エッセンシャルワーカー トレンド
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2025.12.11 07:00
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【ホワイトカラーの8割は消滅する:冨山和彦】AIは究極の産業革命/デスクワークは10年以内に消える/営業は残る/AI武装したブルーカラーが稼ぐ/リストラは好機/部下力よりボス力/コンサルと商社の未来
PIVOT 公式チャンネル #AI要約 #AIまとめ
AI 革命とホワイトカラーの未来
🔳AI 革命は究極の産業革命
ジェームズ・ワットの蒸気機関が筋力を代替し、情報通信革命が「見る・伝える」機能を外部化したように、生成AIは大脳の一部そのものを外出しする存在であり、インターネットを含む従来ITの延長ではなく「究極の産業革命」に近い規模で社会構造を変えると位置付けられている。
🔳AI バブルと革命の本質
AI への投資はドットコムバブル同様にバブル的側面を持つが、バブル崩壊の有無にかかわらず基盤投資(ファイバー網の整備など)を通じて技術普及は進むため、AI ビジネスの初期イメージの多くは幻想でも、その後に本質的な変化と新産業が必ず立ち上がると指摘する。
🔳ホワイトカラー7〜8割消滅という現実
経済合理性だけで考えれば、既存のホワイトカラーのうち7〜8割は不要になるとし、農民→ブルーカラー、ブルーカラー→ホワイトカラーと職の重心が移ってきた歴史の次の段階として、ホワイトカラー自体が20世紀に生まれた「一時的な職種」に過ぎないと位置づけている。
🔳デスクワーカーとノンデスクワーカーの線引き
学術的には「ホワイトカラー=デスクワーカー」であり、営業・医者・パイロットは身体性や感情労働を伴うノンデスクワーカーに分類されると説明し、情報中継・変換・分析など中間処理を担うデスクワークの大半(プログラミング含む)はAIで代替される一方、身体性と一次情報に根ざした仕事は残ると強調する。
🔳一次情報と現場仕事の強み
AI は本質的にサイバー空間で二次情報を処理する存在であり、現場に赴いて一次情報を取りに行く仕事や、身体を伴う現業系の仕事、感情労働としての営業などはAIだけでは置き換えにくく、「歌って踊れて人を泣かせられる」ような対人スキルを持つノンデスクワーカーは生き残るとする。
🔳企業内ホワイトカラーと販管費の重さ
倭国企業はDXの遅れにより、同業の欧州企業などと比べて売上高比で販管費が約5%重い構造になっており、その差は営業利益率の差そのもので投資余力・競争力の差に直結するため、ホワイトカラー削減と組織の軽量化を進めないと株式市場で戦えなくなると警鐘を鳴らす。
🔳DXに続くAXと倭国企業の危機
海外企業はDXで既に間接部門を軽くしている一方、倭国はDX対応も遅れたままAIトランスフォーメーション(AX)の波を迎えるため、対応を誤ると「DXで1周遅れ+AXでさらに1周遅れ」となり、生存そのものが脅かされるレベルの構造不利に陥ると指摘する。
🔳倭国人の「諦め力」と階級転換
武士階級の消滅や太平洋戦争敗戦後の社会変容を例に、倭国人は歴史的に「諦める・受け入れる能力」が高く、今回もホワイトカラーという階級が縮小・転換すること自体を受け入れた方が長期的には幸福であり、無駄な抵抗を続けるほど不幸になると語る。
🔳デフレ安定からインフレ貧困への転換
これまでの30年は、物価が下がる一方賃金も伸びない「停滞による安定=なんとなく生活は悪化しない」状態だったが、今後は生産性が停滞したままインフレが進むため、実感としての貧しさが増し、従来のような「変化から逃げる戦略」が通用しなくなると分析する。
🔳ホワイト余剰とブルーカラー人手不足のミスマッチ
倭国ではホワイトカラーは余っている一方で、建設・飲食・運輸・介護・看護などノンデスクワークは異常な人手不足にあり、これまでは安価な外国人労働でしのいでいたが、それも限界に近づいているため、AIを活用した生産性向上と賃上げをセットで進めないと現場の人材が確保できない構造になっている。
🔳技能系・ライトブルー職の高収入化
庭師、解体・重機オペレーター、職人、調理人など技能系現場職の賃金は既に大きく上昇しており、腕の立つ人なら年収1000万円級も現実的になっていると具体例を挙げ、今後はAIやデジタルを道具として使いこなす「AI武装したブルーカラー/ライトブルー」が新たな高所得層として台頭すると見通す。
🔳50代ホワイトカラーの転換可能性
長年クーラーの効いたオフィスで働いてきた50代が今さら現場仕事は無理だという反発に対して、そもそもホワイトカラーの働き方こそ人類史的には異常であり、家庭内労働や飲食サービスを含めエッセンシャルな仕事は人類が長く続けてきた基礎的な営みであるため、「できるか/できない」ではなく、普通にやれば適応できると説く。
🔳AIを「部下」として使って自分をテストする
ChatGPTのような生成AIやエージェントに自分の業務をやらせてみて、制度とスピードで明確に勝たれる領域は、その瞬間から自分が食えなくなる領域と認識すべきだとし、現実を直視したくない人ほどAI利用を避けがちだが、むしろ使い倒して「自分の仕事のどこが代替されるか」を早く知ることが生存戦略になると強調する。
🔳ホワイトカラーのスマイルカーブとキャリア選択
今後は、AIを部下として使いこなし意思決定と責任を担う「ボス側」と、身体性と一次情報を武器にするアドバンスド・エッセンシャルワーカーの両端の価値が高まり、真ん中の中途半端なホワイトカラーはAIと競合して沈んでいく「知的スマイルカーブ」が形成されるため、自分がどちら側を目指すのかを早期に決めて動く必要があると結論づけている。 December 12, 2025
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