肺炎 トレンド
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2025.12.15 05:00
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救急外来、38歳男性。
咳、咽頭痛、労作時呼吸困難。
指導医「ん~、風邪か肺炎か?
B先生、ファーストタッチ頼んだぞ!」
研修医B「は、はいっ!」
—— 数分後 ——
研修医B「せ、先生っ!!大変です!
”防水スプレーの肺障害”かもです!!」
指導医「え?スプレー?いきなり何?」
研修医B「なんかぁ…診察室でぇ…
シンナーっぽいにおいしてぇ…聞いたらぁ…
物置の中でぇ…登山グッズにぃ…
防水スプレー使ったらしくってぇ…
でぇ…この前の呼吸器学会の地方会でぇ…
おんなじ症例発表…見たの思い出してぇ…
…“ピン”ときてぇ…」
——そして胸部CT——
指導医「地方会、あなどるなかれ!」 December 12, 2025
26RP
これは本当にその通りかもしれない。
普段は定期訪問してるのに、急変したときに電話がつながらない、一方的に救急搬送を指示する、搬送先に診療情報提供書も書かない、それでいて高額な在宅時医学総合管理料や訪問診療料を請求する。
救急外来にそんな在宅患者がたくさん運ばれているのだろう。
在宅医の大部分がこんな感じだろ、そう思っておられる病院のドクターはかなりおられるようだ。在宅医としてはとても残念。
僕の友人知人の在宅医の多くは(そしてもちろん当法人も)必要に応じて随時往診し、可能な限り自宅で治療し、入院が必要な場合も早期退院に協力する。救急依存・入院依存を下げるべく、努力している。
しかし夜は電話がつながらない、往診しない、家族に救急車を呼ぶように指示して紹介状も書かない。
残念ながらそんな在宅医療が実はまだまだメジャーらしい。
もちろん救急搬送が必要なケースは在宅医療においても往々にしてある。
しかし、急変時=救急搬送なら、そんなの在宅医療とはいわない。24時間対応前提の診療報酬(在宅時医学総合管理料)を返還すべきだ。そして病院に診療の継続を委ねるなら、最低でも診療情報提供書は必須だ。
こんな感じなら訪問診療なんていらないということになるのだろう。通院困難をカバーするだけならオンライン診療で十分だ。
実際、倭国以外の国に「訪問診療」という仕組みはない。
(もしあったら教えてください)
あるのは「往診」と「在宅入院」だ。
先進国から途上国まで、アジアオセアニアからヨーロッパまで、いろんな国や地域で在宅医療を見学してきたが、在宅療養者に対して、安定期は在宅ケア(看護・介護・ボランティア)」、急性期は在宅医療(医師・看護師)という役割分担が明確だ。しかも急性期も、肺炎などの感染症や心不全、術後のフォローや化学療法など、可能な限り病院から在宅医療(在宅入院)にシフトしようとしている。
倭国では、安定期の患者に対して月1~12回の手厚い訪問診療+比較的高額報酬。一方、急性期は基本的には病診連携という名の救急搬送。国・厚労省も「ほぼ在宅・ときどき入院」と急性期は病院での対応を原則としている。超高齢者の急性期治療のために、わざわざ「地域包括医療病棟」という新しいカテゴリーまで作られた。
しかし、これは患者にとって、必ずしも最適な選択ではないと思う。
多くの要介護高齢者は入院関連機能障害によって身体機能・認知機能を低下させる。ACPを通じて「入院はしたくない」と意思表示をされる方も増えている。そして入院には膨大な社会コストが発生する。肺炎の入院治療には平均118万円の医療費がかかっている。
社会保障費の増大、そして人生の最終段階のQOLの両面で課題を抱える倭国にとって、急性期の在宅対応力の強化は非常に重要なテーマであるはずだ。
とはいえ僕は在宅医療の主たる使命は急変時対応ではなく訪問診療だと思っている。
それは急変時に往診しない、ということではない。訪問診療を通じて、往診が必要な状況ができるだけ少なくなるように予防的支援をきちんと行う、という意味だ。
薬物療法の適正化や栄養ケア・口腔ケア、生活環境の調整、予測される変化に対する備え、ACPも重要な予防的支援の1つだ。
そのうえで、急変時には当然24時間きちんと対応する。
その時の状況に応じて、在宅で対応するのか、病院で治療するのか、これまでの対話の積み重ねを踏まえて、その時点での最善の選択をともに考える。
そして、在宅が選択されたのであれば在宅できちんと治療を行う。
病院が選択されたのであれば、病院に治療を引き継ぐとともに、スムースな在宅復帰支援を行う。
安定期のケアから医師が関われる倭国の訪問診療は、海外の在宅医療関係者から羨望のまなざしで見られることがある。
急変時に在宅での対応力を強化する前に、急変をさせないための予防医学的介入に医師が関与できることの有用性を彼らは感じているのだ。残念ながら、その機能が十分に発揮できていない訪問診療が多いのが現状だが、在宅医療は、この部分においても、きちんと結果を出して、社会に対して説明責任を果していく必要があるのではないか。
最後まであなたの人生に寄り添いますとニコニコしながら患者に近づき、何もせずに弱って死んでいくのをただ見守る、あるいは変化が生じたときには救急搬送する、そんなニセ在宅医療はもういらない。
在宅医療がきちんと自浄作用を発揮しないのであれば、それを口実に、倭国の診療報酬制度のカテゴリからワイプアウトされてしまうかもしれない。
せっかく与えられた素晴らしい制度を守り、育てていくためにも、在宅医療はもう少し危機感をもったほうがいい。 December 12, 2025
小雨の降る日曜日☔️
雀達は雨宿りしていた様子
口笛を😗吹くと一気に来ました
鳩は屋根で待機💕
広島の牡蠣が猛暑の影響で大量死滅😳
心配していましたが牡蠣フライを購入美味しい❤️
お米券は味噌や醤油、卵にも
利用できるので嬉しい☺️
肺炎が急増❓早期発見、治療が大切✨ https://t.co/R6d0PeT3vv December 12, 2025
コロナ禍以前に制作されたドラマを観ていたら「風邪を拗らせて肺炎で亡くなった」登場人物が出てきた。これが当たり前に許容されていたのにね。コロナ騒動のせいで、風邪引くのも、咳1つするのも許容されない。一億総感染症にならない至上主義のおかしな社会になってしまった。 December 12, 2025
こちらが小児の麻疹(はしか)の原因、症状、感染性、合併症、予防接種のまとめです:
◆ 麻疹(はしか)の原因と症状
麻疹は、麻疹ウイルスが鼻や喉の粘膜上皮に感染することで生じます
麻疹ウイルスに感染すると1週間前後の潜伏期間の後、
・発熱(39°C〜40.5°C)
・咳、鼻汁、眼球の結膜炎
とともに始まります(カタル期)
2〜4日後に発疹が出現し、現れた場所から消退していく傾向にあります
◆ 麻疹(はしか)の感染性
麻疹は呼吸経路によって伝播し、非常に感染力が強いです
発疹が出現する3日前が最も感染力が高く、(予防接種を受けていない)家庭内の接触者の75%~90%が発症すると言われています
◆ 麻疹(はしか)の合併症 ①:頻度の多いもの
麻疹は約30%の症例で合併症を起こし、下痢(8.2%)、中耳炎(7.3%)、肺炎(5.9%)、脳炎(0.1%)が代表例です
5歳未満は、下痢11.5%、中耳炎14%、肺炎8.6%、脳炎0.2%とされ、肺炎や胃腸炎に伴う脱水が入院の原因として多いことが知られています
(J Infect Dis. 2004;189 Suppl 1:S4-16.)
◆ 麻疹(はしか)の合併症 ②:熱性けいれん
過去の調査によると、麻疹にかかった子供の0.1%~2.3%で熱性けいれんが発生します
熱性けいれんのリスクが最も高いのは1歳代で、年齢が上がるにつれてリスクは下がる傾向にあります
(BMJ. 1964;2:75-78.)
◆ 麻疹(はしか)の合併症 ③:麻疹性クループ
乳幼児が麻疹を発症した場合に麻疹性クループを合併することがあります
米国で行われた調査によると、入院した麻疹の小児の9%〜32%に見られ、大半は2歳未満でした
黄色ブドウ球菌やα溶血性連鎖球菌が培養で検出されることも多いようです
(Pediatr. 1992;121:511-515)
◆ 麻疹(はしか)の合併症④:結膜炎
麻疹のほとんどの人に結膜炎・角膜炎が出ます
栄養状態が良好な人では、通常、残存するダメージなしに治癒します
しかし、二次的な細菌感染や他のウイルス感染が永久的な瘢痕や失明を引き起こすことがあり、特にビタミンA不足は失明のリスクが高いと報告されています
◆ 麻疹(はしか)の合併症⑤:感染後脳脊髄炎
感染後脳脊髄炎Postinfectious encephalitis [PIE])は、発疹の出現後3〜10日の間に、1000人中13人の割合で発生します
PIEは、学童よりも、思春期や成人の方が、発症率が高いことが示されています 最大25%が死亡し、約33%は神経学的後遺症を持つことが知られています
◆ 麻疹(はしか)の合併症⑥:亜急性硬化性全脳炎
亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は、ウイルスが数年間中枢神経に持続し、ゆっくりと進行します
初期は学業の成績低下や行動障害で「精神的な問題」として誤診されることも多いようです ミオクロニー痙攣が発症し、検査等で診断されることが多いです 頻度はかなり稀で、100万〜850万人に1人という推定があります
◆ 麻疹(はしか)の症例致死率
麻疹にかかった人で死亡してしまうリスクは、高所得国では0.01%~0.1%と低いですが、低所得国では3%~30%と非常に高いです
肺炎の重症化が最も多い死因で、麻疹による全死亡数の56%~86%が肺炎と考えられています
(Int J Epidemiol. 2009;38:192-20)
◆ 麻疹(はしか)と予防接種
麻疹ワクチンの予防接種は世界中で行われており、2019年の時点で194か国中169か国(87%)が2回の定期接種を導入しています
予防接種のカバー率は2000年時点の72%から、2017年に85%まで向上し、麻疹による死亡者数は83%減少したと報告されています
◆ 小児への麻疹ワクチンの有効性
小児への麻疹ワクチンの有効性を検討したランダム化比較試験は、英国のMRCから複数回報告されています
1964年8月に英国の32ヶ所、約3万6000人の生後10ヶ月〜2歳を対象にした大規模な試験です
追跡した12年間では予防接種をしたグループの感染予防効果は94%でした
◆ 小児への麻疹ワクチンの有効性:SR&MA
2021年にコクランデータベースから報告されたシステマティックレビューとメタ解析によると、
・2回接種の有効性は96% と報告されています
(Cochrane Database Syst Rev. 2021;11:CD004407)
◆ 麻疹ワクチンの家庭内の二次感染予防
麻疹ワクチンが家庭内での二次感染を予防する効果も報告されています
予防接種なしの場合50.8%が家庭内で二次感染を起こすという非常に感染率の高い設定での予防効果は、
・1回の接種で81%
・2回の接種で85%
と報告されています
◆ 麻疹ワクチンの費用対効果
麻疹ワクチンは、最も費用対効果の高い公衆衛生介入の一つです
アメリカの推定では、ワクチンがなければ、毎年500万人の子供が麻疹で死亡することになります
また、麻疹治療の費用は年間約22億ドル、間接コストはさらに16億ドル増加すると推定されてます
◆ 途上国における麻疹ワクチン
バングラデシュでは、麻疹のワクチン接種が全体の死亡率を36%減少させ、麻疹による下痢、呼吸器疾患、または栄養失調に直接起因する死亡率を57%減少させた、とする報告があります
先進国でも途上国でも麻疹ワクチンの有効性が認められています
(Am J Epidemiol, 1988;128:1330-1339) December 12, 2025
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