プラトン トレンド
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2025.12.13 18:00
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小説 新人間革命 6巻 遠路の章より引用
伸一は、ふと、あのアレキサンダー大王の東方遠征が、西北インド、つまり現在のパキスタンまで至っていたことを思い出した。
彼は、同行の青年たちに言った。
「確かアレキサンダー大王も、パキスタンまで来ていたね。また、大王が遠征から帰還する時、このアラビア海を見たはずだよ」
秋月英介が答えた。
「そうですか。すると、今回、先生が回られたところは、すべて、アレキサンダーのゆかりの地でもあったわけですね。
彼は、イラン、イラク、トルコ、ギリシャ、そして、エジプトにも行っていますから。
二千年以上も昔に、バルカン半島にあったマケドニアから、こんなところまで遠征して、戦いに勝利を収めていったのですから、大変な壮挙ですね」
アレキサンダーは、紀元前三五六年にマケドニアの王子として生まれた。
彼の少年期に、プラトンの弟子のアリストテレスが家庭教師をしていたことはよく知られている。
前三三六年、彼は二十歳で王位につくと、二年後、東方の大帝国ペルシャに戦いを挑んだ。
この遠征に旅立つ際に、アレキサンダーが、自分の財産を惜しげもなく臣下に与え、″我に残すは希望のみ″と叫んだことは有名な逸話である。
アレキサンダーは、ペルシャ王との最初の会戦に勝利すると、次いでペルシャの支配下にあったエジプトを解放。
そして、再び、ペルシャとの大激戦の末、この老大国を倒した。
だが、彼の遠征は休むことを知らず、中央アジアを東へ進んで、インダス川を渡り、未知の国インドに足を踏み入れたのである。
故国のマケドニアを出発し、遙かな東方をめざして八年。しかし、世界の果てまで突き進むかのような彼の前進は、突然、そこで止まっている。
そして、インダス川を下り、アラビア海を望むと、再び、懐かしい西方世界への帰路を急いだのである。
山本伸一は、青年たちに問いかけた。
「アレキサンダー大王は、遠征の末にインダス川を渡った。その先は、ガンジス川が潤すインドの大平原だ。
ところが、そこで突然、引き揚げてしまった。なぜだと思う?」
皆、黙って考え込んでいたが、誰からも答えは返ってこなかった。
伸一は語り始めた。
「アレキサンダーは、常に先陣を切って、前進、また前進で突き進み、いかなる困難も乗り越え、常勝の道を切り開いて来た。
インダスを渡った時も、新天地への希望に、胸を高鳴らせていたに違いない。
その彼が、ここで遠征をやめ、引き返さざるを得なかったのは、外敵や障害のせいではない。味方の将兵たちが、前進することを拒絶したからである。
アレキサンダーは、将兵たちの心が、次第に冷めてきていることを知悉していた。だから、士気を鼓舞しようと、決起を呼びかけ、不屈の前進を訴えた。
だが、彼らは、大王の意に反して、それ以上、動こうとしなかった。
アレキサンダーは″何を恐れているのか、臆病者どもよ″と、歯ぎしりする思いだったはずだ。
結局、懸命の説得も空しく、彼は前進をあきらめるしかなかったのだ」
今度は、黒木昭が伸一に尋ねた。
「将兵たちは、アレキサンダー大王と苦楽をともにして戦ってきた闘士のはずですが、それがなぜ、大王と一緒に進もうとしなくなったのでしょうか」
「これは、極めて大事な問題だね。
故国を遠く離れて、八年にもわたる遠征で、将兵の胸に、望郷の念がつのり始めていたこともあったのだろう。
また、心身ともに、連戦に疲れ果ててしまっていたのかもしれない。
しかし、私は、むしろ、大王が何をめざして戦っているのか、将兵がわからなかったことに、最大の要因があったように思う。
彼の遠征の動機には、自国の安全を守るとともに、支配を拡大し、経済的にも豊かなものにしようという狙いがあったことは間違いない。
しかし、アレキサンダーは、もっと大きな理想をいだくようになる。
もし、金銀財宝が目当てなら、ペルシャ帝国を滅ぼした時点で、莫大な財宝をわが物にし、遠征をやめていたはずだ。
また、自国の領土の安全を確保するためなら、やはり、その段階で目的は達せられていた。
ところが、彼は、遠征をやめなかった。
ちっぽけな欲望や利権には見向きもせずに、遠征の先頭に立ち続けている。
なぜか。彼は世界の西と東を結び、人類を統一するという理想の実現のために戦おうとしていたからだ」 December 12, 2025
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