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クレジット・デフォルト・スワップ
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2025.12.06 14:00
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🦔ウォール街は、AI企業に何兆ドルもの融資を行う一方で、その同じ融資が焦げ付くことに対する“保険”も同時に買っている。
オラクルの債務に対するデフォルト保険コストは、2008年の金融危機水準にまで達した。
オラクルのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS=債務不履行に備える保険)の取引額は、
過去9週間で80億ドルに急増。昨年はわずか 3億5,000万ドルだった。
また、マイクロソフトの1,000万ドル分の債務を守る保険料は、現在は年3万4,000ドル。
10月中旬時点では2万ドルだった。
しかもマイクロソフトは**AAA格付け(最上位の安全格付け)**にもかかわらず、
同じ格付けのジョンソン&ジョンソンよりも保険料が50%も高い。
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リスクの移転(リスク・トランスファー)
•2025年の世界の債券発行額は6.46兆ドル
•ハイパースケーラーは、AIインフラに少なくとも5兆ドルを投じる見込み
モルガン・スタンレーは、データセンター向け融資のリスクを他の投資家に移すための「重要なリスク移転(SRT)」について協議している。
アレスなどのプライベートキャピタル大手も、そのリスクの一部を引き受けようとしている。
さらに、モルガン・スタンレーは、1日でメタ向けに300億ドルを調達した。
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私の見解
ここで起きていることをよく考えてほしい。
銀行はAIデータセンターのために巨額の融資を行い、その直後に、その借り手が返済不能になることに備えて保険をかけている。
•オラクルの保険料は 2008年危機水準
•AAA格付けのマイクロソフトの保険料は、同格付けのJ&Jより 50%も高い
貸し手が「あなたに金を貸した直後に、あなたが返済しないリスクに備えてヘッジをかける」
――それは、何かに強い不安を感じている証拠だ。
モルガン・スタンレーは、1日でメタに300億ドルを供給した直後、今度はそのリスクをバランスシートから外す方法を探している。
さらに、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)がデータセンターの冷却障害で停止した出来事は、
ゴールドマンに13億ドルの社債発行を一時停止させるほどの衝撃を与えた。
AI投資は、回収に何年もかかる可能性があり、そもそも回収できない可能性すらある。
銀行はそのリスクを理解している。
だからこそ、資金が流れ込んでいる「今のうち」に、そのリスクを他の投資家へ押し付ける仕組みを作っているのだ。 December 12, 2025
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