【赤坂個室サウナ火事】非常ボタン「電源入れたことない」
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15日に東京・赤坂の個室サウナで火事が発生。30代夫婦が死亡

▼夫はインスタグラムでフォロワー3万人の美容師

夫の知人
「脱白髪染めハイライトのパイオニアとして、カルチャーを一つ作った」
「いつも僕を誘ってくれるときに、食事かサウナ行きましょうと。『ととのう』というのが一番強いのかな」
「美容師界隈はよくサウナに行く人が多い」

妻はネイリストで、職場の美容室で出会う

夫妻を知る人
「どちらも仕事ができる人で、職場でも仲良さそうに話す姿を覚えている」
「まだ小さな子どももいて、職場に連れてきた時もあった。本当に幸せそうな家族だなと思っていた」

司法解剖でも、火事による一酸化炭素中毒なのか、閉じ込められたことによる高体温症かは特定できず

▼サウナ室の異変を知らせるのは非常用ボタンのみ
警視庁が店のオーナーに確認すると「今まで警報盤の電源を入れたことはない。触ったことがない」と説明したという

一般的な個室サウナはサウナ室内の非常用ボタンを押す
→警報盤を通じスタッフに伝わる

火事が起きた店のスタッフルームにも警報盤が設置されていたが、電源を入れない運用が常態化していたとみられる

非常用ボタンを設置した業者
「電源を切るというのは初めて聞いた。切っちゃうと警報盤のランプもつかないし、音も鳴らなくなる。それでは全く意味がない」

▼なぜドアノブが外れていた？
閉じ込められた原因はドアノブが外れていたためとみられる

捜査関係者によると、消防隊員は扉の前に落ちていたドアノブを拾い、再び取り付けて扉を開けていたという

ダスキンレスキュー 玉置恭一さん
(Q.ドアノブが木製なのは)
「珍しいですね。サウナの扉って木が多いですけど、黒くぬるっとした感じがある、多湿で」
「木はやっぱり腐っていっていると思うんですね」
「ここに亀裂が入ってとか。ネジ自体がネジの役割を果たしていない状況になっていた可能性はある」

「基本的にレバーを下げれば、ラッチボルトが引っ込む」
「錠前メーカーが作っているレバーは、きっちり切れ目みたいなものが入っている」
「連結の一番の肝となるネジは、先端をとがらせて勝手に緩んでこないよう、緩み止めの液体などがついてる対策が施されている」

2人が閉じ込められた部屋以外のサウナ室のドアノブもガタつきがあったことが判明

ダスキンレスキュー 玉置恭一さん
(Q.浴室など高温多湿の場所で閉じ込められることはあるか)
「非常に多い。トイレ、浴室は閉じ込めの依頼が多いところ」
「お風呂は湿気が多い。錠前がさびて、ラッチがちゃんと動かなくなるトラブル」
「高温多湿なところはやっぱり機械はすぐにさびちゃいますので、だからサウナはイコールですよね」

夫の知人
「安全上、法律上ちゃんとしたものを提供してもらいたい。悔しさ、どうにかできなかったのか、亡くなってしまった悲しみ、いろんな感情がまざっています」

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