序盤に積み上げた貯金が功を奏して残留が決まった。
ぶっちゃけ金明輝さんのカラーが全面に出て、より攻撃的になれたかと言われれば難しいところ。確かに長谷部体制の時よりも、前で奪いに行く狙いはあったが、なかなか引っ掛けられないシーンが多いし、その分DFラインとCHの負荷は大きかった。それを平気で掃除してた松岡はバケモン。
左の藤本-安藤-名古の可変は面白かったが、めっちゃ長所とも言いきれない印象。また、フィニッシャーとなる選手の迫力不足はシーズン通しての課題だった。
面白い存在だったのはWBをやってた橋本。両サイド出来て、縦に速くてクロスも上手いし、ロングスローも投げられるので、これからも重宝されそうな予感はする。
長谷部チルドレンがあまり使われなくなった終盤で勝ちから遠ざかったイメージはある。使われなかった理由は怪我等もあったかもしれないので、何とも言えないが出場機会を求める選手はいそう。
金明輝もリクエストはしてるはずなので、この冬はINとOUTの動きから激しくなり、また新しいチームになるかも。 December 12, 2025
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