鹿肉の昆布締め作ってみた

まず一切れ、軽く塩を振ってフライパンでサッと焼く。
表面がこんがり色づいた瞬間、部屋中に
ふわっと昆布の潮香が広がった。
ナイフを入れると、
まるで上質な生ハムみたいにしっとりとした断面。
熟成で抜けた水分のおかげか、
肉の繊維がギュッと詰まって、
でも噛むと驚くほど柔らかい。
口に入れた瞬間、
まず来るのは鹿肉本来の濃密な野趣。
クセが強いはずの鹿なのに、
嫌な獣臭がまるでなくて、代わりに昆布の深い旨味がじんわりと後から追いかけてくる。
噛むほどに昆布の香りがふわっと花開く感じ。
まるで海と山が一枚の肉の中で静かに出会ってるような、不思議な一体感。
塩だけで焼いただけなのに、
まるで高級和牛を思わせる上品な味わい

脂はほとんどないのに、口の中に残る余韻がすごくリッチで、
ワインとか倭国酒が欲しくなるやつ。

正直、予想の5倍うまい。
10日間の冷蔵庫熟成＋昆布巻き、このコンボは完全にアリ。
昆布が余分な水分と臭みを吸ってくれて、肉の旨味だけを閉じ込めてくれた感じ。
次は2週間熟成でやってみようか本気で思ってるレベル。

結論：
「鹿肉が苦手な人でも絶対いける」
これ、自信を持って人に振る舞える味になった。
山の王者を昆布が優しく包んで、完全に別次元の美味しさに昇華させた一品。
マジでヤバい（褒め言葉）。 December 12, 2025