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住民訴訟
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2025.12.14 13:00
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吉野ヶ里町議会12月定例会が閉会しました。
今定例会では、町長のパワハラ問題に関連し、
• 減俸案
• ハラスメント防止条例の制定
• 第三者委員会に対する追加報酬を含む補正予算案
が提案され、いずれも可決されました。
まずもって、今回の事案により尊い命を絶たれた職員の方(以下、A氏と申し上げます)、
そしてご遺族の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。
このような悲劇が二度と起きることのないよう、
組織の在り方を不断に点検する責任を、強く感じています。
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私の議決態度について
私は、上記3議案すべてについて意見を述べ、
特に減俸案については反対の立場を取りました。
それは、
「ご遺族の願いである事実認定と検証が、
本当に十分に尽くされた上での上程であったのか」
という点に、強い疑問を抱いています。
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「パワハラ認定」と今回の判断について
報道や第三者委員会の認定では、
今回の出来事は「パワハラによる自死」という文脈で扱われています。
しかし、A氏は、町の財政上の問題に強い危機感を抱かれ、
最後に「命をもって抗議する」という趣旨の訴えをメールにて残されていました。
議会が聴取したA氏の録音では、
町長、A氏、同席したB課長の三者による、
財政上の懸念をめぐる強いやりとりが確認されています。
その中でA氏は、
• 「事業を取りやめないと住民訴訟を起こす」
• 「住民訴訟を甘く見ない方がいい」
といった発言を投げかけられています。
これに対し町長は、
「一度議会で議決された事項を、行政が独断で覆すことはできない」
と説明していました。
パワハラと自死に対する
因果関係が十分とは言えません。
これは、地方自治における
行政の継続性と議会の議決権という原則に関わる問題であり、
恣意的な判断や個人的な意見によって覆すことのできない性質のものです。
※ここで述べている内容は、
当日の状況を共有するための事実認識です。
基金取り崩しなど
財政上の懸念は無かったことは
6月議会の私の一般質問でも
調査しました。
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第三者委員会調査について感じている課題
第三者委員会は、A氏が残された
録音データを資料として扱っているはずですが、
この重要な場面に同席していたB課長に対するヒアリングは行われていないようです。
これは、当事者の証言および先日の佐賀新聞の報道でも確認されています。
本来、調査すべき対象への調査が行われていない状況を、
果たして十分な検証と言えるのでしょうか?
私は、パワハラ認定における重大な調査不足である可能性を否定できないと考えています。
また、従前よりA氏は病気療養による休職が少なくなく、
議会対応においても代理が立つケースがありました。
そうした経過を踏まえたうえで、
精神医療を含む医療専門家の見地が、
第三者委員会の検証に加えられていない点についても、
疑問を抱かざるを得ません。
そのため私は、
今回の第三者委員会からの求めによる追加報酬予算案に対して、
異論を唱えました。
調査のプロセスに一定の課題を残したまま、
町長のパワハラを断定する形となっている点に、
私は強い疑問を感じています。
なお、第三者委員会の認定は、
裁判所の判決とは性格を異にするものであり、
今後も検証や議論の余地が残されているものだと理解しています。
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処分が先行しているように見えることへの違和感
ご遺族への十分な説明や対話が、
まだ道半ばであると感じる中で、
減俸という処分だけが先行して決定されていくことに、
私は大きな違和感を覚えました。
世論がここまで大きくなった以上、
公務災害の成立可能性も含め、
因果関係の徹底的な検証こそが、
ご遺族のお気持ちに報いる道ではないかと考えています。
私は、A氏のご冥福を心よりお祈りするとともに、
ご遺族のお気持ちを深く尊重しています。
議会人として、町民の皆様の負託に応えるため、
残された疑問点を今後も丁寧に明らかにしながら、
町政の信頼回復と再発防止に、真摯に取り組んでまいります。 December 12, 2025
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