1
利上げ観測
0post
2025.12.20 11:00
:0% :0% ( - / - )
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
概要
12月15日から19日の為替市場は主要中銀の政策判断が集中し、金融政策の方向性の違いが鮮明化した週
週前半は日銀の利上げ観測が急浮上し円高が進行したが利上げが織り込み済みだったこと、植田総裁が追加利上げに踏み込まなかったことから、週後半は一転して円売り・円キャリー再燃が優勢となった
一方、米FRBはインフレ鈍化と労働市場減速を背景に慎重な利下げ姿勢を再確認
欧州では英中銀が僅差で利下げに踏み切る一方、ECBは据え置きかつタカ派的姿勢を示し、英欧間の温度差が際立った
結果として、週末には
・ドル円:157円台
・ユーロ円:184円台
・ポンド円:210円台
と、歴史的な円安水準を更新する場面が見られた
15日
・木原官房長官発言と日銀短観を受け、日銀利上げ期待が96%まで急上昇
・ドル円は155円台前半へ急落、クロス円全面安
・ドルストレートは小動きで、円主導の相場
16日
・日銀利上げ観測継続で円買い優勢、ドル円は154円台後半へ
・米雇用統計後も方向感乏しく、155円割れでは押し目買い
・ポンドは英指標好調で一時買われるも、先行き利下げ観測が重石
17日
・英CPI下振れで英中銀利下げ観測が急浮上
・ポンド急落を起点にドル高進行、ドル円は155円台後半へ
・市場は「日銀利上げ=円高」にはならないとの認識を強める
18日
・日銀会合を控え、円売り基調が継続
・英中銀は0.25%利下げ(5対4)、ECBは据え置きでタカ派姿勢
・米CPI鈍化で一時ドル売りも反応は限定的
・円相場は方向感なくも高値圏維持
19日
・日銀は予想通り0.25%利上げ(政策金利0.75%)
・植田総裁が次回利上げに言及せず、材料出尽くしで円売り加速
・ドル円は157円台、ユーロ円184円、ポンド円210円突破
・円キャリー取引再燃、調整トレンド終了の兆し
まとめ
・日銀利上げ=円高の限界が明確に
・金融政策の「差」よりも、金利水準とキャリーの力学が支配
・短期的には円安トレンド継続だが、政府・財務省の牽制発言が上値リスク要因
全体として「政策イベント通過後に円が売られる」という、近年の構図を改めて確認する週だったと言える December 12, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



