アルツハイマー病 トレンド
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2025.12.09 02:00
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総説『糖尿病から変性疾患まで:メトホルミンの多面的な作用』2025年
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~百歳時代の切り札? 糖尿病薬「メトホルミン」が秘める抗老化効果~
➢認知症から骨粗鬆症まで、一石二鳥以上の可能性
➢「効く人」と「効かない人」がいる? 効果に個人差
➢安価で安全、だが 飲み合わせと腎機能に要注意
「一つの薬が、血糖値だけでなく脳や骨、血管まで守る可能性がある」Campagnoli et al.
世界中で最も使われる糖尿病薬「メトホルミン」。この安価で安全性の高い薬が、認知症や骨折、心臓病など、老化に伴う様々な病気を防ぐ「抗老化薬」として注目を集めている。最新の総説論文がその可能性と課題を整理した。効果は人によって異なり、使い方次第では逆効果の恐れもあるという。
🔹細胞の若返りスイッチをONに
メトホルミンの本当の力は、血糖を下げるだけではない。細胞の中にある「エネルギーセンサー(AMPK)」を活性化し、老化の原因となる「細胞のゴミ」を掃除したり、炎症を鎮めたりする働きがある。アルツハイマー病のマウスでは、脳内の悪いタンパク質を減らして記憶力を改善。骨粗鬆症のマウスでは、骨を作る細胞を増やし、骨を壊す細胞を減らして骨を強くした。
🔹認知症リスクが下がった人も、上がった人も
動物実験で有望な結果が出ている一方、人間を対象とした研究の結果はバラバラだ。メトホルミンを飲んでいた糖尿病患者で認知症リスクが半減したという大規模調査があるかと思えば、別の調査ではリスクがむしろ増加したとの報告もある。この差は、人種や食事、他の持病や飲んでいる薬、さらには性別の違いが影響している可能性がある。つまり、「誰にでも効く特効薬」ではなく、「効く人と効かない人がいる」薬と考えられる。
📌 効果は「文脈依存的」:個人差を考慮した医療へ
もし効果が確認されれば、安価で安全なメトホルミンは、健康長寿を目指す社会の強い味方になる。ただし、高齢者が使う際には注意点が二つある。一つは腎機能。もう一つは、長期間の服用でビタミンB12が不足し、かえって神経障害や貧血の原因になる恐れだ。これらのリスクを管理しつつ、一人ひとりに合った使い方を探る「個別化医療」が、この薬の真価を引き出す鍵となるだろう。
参考文献:From Diabetes to Degenerative Diseases: The Multifaceted Action of Metformin (2025) - Lucrezia Irene Maria Campagnoli, Angelica Varesi, et al. December 12, 2025
アルツハイマー病では、Amyloid(アミロイドβ)、Tau(タウ)、Neurodegeneration(神経変性)の3つをあわせたATNフレームワークが主な要因となっていると仮説立てられていますが、かなり前の段階からアルツハイマー病のリスク因子が蓄積されるなど日々多くのことがわかってきています。
世界中の研究者が原因究明に心血を注いでいるので自分も期待したいと思います。
引用ありがとうございます! December 12, 2025
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