🗳️🌐SIPO DRep：2025 Net Change Limit Extension（NCL延長提案）に「Yes」

Cardanoガバナンスに提出されている 「2025 Net Change Limit Extension（NCL延長提案）」 について、背景と重要性を報告します。

SIPO DRepとして、私はこの提案に 「Yes」 を投じました。

詳細はこちらの記事をご覧ください。
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■ この提案は何を変えるのか？

今回の提案は、Cardanoトレジャリーから使える年間上限＝NCL（Net Change Limit）の「期限」だけを延長するものです。

・支出上限350M ADA → 変更なし
・新たな支出増 → 一切なし
・期限だけ Epoch 604（1/4）→ Epoch 612（2/8）へ延長

つまり、財務規律を完全に保ったまま、トレジャリー運用の停止を防ぐための“安全措置”です。

■ なぜ期限延長が必要なのか？

NCLは憲法で定められた財務ガードレールで、期限切れになると、新しいNCLが成立するまでトレジャリー出金が全て止まってしまいます。

さらに、TWGA（トレジャリー出金提案）は可決翌エポックで執行されるため、年末〜年始にガバナンスが混雑すると、「承認されたのに執行できない」という事態も起こり得ます。

つまり今回の延長は、
Cardano全体の財務を止めないための非常に重要な調整です。

■ 特に重要なのは 70M ADA の Critical Integrations Budget との関係

いま並行して進んでいる ₳70,000,000「Cardano Critical Integrations Budget」 は、

・tier-1 stablecoin
・価格オラクル
・クロスチェーンブリッジ
・カストディ / ウォレット基盤
・on-chain analytics

など、Cardanoの次の成長フェーズに必要な基盤をまとめて導入する超重要プロジェクトです。

この予算は“現行NCLの残り枠”を前提に設計されているため、NCLが期限切れになると執行そのものが不可能になります。

つまり、NCL延長は Critical Integrations Budget を確実に通すための“保険”でもあります。

■ NCL延長で得られるメリット

・トレジャリー運用が止まらない
・重要な予算が「期限切れ」で失敗しない
・CC移行期に生じる遅延リスクを吸収できる
・ガバナンスを憲法に沿って安定的に継続できる
・もちろん 支出上限は増えない

財務のルールを守りながら、ガバナンスの空白期間を回避するための非常に堅実な措置だと考えています。

■ SIPO DRepの投票判断：Yes

私は今回の提案に 「Yes」 を投票しました。
理由は以下の通りです。

・トレジャリー停止はエコシステム全体に大きな影響をもたらす
・この提案は保守的で、支出枠を増やすものではない
・Critical Integrationsなど2026年に向けた大型インフラ整備を守るため
・ガバナンスの空白期間を作らないことはDRepの責務

NCL延長は“地味”ですが、Cardanoの財務ガバナンスを健全に保つうえで極めて重要な提案です。

今回の提案は、Cardanoガバナンスの成熟を示す一例でもあります。

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引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 December 12, 2025