欧州が2035年のガソリン車禁止を撤回したと思っている方へ：今回のリリースは、そういう内容ではありません(リンクはEUのソース)。ここでまとめてみたいと思います。提案されている新ルール：2035年時点で、自動車メーカーは2021年に対し、排出を10分の1にすること。例を挙げるなら、90%電気自動車+10%の今まで通りのガソリン車とか、電気自動車ゼロ+平均燃費を10倍に(=100km/Lとか)にするなどです。また10%の排出についても、欧州で精錬された低炭素の鉄を使ったり、価格がガソリンの数倍になると言われているe-Fuelを使ってオフセットすることを要求しています。
例えばヤリスの最新ハイブリッド車はEU基準で88g/km。どこを基準に10分の1にするのか分からないのですが、仮にフォルクスワーゲンの車全体の2021年の平均排出は118.5g/km。これを10で割ると11.85g/kmで、トヨタはヤリスハイブリッドを100%にしても2035年基準の8倍になってしまいます。11.85g/kmというのは、1km走行するために、11.85gのCO2排出しか許されないということ。燃費で言うなら、195km/Lです。
では、ヤリスと電気自動車を組み合わせて販売すると仮定して、EUの新しい2035年基準を満たすための、電気自動車販売比率を計算してみましょう。電気自動車比率をrとすると、

88x(1-r)=11.85
r=86.5%

なので、全部ヤリスで行くなら86.5%を電気自動車に、ハイブリッドのヤリスは13.5%だけ売ることができます。
※プラグインハイブリッド車の排出量の計算方法は複雑なので割愛します。

結論として、今回のEUのリリースはCO2排出削減という点では後退ではあるものの、ガソリン車を今まで通り販売できるわけではなく、過半数を優に超える電気自動車の比率を達成する必要があります。
https://t.co/UwLV7Wg9R7 December 12, 2025

倭国は2030年にガソリン車販売禁止になるのですが
逆張りで旧車買って正解だったかも(^o^)

確かにeco思想は環境に優しい技術発展にも寄与したけど
便乗した公金ecoイストどもの偽善活動が寒すぎた。

倭国はどうする？
暖気して、また走り出しましょう。
https://t.co/AA2amGSFdU December 12, 2025

@FujisawaBun_O ガソリン車を捨ててEV車に絞る動きは２通りな見立てることができますね。
ひとつは、持続可能な地球のために化石燃料内燃機関から脱却するはずだが、地球温暖化が全く止まらない。
もうひとつは、内燃機関技術でゲームに負けてルールを変えたが、新ルールでは新参者に根こそぎやられてアテが外れた。 December 12, 2025

EUが「ガソリン車全面禁止」方針を事実上修正したのは、現実を見た判断だと思う。
倭国もこれを機に一度立ち止まって見直してほしいところ。

ただし、だからといって
「EVは全部ダメ」「内燃機関万歳」
みたいな極端な反応になるのも違う。

EVもHVもICEも、それぞれ適材適所がある。
技術やインフラ、エネルギー事情を無視した思想先行の全振りが一番危うい。

もう少し冷静に、現実ベースで議論してほしいですね。 December 12, 2025

ＥＵ「ガソリン車禁止」方針を撤回…ＨＶ含め２０３５年以降も販売継続が可能に : 読売新聞オンライン https://t.co/VhLiVAEjFw
しってた December 12, 2025