#詩
この海原の、真暗な波打ち際を、愛しく想う。
五年前の春、迎えた一期の哀しみを受け止めてくれた。
真夜中に、命を迷う事があれば、人を傷つけるより、
自らの心に問い続けた、生きる道を。
繰り返す潮騒と、対岸の高速道路を走るヘッドライトが、
静かな確証を賛美する、光の橋に見えていた。

自身で描く善は脆い。等身大で積み上げる苦楽に目次は無い。
道無き道に轍が続き、足跡を辿れば、あの日の防波堤。
「嗚呼」の連呼が叫び声、一人、海にて修羅に成った。
背後の警備員が、懐中電灯で照らしたけれど、
一言も咎めず、立ち去ってくれた事が、嬉しかった。
俺はここで、自身と向き合って、痛覚を受け取れる。

私を見かける度に、怯える君達を思い出す。
人の姿の、月日による変化とは、不思議だね。
赦す努めに精進した私は、最高権力を執行できる様になり、
暴虐を働いた彼らは、最も乏しい者となっていた。
奪い憎しむから、自らの行いの、鏡写しに怯えるのだ。
赦す者は是非を手放し、論より心の在り方に問う者だ。
それでも、君達に有難う。私の友よ。愛する仲間達よ。 December 12, 2025

#詩
この海原の、真暗な波打ち際を、愛しく想う。
五年前の春、迎えた一期の哀しみを受け止めてくれた。
真夜中に、命を迷う事があれば、人を傷つけるより、
自らの心に問い続けた、生きる道を。
繰り返す潮騒と、対岸の高速道路を走るヘッドライトが、
静かな確証を賛美する、光の橋に見えていた。

自身で描く善は脆い。等身大で積み上げる苦楽に目次は無い。
道無き道に轍が続き、足跡を辿れば、あの日の防波堤。
「嗚呼」の連呼が叫び声、一人、海にて修羅に成った。
背後の警備員が、懐中電灯で照らしたけれど、
一言も咎めず、立ち去ってくれた事が、嬉しかった。
私はここで、自身と向き合って、痛覚を受け取れる。

私を見かける度に、怯える君達を思い出す。
人の姿の、月日による変化とは、不思議だね。
赦す努めに精進した私は、最高権力を執行できる様になり、
暴虐を働いた彼らは、最も乏しい者となっていた。
奪い憎しむから、自らの行いの、鏡写しに怯えるのだ。
赦す者は是非を手放し、論より心の在り方に問う者だ。
それでも、君達に有難う。私の友よ。愛する仲間達よ。 December 12, 2025

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