カンボジア トレンド
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2025.12.15 07:00
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人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
中国マフィアは中国国内で締め付け喰らって東南アジア(今はカンボジア)に逃げて行ってそこから国際詐欺しまくったり中国国内から人民をあの手この手で拉致っていく(この過程で倭国人も巻き込まれている)有様でそこに巻き添え喰らったタイがブチ切れて詐欺拠点に砲撃始めてるのカオスすぎる December 12, 2025
84RP
カンボジア滞在しているタイ人、陸路での帰国の手段を閉ざされる、、8000人足止め、、
帰国するには、飛行機のみ、途中の検問でタイ人であることが分かると100ドルを警官に支払う必要が出てきているらしい、、(なにこれ、、)
https://t.co/68iXGlV1hn December 12, 2025
1RP
タイ・トラート県地域で夜間外出禁止令発令中。
午後7時~午前5時
この地域には、観光エリアのシャーン島やクット島がありますね、、一部例外とされている場所もあるようですが、、
いずれにせよ、現在紛争中のカンボジア近辺の観光地訪問は避けましょう。
https://t.co/yspljOZ4Ep December 12, 2025
そして何よりも【世界平和🌏】の大事さも痛感…
いまもウクライナ🇺🇦問題やイスラエルによるガザ襲撃が止まないし、新たにカンボジアとタイも紛争が続いてるというし…
倭国も高市総理の発言が発端とはいえ、あまりにも尋常じゃ無い有りえない威圧的な攻撃が止まず(『倭国人は私達(中国)に嘘をついている!倭国人を信用するな!』といった誹謗中傷行為も起きている…と)
私一人祈るだけではどうしようも無いんだな…こっちは自身の精神障害等や目の前の人間関係問題でも向き合うのやっとなのに。ホントに悔しい‼️ December 12, 2025
カンボジア軍が重機関銃でF-16戦闘機に目視で対空射撃する映像
当たるわけない上に弾を無駄使いして自らの位置を曝露する最悪の行為 https://t.co/jlmgwlSgK3 December 12, 2025
#ニュースコネクト
#関心の輪
タイとカンボジアの紛争、トランプ仲介も効果なく継続。
1904年仏領時代の国境線が原因か。石油油田開発が根深く関係して、ナショナリズム的な弱気交渉を国民が許さない。
地政学的な問題の歴史的な重み、解決策が容易に見えない重さを感じます。 December 12, 2025
【12/15(月)朝の市場まとめ📰】
先週は日経平均が5万円台を維持したものの、週明けは米国市場の下落と日経先物が50,000円付近まで調整している点が重し。
今週は日銀金融政策決定会合(19日)を控えた利上げ観測が強く、円高・金利上昇リスクへの警戒感が市場心理を左右しやすい。
個別では、倭国製鉄の大型投資やラピダスへの新規出資など、企業の成長戦略に関する材料が注目される。
→ 今日は倭国株は慎重な調整局面になりやすい。
#市場まとめ #日経平均 #米国株 #日銀会合 #金融政策
詳しくはこちら👇
📌 重要ニュース
•日銀金融政策決定会合が今週開催(19日)
30年ぶりとなる0.75%への利上げ観測が浮上。円高・長期金利上昇リスクが市場の最大の警戒要因。
•倭国製鉄、海外軸に5年で6兆円規模の投資計画
USスチール買収を含め、約4兆円を海外事業に投入する方針。
•ゼレンスキー大統領、NATO加盟断念に言及
欧米からの代替的な「安全の保証」が得られれば加盟断念も視野に入れる考えを示唆。
•ラピダスに20社超が新規出資
京セラ、千葉銀行などが参加し、半導体国産化に向けた官民連携が加速。
•倭国生命、医療データ分析のMDV買収へ
上場企業に対する初のTOBを通じ、ヘルスケア事業を強化する方針。
🌍 世界情勢
•中国空母が沖縄周辺で260回の発着訓練を実施。
タイとカンボジアの軍事衝突継続。
ゼレンスキー氏のNATO加盟断念示唆など、緊張と緩和の動きが混在。
•メキシコ上院が、FTA非締結国からの輸入品に最大50%関税を課す法案を承認。
•米国主導で倭国・韓国・豪州・イスラエルなどが、AI半導体・重要鉱物の多国間協力枠組み「パックス・シリカ」を発足。
🇺🇸 米国市場
NYダウ:48,458.05(-0.51%)
S&P500:6,827.41(-1.07%)
NASDAQ:23,195.17(-1.69%)
•主要3指数は揃って下落。
•ハイテク株を中心に利益確定売りが優勢で、ナスダックの下げが目立つ。
•FRB次期議長候補としてウォーシュ元理事が有力との報道も意識。
•VIX:15.74
•Fear & Greed:(Fear)
今後の見通し
利下げ期待に支えられた上昇が一服し、過熱感調整局面との見方。
🇯🇵 倭国市場
日経平均:50,851.49円(+1.40%)
先物:50,000円付近(-1.50%)
注目テーマ
•日銀会合での利上げ観測と政府・日銀の協調姿勢
•半導体:ラピダスへの新規出資
•中国の渡航自粛要請によるインバウンド影響
・メガソーラー売電価格上乗せ廃止方針の影響
💱 為替
ドル円:155円台後半
ユーロ円:182円台後半
背景
日銀引き締め観測で円の買い戻し圧力が意識される一方、米金利上昇でドル円は高止まり。
見通し
日銀会合次第で急激な円高に振れるリスク。
💹 金利
米10年債:4.186%
倭国10年債:1.950%付近
🪙 金
金価格:4,328.30ドル
米金利上昇にもかかわらず反発し、4,300ドル台を回復。
📌 個別材料
•ホンダ:米国生産車の倭国への逆輸入を検討
•スペースX:2026年にもIPOの可能性
•倭国郵便:フリーランス法違反の疑いで不備380件
📝 総括(倭国株メイン)
今日の倭国株の方向性
→ 反落を予想
理由
•米国市場がハイテク主導で大幅下落
•日経先物が前日終値から約760円安で推移
•日銀会合での利上げ観測が強く、円高・金利上昇への警戒感
リスク要因
•日銀会合前の観測記事による為替・金利の急変動
•円高進行時の輸出株への下押し圧力
今日の注意点
•半導体関連(ラピダス関連を除く)
•金融政策観測に左右される銀行・保険
セクター強弱
•底堅い:銀行・保険
•調整圧力:ハイテク・グロース、インバウンド関連
結論
→ 今日は倭国株は慎重な調整局面になりやすい。 December 12, 2025
娘は無事帰国して一安心。「TV以外で紛争の気配感じなかった。街の犬も平和的な表情してたよ。」と能天気な感想を漏らしていたが、ハノイ経由でロストバゲージしたのは紛争の影響ではないのだろうか。
タイ軍、カンボジア国境沿いの外出禁止区域を拡大 :倭国経済新聞
https://t.co/0I4wm7gwHq December 12, 2025
今回の紛争で戦死したカンボジア兵の遺族には死亡保障として米2袋、インスタントラーメン1箱、魚醤(ナンプラー)10本が国から贈られるそうなのだ。タイ国籍取得してフンセンの首を物理的に取りに行った方がマシですね https://t.co/74maLrG8ut December 12, 2025
タイ・カンボジア紛争の元凶はフンセンとそのファミリーと特殊詐欺の胴元である中国企業プリンスグループが悪いのだな~。ところでこのカンボジア兵のヘルメットはアリエクで見たことがあるのだ。ハイカットって実際被る意味あんの? https://t.co/JzVXdfMPYs December 12, 2025
えぇ…劇パト2ちゃんと観たの?それでそんな認識なの驚愕なんだが…最初のPKOでカンボジアに派遣された柘植の部隊の惨状をもう一度見直してみてくれ。その後何を主張したかったのか後藤さんが何故激怒したのか考えてみてくれ。 https://t.co/16Gm5AaoHD December 12, 2025
クメール人スタッフとは言葉の壁があるから、去年ビジネスを任された時、まずグループチャットを作った。スタッフの大半はクメール語しか話せないので、私は翻訳ツールや写真・動画を使って指示を出し、離れていても仕事が回るようにしたかったから。
でも、その中に全く返信しないスタッフが一人いて、私の指示を翻訳して伝え、スタッフ管理までしてくれる有能なクメール人スタッフが、さすがに耐えられず本人に聞いた。
「読み書きできるの?」
「はい」
「じゃあなんで返信しないの?」
「(沈黙…)」
そのスタッフがこの話をしてきて、さらに教えてくれた。
「カンボジアは、通った学年によって読み書きできる人とできない人が分かれる。姉妹でもできる人とできない人がいる。だからもしやと思って聞いてみたら、できるって言うし、もうどうしたらいいのかわからない…」
その話を聞いて思い出した。
東南アジアあるあるの、あの感覚。
「顔を守りたい」「プライドがある」
そのせいで、間違いを指摘されると責められた気持ちになり、謝らず、他責的になったりすることも。でも、きっとただ悔しいだけ。
チャットは便利だから使ってほしいし、今どきはいろんな方法がある。そこで提案してみた。
「じゃあ、ボイスメッセージどう?クメール語なら、私からしたら文字でも声でも同じだし、わからないし(笑)」
すると、ずっと返信しなかった人が、まさかのボイスメッセージで返事してくれた。
結局、海外でビジネスをする時、どれだけ仕組みを整えても、言葉がある程度話せても、「見えない部分」を理解しないと、人の力を発揮させることが難しい。
そう改めて実感した出来事だった。 December 12, 2025
カンボジア領国境近くの世界遺産プレアヴィヒア寺院にあるクレーンを破壊するタイ軍。ここにはカンボジア軍がアンチドローン・ジャマーとレーダー、CCTVを設置して監視塔として利用。タイ側は「自衛措置」と強調する一方、カンボジア側は「遺産破壊のテロ行為」と非難。
https://t.co/JvwtJpLEdz December 12, 2025
【カンボジア・タイ国境紛争の深層②】(全5回)科学と歴史が暴く「コーム族神話」とタイの歴史捏造
報道が見落とし、タイ側が意図的に捨象する決定的要素。それは領有権主張の根幹にある歴史認識が、最新科学と矛盾するという事実です。
▪️ 幻想の継承権:科学が否定する「コーム族神話」
タイの一部保守層は「アンコール文明はコーム族が築き、自分達こそ正統な継承者だ」と主張し、現代カンボジア人を無関係な「後来者」と描こうとします。しかし学術研究はこれを明確に否定します。
第一に、分子生物学はタイ族定着の数千年前からオーストロアジア語族(クメール・モン系)が定住していたと証明。遺伝学的証拠は先住者が一貫してクメール系であり、「コーム」なる別民族の痕跡不在を裏付けます。
第二に、1569年のアユタヤ陥落時の事実です。当時の住民は連れ去られ、現在のタイ人の祖先はその後北部から移住した人々です。
つまり科学と歴史は、現代カンボジア人が正当な末裔であり、タイ側の「継承権」が領土的野心のための修正主義的幻想に過ぎないことを浮き彫りにしています。
▪️ 新興民族のコンプレックスと文化盗用
なぜ彼らは「コーム族」という別称に固執するのか。背景には、13世紀以降に南下した新興タイ族が抱く、先住の高度な文明へのコンプレックスがあります。
彼らはアンコールの建築や儀礼を模倣し自国文化としました。しかし「野蛮」と見下す隣国から学んだ事実は、ナショナリズムにとって矛盾です。この認知的不協和を解消するために「偉大なコーム族は今のカンボジア人とは別物」という神話が発明されました。
歴史家スジット・ウォンテート氏は公式見解を内部から否定し、「コームとはクメール語を話し仏教を信仰した流域住民への『文化的呼称』に過ぎない」と断言。
コームとクメールを分ける生物学的な壁などなく、分離論は文化を盗用しつつ創り手を差別して優越感を保つ、歪んだ自己正当化の論理です。
▪️ 近代に作られた「最初のタイ人国家」の嘘
この「神話」の脆弱さを指摘するのは科学だけではありません。歴史学者マイケル・ヴィッカリー氏らは「建国の物語」自体に疑義を呈しています。
教育では、スコータイ王朝がクメール支配から脱し「真のタイ人国家」を樹立したとされます。しかし唯一の根拠「ラムカムヘン碑文」には、国威発揚のため19世紀に作られた「贋作」との学術的指摘があります。
またタイ学界は、国内のクメール様式遺跡を頑なに「ロッブリー芸術」と呼び変えます。文化省の書籍によれば、これは20世紀初頭、ダムロン親王やジョルジュ・セデスらが、「クメール芸術」と呼べば仏領カンボジアに領土権(特にイサーン地方)を主張されると恐れ考案した「政治的カモフラージュ」だったと判明しています。
タイの歴史的正当性は、純粋な学問ではなく領土防衛のための「政治的捏造」から始まっているのです。
「最初のタイ人国家」の証拠が近代の創作なら、「文化的優位性」や「継承権」の根拠は崩れ去ります。彼らが誇る歴史の一部は、政治的意図で書き換えられた物語に過ぎない可能性があります。
▪️ 歴史の真実:かつての争いは「クメール民族同士」の内戦
さらに15世紀のアユタヤとアンコールの関係を紐解けば、タイ側が誇る「過去の栄光」も、実は彼らとは無関係な出来事でした。
専門家の分析によれば、1569年の陥落以前、初期アユタヤの支配層や住民は文化的にクメール(または同化モン)人であり、クメール語とアンコールの行政システムを用いていました。
つまりかつての戦争は、現在の「タイ対カンボジア」ではなく、文化圏内部における「同族間の内戦」に過ぎませんでした。
現代タイ人は1569年以降の移住者の末裔であり、それ以前の争いには血統的にも文化的にも接続していません。「我々の祖先が征服した」との主張は、他者の歴史を語る「二重の歴史盗用」であり、国境紛争を正当化する根拠にはなり得ません。
(続く) December 12, 2025
【カンボジア・タイ国境紛争の深層③】(全5回)動かぬ証拠「地図」と国際法が下すタイへの審判
歴史と科学によって「神話」が解体された今、残るのは冷徹な「法」の現実です。この紛争の法的正当性を語る上で、避けて通れない決定的な証拠が存在します。
▪️ 動かぬ証拠:1枚の地図と、王族の沈黙
それは、1907年にフランスとシャム(現タイ)の国境画定委員会によって作成された「アネックス I 地図(Carte de l'Annexe I)」です
タイ側は現在、「条約文にある『分水嶺』のラインと地図がズレている」「フランスが勝手に作った地図だ」と主張し、地形的な正当性や被害者としての立場を訴えています。
しかし、歴史的事実は異なります。1904年当時、近代的な測量技術を持たなかったシャム(タイ)政府は、自らフランス側に地図の作成を依頼しました。そして完成した地図を受け取り、感謝の意さえ示して国際的にも広く配布していたのです。彼らは「被害者」ではなく、地図を承認した「当事者」そのものです。
歴史学者マイケル・ヴィッカリー氏や国際司法裁判所(ICJ)が指摘するように、条約における「分水嶺」とはあくまで初期の指針に過ぎず、両国が最終的に承認した「地図」こそが、国境を決定づける最高位の法的文書なのです。
さらに、タイ側にとって痛恨の歴史的事実があります。1930年、タイ近代史の父とされるダムロン親王がプレアヴィヒア寺院を訪問した際、そこにはフランス国旗が掲揚され、フランス人知事が出迎えました。
しかし、親王はその場で何ら抗議を行いませんでした。国際法において、これは「黙認(Acquiescence)」と呼ばれます。当時のタイ指導層は、地図を受け入れ、寺院がカンボジア(当時フランス領)側にあることを公に認めていたのです。
ここでさらに彼らの逃げ道を塞ぐのが、国際法の「禁反言(Estoppel)」という原則です。これは「一度自分の行動や態度で認めた事実について、後になって自分に不利益だからといって『あれは間違いだった』と覆すことは許されない」というルールです。
自ら地図作成を依頼し、長年にわたり公式に使用し、フランス国旗を見ても抗議しなかったタイ側には、法的に見て、もはや「地図は間違いだった」と異議を申し立てる権利自体が消滅しているのです。
現在になって異議を唱えることは、契約書に署名し履行した後で「説明書と違う」と難癖をつけるに等しく、国際社会では通用しません。彼らが恐れているのは、再び法廷に引き出され、この「王族の沈黙」と「禁反言」という動かぬ証拠を突きつけられることなのです。
▪️ 二つの顔を持つ隣人:「マンダラ」と「国際法」の使い分け
ヴィッカリー氏の研究は、この紛争の根底にあるもう一つの欺瞞を暴いています。かつての東南アジアには、近代的な「線」としての国境は存在せず、権力がグラデーション状に広がる「マンダラ」と呼ばれる体制がありました。1904年の条約は、この曖昧な世界に近代的な「線(地図)」を引き、秩序をもたらした転換点でした。
しかし現在のタイ政府は、自分たちに有利な時は「近代国家の自衛権」を振りかざす一方で、地図が不利になると「国境は地形や民族に基づくべきだ」という前近代的な曖昧さを持ち出して合意を覆そうとします。
近代的な「法の恩恵」と、前近代的な「曖昧さの利益」。この二つを都合よく使い分けるダブルスタンダードこそが、終わらない紛争の元凶です。
なぜ彼らはこれほどまでに「地図上の線」に固執し、感情的になるのでしょうか。タイの歴史家ニティ・イアオシーウォン氏らの分析によれば、近代になって導入された地図は、タイという国家を「黄金の斧」と呼ばれる美しい形の領土として国民に可視化させました。
彼らにとってプレアヴィヒア周辺の土地を失うことは、単なる辺境の喪失ではありません。この「黄金の斧」という国家の身体(Geo-body)の一部が欠け落ちるような、心理的な激痛を伴うアイデンティティの危機なのです。だからこそ、彼らは理屈や法を超えて、宗教的なまでの執着を見せるのです。
しかし、国際法はそのような感情論を認めません。この問題は1962年のICJ判決で終わっただけではなく、2013年にも再びICJが判決を下し、寺院だけでなくその周辺地域(プロム・オイ地区など)についてもカンボジアの主権を再確認しています。
つまり、国際社会は二度にわたってタイの主張を退けたのです。これ以上蒸し返すことは、国際法の秩序そのものへの挑戦に他なりません。
(続く) December 12, 2025
【カンボジア・タイ国境紛争の深層④】(全5回)暴走するタイ軍と崩壊した文民統制――誰が国境を支配しているのか
▪️ 暴走の最前線:軍に与えられた「憲法上の免責」
国際法での敗北が濃厚になる中、タイでは「文民統制」という根本が崩壊しており、実態を露呈する衝撃的な証言があります。11月8日、前線司令官ブンシン中将は講演で、7月の紛争時に政府の「即時停戦命令」を意図的に無視し攻撃を続行した、「命令拒否」を公言しました。彼がこの規律違反で処罰されず、退役将軍として壇上に立つ事実には戦慄を覚えます。これは、「政府の命令よりも、現場の軍事的判断やナショナリズムが優先される」という空気がタイ軍に蔓延し、組織的に容認されている決定的な証拠です。
▪️ 異常な「クーデター史」が産んだ特権
この免責文化の背景には、タイ特有の異常な「クーデターの歴史」があります。20回以上のクーデターが企てられ、13回成功し、軍が政権を暴力で覆すことが常態化しています。
タイ軍にとって、選挙で選ばれた文民政府の命令に従うことは絶対の義務ではありません。特にクーデター後の憲法は、軍に文民統制を無効化できる広範な特権(国家安全保障など)を与えています。
▪️ 幻想の強制:多民族国家が抱える「アイデンティティ不安」の病理
彼らにとって「国家」とは国民や政府ではなく、軍そのものです。その背景には、タイ国家がラオ系、クメール系、華僑など多民族の混合体であり、単一の「タイ族」とは言えない歴史的現実です。1939年の国名変更(シャムからタイ)は、この多民族の混合性を覆い隠し、国家統一を目指し、「タイ人」という単一の幻想を政治的に作る意図でした。
軍は自らを「国民的アイデンティティを失う恐れ」から国家を守る防波堤と位置付け、この感情を利用し、文民政府や憲法さえも超越する権力を正当化しています。特に、文化的な起源においてカンボジアを「創始者」、タイを「創案者」とする学術的な見解に潜むコンプレックスは、軍部に永続的な「文化の純粋性」への不安を与え、国境紛争を通じて優位性を主張する心理的な裏返しです。
▪️ 「内部植民地化」の遺産:イサーン地方の数奇な歴史
タイ東北部(イサーン)は、建国前から、大多数の住民がクメール語を話す、カンボジア文化圏でした。この曖昧な状態は19世紀末まで続きました。この地域は、シャム王国に朝貢してはいたものの、中央政府の明確な主権が及ばない『国家の外にある土地』として扱われてきたのです。しかし、19世紀末から20世紀初頭にかけて、シャム政府はフランスとの条約交渉を通じて国際的な国境を確定させると同時に、国内ではモントン(行政区画)制を導入し、地方のムアン(都市国家)を解体しました。これにより、イサーン地方はわずか数十年のうちにバンコクの直轄下に強制的に編入され、中央集権体制が確立されました。
この歴史的背景を持つ国境地帯での独断的な国境管理は、地方をバンコク中心の近代国家へ統合しようとした「内部植民地化」の遺産でもあります。国境の軍は長年、中央の命令よりも地域での「国家安全保障」と称する独自の権限を優先させてきました。
▪️ 外交の無効化:1940年の背信と常習犯の手口
紛争発生前から、タイ軍は政府の方針に公然と反逆していました。経済回復のため国境開放を指示する政府に対し、軍部は「国家安全保障」を口実に無視し、検問所を閉鎖して往来を制限しました。
歴史は繰り返されています。1940年、タイはフランスと不可侵条約を結んだわずか数ヶ月後、フランスが弱体化すると見るや条約を破り、カンボジア領内へ侵略しました。「約束を破ってでも領土を奪う」この背信行為は、2025年の現在、常習犯の手口として再現されているのです。政府が「友好」を約束しても、現場の軍隊が「敵対」を選択すれば、約束は紙切れ同然となります。
▪️ 強要される「忠誠」と平和の不在
タイの国境地域に住む人々は、中央集権的な「タイ化政策」の中で生き残るため、ルーツを否定し、国家の物語を演じさせられています。生活を守るため、アイデンティティを犠牲にし、「国家安全保障」の名の下に憎悪を強要されるこの構造こそ、「タイ人という幻想」の最も残酷な側面です。彼らが強いられる「忠誠心の証明」は、ナショナリズムの強制が個人の尊厳を踏みにじります。
タイは現在、文民政府と軍部という二つの権力が相克しています。そして、一部の保守的エリートや政治家は、軍の暴走を国内の政敵排除の「政治道具」としており、文民と軍部の「共犯関係」が成立しています。軍は、脆弱な「タイの幻想」を守る唯一の守護者として、その存在意義をこの防衛と維持に依存しています。そのため、文民による統制や、国境の融和という現実的な政策を拒否しています。この構造的欠陥がある限り、平和合意は常に覆されるリスクを孕みます。
(続く) December 12, 2025
【カンボジア・タイ国境紛争の深層⑤】(全5回)失地回復の亡霊とメディアの責任――沈黙は共犯である
歴史、法、そして政治。あらゆる側面から浮き彫りになったのは、隣国タイが抱える深い病理です。本稿では、彼らを突き動かす動機と、私たち国際社会がとるべき姿勢について提言します。
▪️ 戦勝記念塔の影:失地回復のトラウマとスケープゴート戦略
タイ政府が現在強硬姿勢をとる背景には、国内の政治的不安定さを隠すためのナショナリズム扇動(スケープゴート戦略)があるという指摘がなされています。
この戦略が機能してしまう象徴的な場所が、バンコク中心に聳える「戦勝記念塔」です。この塔は、1941年にタイがフランスとの不可侵条約を破り、カンボジア領内へ侵略して領土を奪ったことを「偉大な勝利」として記念し建てられました。その後、1946年に国際社会の圧力で領土を返還した後も、タイはこの塔を撤去せず、「失われた領土(Siya Dindaen)」の象徴として残し続けました。彼らの脳内地図で、その「失地」とはカンボジアのみならず、ラオスやマレーシア、ミャンマーに及ぶ、かつての帝国的な版図を指しているのです。
この塔が建てられた1940年代、当時のタイ指導部はファシズムに傾倒し、領土拡張を「民族の悲願」として正当化しました。そして2025年の今、塔の前で叫ばれているスローガンは、当時の亡霊そのものです。今年に入っても、この塔の前では保守系政党やナショナリスト・グループが連日大規模なデモを繰り返し、「失地を取り戻せ」「カンボジアに軍事制裁を」と叫びました。彼らは過去の過ちを反省するどころか、それを「栄光」として再生産し、新たな争いの燃料にしているのです。
さらに彼らを増長させているのは、歴史的な「免責」の記憶です。第二次大戦中、倭国と同盟し連合国に宣戦布告したにもかかわらず、戦後は「あれは一部の独走であり、本意ではなかった」として、勝者である米国に取り入る老獪な二枚舌外交(自由タイ運動の利用)によって、彼らは敗戦責任を完全に帳消しにしたのです。
国際法を破っても、外交的な立ち回りで無罪になれた成功体験が、現在のICJ判決無視や、戦争犯罪に等しい爆撃を行っても許されるという、危険な万能感に繋がっているのです。
▪️ 歪んだ歴史教育の代償
前線で撮影された映像には、タ・クラベイやプレアヴィヒアなどの遺跡が砲撃を受ける際、タイ兵士たちが歓声を上げる様子が記録されています。
もし、これらの寺院が真に彼らの主張する「自国の遺産」であるならば、その破壊を祝うという行為は説明がつきません。自国の文化財が損なわれることを喜ぶ所有者は存在しないはずです。この認知的不協和こそが、彼らがその遺産に対して真の精神的なつながりを持っていないこと、そして国家による偏った教育が現場の人間性を蝕んでいることの証左です。
情報を遮断され、歪んだ歴史を信じ込まされているタイ国民もまた、この軍事政権のプロパガンダによる被害者です。
▪️ 結論:ジャーナリズムへの提言
カンボジアは、クアラルンプール平和宣言を尊重し、国際法と外交に基づいた自制的な対応を続けています。
一方的な視点でタイを「被害者」として描く報道は、もはやニュースではありません。それは、法を無視し、合意を破り、力による現状変更を試みる側への加担です。
責任ある国際メディアには、カンボジア側の被害状況や証言(学校への爆撃や装甲車の侵入)に対し、バンコク発の情報と同等の重みを持って取材・検証が求められます。
とりわけ、バンコクの情報空間に潜む「構造的なバイアス」への認識は不可欠です。
タイ政府が長年にわたり国民に植え付けてきた、「アンコール遺跡の建設者は現在のカンボジア人ではない」とする「コーム族神話」や、「失地回復」の歴史観は、現地の情報源やスタッフの間でさえ「疑いようのない事実」として定着しています。ジャーナリストは、現地の「常識」とされるナラティブが、実は高度に構築されたプロパガンダである可能性を考慮し、現地の声だけでなく、客観的な科学的・歴史的根拠(地図、ICJ判決、遺伝学的研究)と照合し事実を特定すべきです。
そして最後に、国際法廷を拒否し、二国間の密室協議に固執しているのがどちら側なのか、その背後にある政治的意図(軍の暴走やスケープゴート戦略)を含めて報じることこそが、メディアの責務です。
カンボジア国民が求めているのは、特定の偏見に彩られていない「真実」そのものです。
もし世界がこの「地図の無視」と「武力による現状変更」を黙認するならば、それは明日の世界のどこかで、新たな侵略を許す前例となるでしょう。カンボジアの訴えは、単なる一国の救済ではなく、国際法の権威そのものを守るための戦いなのです。歴史的な局面において、国際メディアには、その公平性と正確性を保つ責務があるのです。
(完) December 12, 2025
文春の武論尊インタビューめちゃくちゃ面白かったんだけど、『北斗の拳』の発想がマッドマックスはもちろん内戦直後のカンボジア旅行がきっかけなのは初めて知った https://t.co/t0aMyXlMVK December 12, 2025
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