豪LNG大手ウッドサイドのCEOメグ・オニールが辞任、BPのCEO就任へ。異例人事でBPのLNG戦略や倭国の電力・ガスの調達、ウッドサイドの継続性に注目：Bloomberg(@business)より

コメント：ポイントは2つあります。第一に、ウッドサイド・エナジーは豪州最大級のLNG（液化天然ガス）企業で、BHPの石油・ガス部門との統合（2022年）やスカボロー計画の最終投資決定（2021年）など、近年の大型案件を主導してきました。そのトップが英BPのCEOに就くのは、豪州のLNG専業大手から欧州メジャーへという稀有な人事で、BPの戦略（石油・ガスと低炭素投資の配分、LNGポートフォリオの強化）に影響を与える可能性があります。一方のウッドサイドでは、経営の継続性や進行中プロジェクトの執行体制に注目が集まります。

倭国との関係では、ウッドサイドは長年、倭国向けに北西大陸棚（NWS）やプルートなどからLNGを供給しており、JERAや関西電力、東京ガスなどの主要買い手にとって重要な取引先です。BPも世界有数のLNGトレーダーで倭国向け供給の実績があるため、今回の人事は倭国の電力・ガス会社との契約戦略や調達多様化の文脈でも注視すべき動きです。豪州では環境審査や規制（例：サプライセーフガードやガス政策）が厳格化する中にあり、トップ交代がプロジェクトのタイムラインや交渉姿勢にどう波及するかが実務面の焦点になります。

翻訳：ウッドサイド・エナジーは、最高経営責任者（CEO）のメグ・オニールがBPのCEOに就任するため辞任したと発表した
引用元：https://t.co/S7l9rr4ODW December 12, 2025