プロポフォール

プロポフォール は、静脈麻酔薬の一種である。主として全身麻酔の導入および麻酔維持、そして集中治療室における鎮静に使用される。製剤の有効成分の化学物質名は、2,6-ジイソプロピルフェノールである。 最も作用時間が短く調節性に優れる静脈麻酔薬の一つであり、プロポフォールの登場後、全静脈麻酔や標的制御注入(TCI)など、麻酔科学上の多くの革新がもたらされた。静脈投与によって意識消失を誘発し、その後、薬剤の組み合わせにより麻酔が維持される。大豆油とレシチンを使用した無菌の乳剤として製造されており、白いミルクのような色をしている。 プロポフォールは投与時の低血圧が起こりやすいが、入眠と覚醒がいずれも速やかであり、悪性高熱症のリスクが低く、吸入麻酔薬で生じ得る環境汚染のリスクが無く、吐き気や嘔吐などの麻酔薬による副作用も少ない。 1973年にイギリスの獣医麻酔科医であるジョン・B・グレンによって、インペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI、後のアストラゼネカ)で初めて合成され、1986年にプロポフォールはイギリスとニュージーランドで脂質乳剤として医療用途に導入された。この製剤はディプリバンというブランド名で承認されたが、その後、多くのジェネリック製剤が発売されている。また、世界保健機関の必須医薬品リストに掲載されている。
プロポフォール」 (2024/10/20 00:00) Wikipedia倭国語版より
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2024.10.22 19:00

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