chiral ゲーム
0post
2025.11.25 00:00
:0% :0% (-/-)
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
【#ニトロキラル × TOWER RECORDS CAFE】
ご好評につき下記商品が品切れとなりました。
「描き下ろしちみキャライラスト
ダイカットステッカー/アキラ」
再入荷については現在未定となっております。
あらかじめご了承ください。
#CHiRAL #咎狗の血 #Lamento #sweetpool #ドラマダ #スロダメ https://t.co/Xg5AZh8HlW November 11, 2025
1RP
徒然書くけどさ。ビジネスで成功したければ
「うまくいっている事例を真似しろ」
って良く言うけど。どの失敗例を研究しても、
表面だけコピーしても、中身の構造が違っていたら、
それ、毒にもなり得るって話。
ヒントは、実は「化学」の世界にある。
そこには、見た目はほぼ同じなのに、
性質が真逆になるというやばい現象がある。
名前を
「キラリティー(chirality)」
右手と左手を思い浮かべてほしい。
形はよく似てるけど、鏡写しなだけで、
完全には重ね合わせられない。
分子の世界にも、
まったく同じ原子の並びなのに、
「右手」と「左手」のような
関係を持つペアが存在する。
これがエナンチオマー(鏡像異性体)
そして我々の体は、
この“左右”をめちゃくちゃ厳密に見分けている。
例えば、タンパク質をつくるアミノ酸は、
ほとんど全部がL型=左手型。
反対のD型は、基本的には使わない。
この「左右の違い」が、
薬の世界ではシャレにならないレベルで効いてくる。
その象徴が、歴史上最悪級の
薬害事件。忌まわしきサリドマイド事件。
懐かしいと思うけど。
みんなあの当時のことを思い浮かべてほしい。
1950年代後半、サリドマイドは
「安全な睡眠薬・つわり止め」として
世界中で売られていたわけだけど。
ところがその結果、四肢の欠損や短縮など、
重い障害を持って生まれた子どもが
1万~2万人規模と推定されている。
後に分かったのは、
サリドマイドがキラリティーを
かねそろえた分子だったという事実。
R-体とS-体という
2種類の“右手・左手”の形があり、
R体:鎮静作用など、望ましい薬効に関与
これなら良かった。それに対し、
S体:胎児の発生過程で
血管や特定の因子をいじってしまい、
強い奇形性(毒性)を示す。
つまり、妊婦を通じて、
子供に四肢の欠損や短縮を高確率で起こす毒薬となる。
ちょっとしたことで、
この“性格の違い”があることが分かってきた。
しかもややこしいのは、
「じゃあ、R体だけを売れば
安全だったんじゃないの?」
という素朴な解決策が通用しないこと。
なぜか?
サリドマイドは生体内で
R ⇄ S が相互変換(ラセミ化)してしまう から。
体に入った瞬間、時間とともに
「右手だけ」だったはずの分子が
「右+左のミックス」に近づいていく。
実はこの作用がわかったのが、
特にここ数年だったりした。
科学者たちが長年わからなかったのは、
「サリドマイドは、
体の中でいったい何を壊しているのか?」
だった。
ところが2010年、サリドマイドがくっついて
“誤作動”を起こさせる本体(ターゲット)は
「CRBNというタンパク質だ!」
ということが判明する。
これで世界中が一気に
「なるほど、そこか!!」となった。
次に「R体とS体はどう違う反応を起こすのか?」が
わかった(2018年前後)
2018年、倭国を含む研究チーム
(奈良先端大、名工大、東工大など)が
決定的な成果を出す。
めちゃくちゃ簡単に言うと:
R体(右手型)は
→ CRBN に“ちゃんとかみ合う”ので、
薬として働く方向に寄りやすい。
S体(左手型)は
→ CRBNに“妙な噛み合い方”をする。
その結果CRBN が
「本来分解しちゃダメな発生に重要なタンパク質」
まで誤って破壊してしまう。
→ 結果、胎児の四肢形成などが
ズタズタに乱れる。
つまり、
左右の違いが、体内の“スイッチの押し間違い”を
引き起こしてしまう。
「似ているようで、本質を見誤ったら、
大きな損害が出る。」
これ、ビジネスにも
めちゃくちゃ怖いほど当てはまる。
成功している企業の
表面的な戦略だけを真似しても、
組織文化
技術基盤
資金に、人脈
顧客との関係性
といった「立体構造」が違っていたら、
同じようには動かない。
むしろ、“サリドマイドのS体”みたいに、
予期せぬ副作用を起こすリスクすらある。
同じ「サブスクモデル」でも、
キャッシュフロー構造が違えば資金ショートを招く。
同じ「値上げ戦略」でも、
ブランドの位置づけが違えば一気に顧客離れを起こす。
同じ「権限移譲」でも、
現場のスキルセットや信頼構造が違えば
ただのカオスになる。
“成功事例の模倣”って、
一見R型とS型くらいそっくりに見える。
でも、本当に真似すべきなのは
「見えている形」じゃなく、
その裏側のキラリティー=立体構造の方。
サリドマイドの悲劇は、
「同じ設計図でも、“手の向き”が違うと世界が変わる」
ということを、これ以上ない
レベルで教えてくれている。
ビジネスもただ真似るだけじゃダメ。
「本質見極めて、なぜその企業や事業が、
それをやっているのか?」
を1つ1つ分解することが重要。
リスクが低いことならともかく、
リスクを高めて、表面だけ真似るなんて、
薬どころか、毒にしかならないことは
歴史が証明しているのにね。
(続く1 November 11, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



