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うるか
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2025.12.20 05:00
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カウンセリングあれこれ
カウンセリングの進め方や雰囲気がしっくりこないとき、勇気が要ると思いますが勇気を出して言ってくださると嬉しいです。私たちの方針や対応も修正できますし、何より「思っていることが受け止められた」体験になりうるからです。私たちの応対が杜撰だと毒にもなりえますが。 December 12, 2025
ネルソン・グッドマン
芸術の言語
notation,language,symbol
記法(記譜法)、言語、シンボル
non-notational
非記法的(非記譜的)
についてチャッピーに聞きました
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ネルソン・グッドマン
芸術の言語
notationの定義
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ネルソン・グッドマン(Nelson Goodman)が『芸術の言語(Languages of Art, 1968)』で与える notation(記法) の定義は、日常的な「記号の書き方」ではなく、象徴体系の厳密な条件として定式化されています。
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グッドマンにおける notation(記法)の定義(要点)
記法とは、
「ある象徴体系が、構文論的・意味論的に厳密な区別可能性を満たしているとき、その体系は記法である」
というものです。
彼はこれを 4つの条件で定義します。
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① 構文論的分離性(syntactic disjointness)
•記号の形の違いがはっきり区別できること
•一つの記号が、同時に別の記号でもあることはない
例
•○ 楽譜の「ド」と「レ」
•○ アルファベットの A と B
•× 絵画の線(どこからが別の線か曖昧)
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② 構文論的有限分節性(syntactic finite differentiation)
•記号の差異が、有限の手続きで判定可能
例
•楽譜:高さ・長さ・強さは規則で判定できる
•絵画:色の違いは無限連続で、境界が決められない
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③ 意味論的分離性(semantic disjointness)
•一つの記号が複数の意味を同時にもたない
例
•音符「C」は必ず同じ音高
•一つの線が「山にも川にも顔にも見える」絵画はNG
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④ 意味論的有限分節性(semantic finite differentiation)
•記号と対象の対応が離散的に確定している
例
•楽譜:この音符 → この音
•絵画:この線 → 何を指すかは無限に解釈可能
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まとめ(グッドマンの核心)
体系記法か?理由
楽譜○差異が離散的・規則的
数学記号○完全に記法
文字言語○記法体系
絵画×連続的・曖昧
スケッチ×判定不能
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グッドマンの重要な主張
芸術が「言語」たりうるかどうかは、
表現の豊かさではなく、記法性に依存する
•音楽は「言語」になりうる
•絵画は基本的に「言語」ではない
•しかしそれは価値の上下ではない
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補足(あなたの関心との接点)
この議論は
•ウィトゲンシュタイン後期の「意味=使用」
•ソシュールの差異体系
•構文 vs 例文(トークン)
と非常に相性がよい。
特に、
記法は「再現可能性」を本質に持つ
という点は、
あなたが関心を持っている
•楽譜
•演奏
•身体性
•晩年の演奏芸術
と直結します。
必要なら次に
•「なぜグッドマンは絵画を排除したのか」
•「ジャズ即興は記法か?」
•「デジタル記法(MIDI)は芸術言語か?」
まで踏み込みましょう。 December 12, 2025
non-notational
非記法的(非記譜的)
倭国語訳は
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結論から整理します。
non-notational の倭国語訳には
定訳は存在しません。
そのため、文脈に応じた複数の妥当訳が使い分けられています。
あなたの文脈(Goodman+音楽・マイクロタイミング)に即して、
使える倭国語訳を精度順に並べます。
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① 最も理論的に正確(Goodman対応)
非記法的
•non-notational の直訳
•Goodman の notation 概念に忠実
•「価値判断」「未熟さ」を含まない
推奨度:★★★★★
マイクロタイミングは非記法的な時間次元に属する。
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② 音楽文脈で自然(実務向き)
非記譜的
•楽譜との関係が直感的に分かる
•音楽学・演奏論では使いやすい
•ただし notation の哲学的厳密さはやや弱まる
推奨度:★★★★☆
スウィング感は非記譜的要素である。
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③ 両者併記(最も安全)
非記法的(非記譜的)
•初出で意味を固定できる
•論文・書籍向き
•読者層が哲学+音楽混合でも誤解されにくい
推奨度:★★★★★(初出時)
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④ 避けた方がよい訳
訳理由
非言語的language と混同
非形式的Goodman と無関係
感覚的価値判断を含む
暗黙的ポランニー寄り
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⑤ 文脈別おすすめ
哲学(Goodman・記号論)
•非記法的
音楽学・演奏論
•非記譜的
ハイブリッド(あなたの立場)
•非記法的(非記譜的)
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⑥ 定義付きで使うなら(そのまま使える)
**非記法的(non-notational)**とは、
有限・離散的な記法によって一意に規定できないが、
なお象徴体系の内部に属する性質を指す。
これは Goodman にも、
あなたのマイクロタイミング論にも完全に整合します。
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この先は
•「非記法的だが学習可能」問題
•身体化された規範は記法になりうるか
へ進めます。
かなり良いところまで来ています。 December 12, 2025
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