昨日12/2に読売国際協力賞の贈賞式を行って頂きました。読売新聞社、選考委員、国際協力に従事する政府・組織、リアルズをご支援頂いている企業・個人の皆様をはじめ、母と二人の子どもとともに、本当にあたたかい想いに支えられていることを実感する会を開催頂き、心より関係者の皆さま、日ごろ応援ご支援いただいている方々に感謝しています。副賞の一部はリアルズに寄附し紛争解決の実行に生かさせて頂きます。

そして今年読売国際協力賞を受賞させて頂いたことに３つの巡り合わせを感じています。

１つ目は報道との出会い。高校3年生のときに新聞で見たルワンダ内戦の一枚の写真が私の進む道を決めました。その歩みの先の31年後、報道を担う読売新聞社の賞をいただいたこと。

２つ目は、10年前に安倍総理の戦後70年談話の有識者会議に選任され、その10年後の戦後80年の節目に、平和のあり方に向き合う賞をいただいたこと。

３つ目は、タジキスタンで殉職された故・秋野豊氏とのつながり。国連PKO政務官の職務中に命を落とした秋野氏が受賞された第5回読売国際協力賞の副賞などをもとに創設された秋野豊賞に実績のない20代前半の私は応募し、紛争解決の専門家になるための一歩を踏み出すことができた。当時の秋野氏と今の私が同じ48歳ということにも巡り合わせを感じます

平和は一度ゴールすればその状態がずっと続くものでも、「静的なもの」でもなく、変化しながらバランスを取り続ける「動的な最適状態」だ。沈んだときに「平和が崩れた・平和は不可能だ」と捉えるのではなく、崩れたバランスを修正し続けることが重要になる。

そんななか私は「軍事か非軍事か」という二元論ではなく、その間をつなぐ現実的な紛争解決の術を実行することを信条としてきた。武装解除、退避支援、争い予防など、不可能だ、ミッションインポッシブルと言われることをのなかでポッシブルを見出し実行することを、これからも続けていきたい、その想いを強くしました。世界が分断されやすい今だからこそ、平和を祈るだけではなく平和をつくる取り組みをさらに進めていきます。

https://t.co/1di5zVWGj0 December 12, 2025