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2025.12.15 05:00
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(よい授業②)【数学科において「よい授業」はどのように構成されるのか?】本論文の目的は、数学科における「よい授業」の構成原理を、教師の語りの変容プロセスに注目して明らかにすることです。とくに、数学教師が日々直面している「どのように学ばせるのか」と「なぜ学ばせるのか」という二つの問いの往還に着目し、それらを統合するものとしての「語り(物語)」の役割を理論的・実践的に検討しています。
方法として、本研究では、教育実習生や長期インターン学生の授業実践と振り返り記述を分析対象とし、指導教員との対話の中でどのように授業観や語りが生成・変容していくのかを読み解いています。具体的には、教科書の読み取り方、授業の構成、ICT活用、そしてメネラウスの定理を扱った授業実践を事例として、「稽古」という視点から考察が行われています。
その結果、よい授業とは、知識を順序よく説明することにとどまらず、数学を学ぶ意味や構造を、文脈のある語りとして生徒と共有していく営みであることが示されました。実習生は当初、説明や伝達に重きを置いた授業を行っていましたが、対話や観察を重ねる中で、生徒の考えを起点に授業を組み替える視点を獲得していきます。また、数学の問題や定理を「稽古」として扱うことで、型の模倣から創発的な理解へと学びが深まる過程も明らかにされています。
結論として、本論文は、数学科におけるよい授業を、教師と生徒が共に問い、語り、学びを編み直していく相互的な実践として捉えています。よい授業とは、単なる技術や方法ではなく、数学をどう語り、どのような文脈で生徒に手渡すのかという、教師自身の学びと変容を含んだ営みであるとまとめられています。 December 12, 2025
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