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2025.12.13 23:00
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【成績は「直線的」ではなく「二次関数的」に伸びる】
司法試験の学習において、多くの受験生が陥る"誤解"がある。
それは、「勉強した分だけ成績は右肩上がりの直線で伸びていくはずだ」という思い込みである。
あらかじめ誤解を解いておこう。
司法試験における成績は、決して「Y = 2X」のような、"直線的"な伸び方はしない。
「Y = 1/20X²」(Y = 1/20X^2)のような、"二次関数"の軌道を描く。
─────なぜ「最初は伸びない」のか─────
学習を開始してからしばらくの間、成績は驚くほど伸びない。
グラフは地を這うように横ばいのままだ。
なぜか。
それは、初期段階の知識が「独立した点」としてしか存在しないからだ。
司法試験の学習において、単発の知識(点)はほとんど役に立たない。
短答の肢別問題のような一問一答形式なら解けるかもしれないが、
それだけでは、複雑な論文の事例問題には、到底太刀打ちできない。
この時期、脳内には知識の点が打たれているが、回路は繋がっていない。
だから、勉強量(X)が増えても、成績(Y)は伸びない。
数式にある係数「1/20」は、この「知識が有機的に結合するまでのタイムラグ」を表している。
───── 「ブレイクスルー」の正体─────
しかし、ある時点を境に、状況は激変する。
いわゆる「ブレイクスルー」だ。
これは、脳内に蓄積された無数の「点」が、一気に「線」となり、「面」として構造化される瞬間である。
新しく学んだ1つの知識が、既存の知識と結びつき、理解が加速度的に深まっていく。
いわゆる「1を聞いて10を知る」状態だ。
ここから、グラフは急角度で上昇を始める。
これが「X²(二乗)」の力が発動するフェーズである。
─────「潜伏期間」で絶望するな─────
にもかかわらず、このブレイクスルーの手前で諦めてしまう受験生が後を絶たない。
多くの受験生は、自分の成長曲線を「直線(Y = 2X)」だと想定している。
そのため、潜伏期間(二次関数の初期)において、
「これだけ勉強したのだから、これくらいは解けるはずだ」という期待と、
「全然解けない」という現実の間に、巨大な乖離を感じてしまう。
この幻想と現実のギャップこそが、受験生を挫折させる最大の要因だ。
「これだけ勉強したのに、全く解けるようにならない」
「自分には才能がない」
そうではない。
あなたは今、燃料を蓄積している最中なだけだ。
二次関数の「平坦な部分」の後には、「急上昇フェーズ」が待っている。
─────まとめ─────
勉強時間と成績を、単純な比例関係として捉えてはいけない。
今、成績が伸び悩んでいるとしても、焦る必要はない。
あなたの努力は無駄だったのではない。
まだ「回路」が繋がっていないだけだ。
回路が接続された瞬間、世界は変わる。
その時を信じて、ただ淡々と、努力を続ける。
爆発的な上昇気流に乗ることができるのは、
足を止めずに進み続けた者だけだ。
(※画像はあくまでイメージであり、数学的な正しさには目を瞑ってください) December 12, 2025
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