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猫の心筋症
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2025.12.01〜(49週)
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📝猫の病気2-4
猫の心筋症
心筋症とは、心臓の筋肉(心筋)の構造や働きに異常が生じ、血液を送り出す力が低下してしまう病気です。
猫では特に多い心臓疾患で、無症状の段階が長く続くこともあります。
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主なタイプ
猫にみられる主な心筋症には、
肥大型心筋症(HCM):心筋が分厚くなる
拘束型心筋症(RCM):心筋が硬くなり拡がりにくい
拡張型心筋症(DCM):心臓が大きく広がり、収縮力が低下(現在は稀)
不整脈源性右室心筋症(ARVC):右心室の筋肉が変性
などがあります。(非常に稀)
種類が異なっても、心臓の動きがうまくいかなくなり、血流が滞るという点は共通です。
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症状
症状は進行するまで目立たないことが多く、気づいたときには「呼吸が苦しい」という状態で来院することがあります。
代表的なサインとしては、
● 呼吸が速い、浅い
● 元気低下、食欲不振
● 運動を嫌がる、疲れやすい
● 心雑音、不整脈
● 血栓による後肢麻痺
があります。
とくに“呼吸が速い”ことは重要なサインです。
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診断
心筋症の診断には、
⇒心臓超音波検査(エコー):最も重要
⇒胸部X線:肺水腫・胸水の確認
⇒心電図:不整脈の評価
⇒NT-proBNP検査:心臓の負荷を数値化
⇒血圧測定:高血圧の有無
などを組み合わせ、
心臓の構造と機能を総合的に評価します。
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治療
治療の目的は、心臓の負担を減らし、呼吸を楽に保ち、血栓を予防することです。
● 利尿薬:肺水腫・胸水の改善
● 血管拡張薬(ACE阻害薬など)
● ピモベンダン(適応となるタイプで使用)
● 抗血栓薬
● 必要に応じて酸素室での管理
治療内容は心筋症のタイプと重症度によって調整されます。
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予防(観察)・日常ケア
完全な予防は難しいものの、
▶ 中高齢期の定期的な心臓検診
▶ 呼吸数チェック(寝ている時:1分間に15〜30回)
▶ ストレスや急激な興奮を避ける
などが早期発見と悪化予防に役立ちます。
#猫の病気 December 12, 2025
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