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サンフランシスコ
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2025.12.19 11:00
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書籍『殺戮プログラム:連続殺人の政治学』~「狂気」は作られるのか? David McGowan 2004年
➢CIAが洗脳実験で「完璧な殺人者」を作ろうとした
➢有名殺人犯の意外な「普通」の経歴
➢「孤独な狂人」神話が隠すもの
「連続殺人犯の標準的プロファイルは、 犯罪の組織的・政治的可能性を排除するイデオロギー的機能を果たしている。」
連続殺人犯は「生まれつきの狂人」なのか、それとも「作られた」存在なのか。本書は、CIAのマインド・コントロール計画MK-ULTRAや組織的虐待ネットワークに光を当て、個人の病理を超えた「プログラム」の可能性を検証する。
🔹狂気は「製造」可能か?:MK-ULTRAの闇
1950年代から70年代初頭にかけてCIAが実施した極秘計画MK-ULTRAは、被験者への無告知の薬物投与、虐待、洗脳技術の開発を通じ、人格の破壊と再構築を試みた。その目的の一つは、完全に服従する暗殺者の創造にあった。
著者は、この国家的な実験プログラムで確立された技術が、後に「連続殺人犯」と称される人物たちの背景に存在した可能性を指摘する。計画文書には「解離状態」や「多重人格」の人工的誘発が明記されており、それは多くの連続殺人犯が示す心理的特徴と符合する。
🔹「受胎の瞬間からプログラムされていた」
史上最悪の連続殺人犯の一人とされるヘンリー・リー・ルーカスは数百件の殺人を自白したが、その多くは虚偽だった。彼は極度の虐待を受けて育ち、解離性障害の兆候を示し、時に「誰かが私の頭にスイッチを入れた」と語った。
著者は、ルーカスが単なる犯罪者ではなく、MK-ULTRAのようなプログラムの被験者、あるいは「パッツィー(身代わり)」として育てられた可能性を探る。彼の混乱した自白と司法取引における不自然な協力関係は、彼がより大きなシステムの駒であったことを示唆している。
🔹「孤独な狂人」という神話
FBI行動科学課が普及させた「孤独な狂人」像は、連続殺人犯を社会不適応な個人の病理に帰着させる。しかし、テッド・バンディはワシントン州共和党のスタッフとして、ジョン・ウェイン・ゲイシーは地域の名士として社会の主流に深く入り込んでいた。
著者は、この標準的プロファイリングが、事件の組織的・政治的側面を調査する視点を排除し、事件を早期に幕引きさせる機能を果たしていると批判する。ベルギーのデュトルー事件や米国サンフランシスコの「ランチョ・ディアブロ」事件のように、警察や司法の不作為が伴う組織的虐待事件は、単独犯の神話では説明がつかない。
📌 連続殺人は「プログラム」の産物である可能性
本書が提示する「プログラム」説は、連続殺人を理解する際の根本的なパラダイムシフトを迫る。それは、個人の「悪」を追及するだけでなく、その人物が生み出され、時に利用される社会的・政治的・組織的文脈を直視することを求める。
国家によるマインド・コントロール実験と、闇に潜む虐待ネットワークが交差する地点で、「狂気」がシステマティックに生産されているかもしれない。真実は、私たちが認めたがらないほどに不都合な場所にある可能性を示唆している。
参考文献:Programmed to Kill: The Politics of Serial Murder (2004) - David McGowan December 12, 2025
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シャンパーニュご来場いただきました皆様、ありがとうございます!
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ねぇ(オリジナル) https://t.co/ePw3gaLj6r December 12, 2025
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@AmbWuJianghao 高市さんの支持率を毀損しようとしたのかもしれませんが、結果として、世界は台湾を独立国と認識するようになってしまいました。
また中国が喧伝してきた歴史問題も極東軍事裁判とサンフランシスコ条約を通して完全に解決済みであると、世界は知ることができました。 December 12, 2025
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