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2025.11.23 16:00
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マイクロストラテジーのホルダーでもないのに、関連記事が多くなってすみません。
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MicroStrategyが次に取得する3つの主要ライセンス
ビットコインを基盤にした新しい金融インフラへの進化
MicroStrategy(MSTR)は、単なるビットコイン保有企業ではありません。同社は、ビットコインを中心資産として活用しながら、企業金融そのものを再設計する「新しい資本市場インフラ」を構築しようとしています。
そのために必要となるのが以下の3つのライセンスです。
1.Broker-Dealer(証券業)
2.SPDI / State Trust(カストディ)
3.RIA(資産運用業)
この3つを順番に取得していくことが、MicroStrategyが掲げる「ビットコインを使った新しい金融」を実現する唯一の現実的なルートといえます。本記事では、それぞれのライセンスの内容と、同社の戦略との相性を整理して解説します。
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1.Broker-Dealer(証券業)
最優先のライセンスであり、MicroStrategyの戦略中核
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Broker-Dealer(証券ブローカー・ディーラー)は、株式や社債の売買、引受、プライムブローカレッジなど、企業金融の幅広い業務を行えるライセンスです。主管庁はSECとFINRA、そして州の証券監督局です。
MicroStrategyがこのライセンスを必要とする理由は明確です。同社は2020年以降、合計85億ドルを超える転換社債を発行してきましたが、すべて他社のBroker-Dealerを経由しました。手数料は累計で2〜3億ドル規模に達していると推定され、自社でBroker-Dealerを持てば即座にコスト削減と収益化が可能になります。
また、自前のBroker-Dealerを持つことで、ビットコインを担保とした新しい金融商品の組成、企業向けビットコイン資金調達サービス、独自のデットマーケット構築など、MicroStrategyの掲げる「ビットコイン資本市場プラットフォーム」に必要な機能がすべて揃います。
マイケル・セイラー氏は2025年10月に「We are becoming the Bitcoin capital markets platform」と明言しており、Broker-Dealerの取得は市場でも既定路線と見られています。これが最優先であることは疑いの余地がありません。
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2.SPDI / State Trust(カストディ)
ビットコインの保管・担保管理を担う基盤
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SPDI(Special Purpose Depository Institution、ワイオミング州)やState Trust Charter(ニューヨーク州など)は、デジタル資産の保管と管理を行うための、州レベルの銀行に近いライセンスです。ビットコインを預かり、セグリゲーション保管したり、場合によっては担保として信用供与に使うことができます。
現在、カストディの分野ではBNYメロン、Fidelity、Coinbaseなど大手がライセンスを取得しており、機関投資家からの信頼性が求められる領域です。
MicroStrategyは2025年3月に「MicroStrategy Bitcoin Custody LLC」を設立し、同年Q3決算で初めて「機関向けビットコインカストディサービスを検討している」と発言しました。業界筋では、すでにWyoming SPDIの申請準備チームを組成しているとの情報もあります。
注意点として、SPDIの取得後に連邦準備銀行のマスターアカウントを得るプロセスは難航することが多く、「規制が銀行より軽い」という表現は正確とはいえません。ただし、カストディとしての権限は十分に強力で、MicroStrategyが企業向けビットコイン管理や担保金融に進出するためには不可欠の基盤となります。
優先順位としてはBroker-Dealerに次ぐ2番目ですが、すでに準備段階に入っていると考えられるため、実現は比較的早いタイミングになる可能性があります。
続く November 11, 2025
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