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債券市場
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2025.12.14 06:00
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◾️金融緩和の限界・副作用(悪い面)
1. インフレ目標2%は“持続的に”達成
できなかった
・一時的には2%付近に行く
しかし石油安などの外部要因で失速
つまり、「本当の意味でのデフレ脱却」には至らず。
2. 国債の大量保有(国債市場の機能下)
日銀が国債の半分以上を保有する異常事態に。
・国債の取引量が激減
・市場が値付けできない状態
・金利が本来の市場の力で動かない
2020年代に入ると、副作用が顕著に。
3.円安依存体質の強まり
・円安で企業利益が増える構造
→ 経済が「弱い円」に依存する構図に。
4.銀行の収益悪化"マイナス金利の影響
・金利が低すぎて利ざやが取れない
・地銀の経営問題がクローズアップ
5. 賃金が思ったほど上がらなかった
「雇用は改善 → でも賃金は伸びない」
倭国特有の構造問題が残り続けた。
■ 課題として残った点
・賃金が持続的に上がらなかった
・国債の膨張
・日銀の出口戦略が難しくなった
・インフレ目標2%は達成できず
・プライマリーバランス(PB)の
黒字化ならず
これらのアベノミクスのツケが今の
円安、財政懸念、長期金利上昇の一因
であると言っても過言ではないわな。
◾️その因果関係を以下にまとめてみる
①異次元緩和 → 国債爆買い → 国債市
場が壊れた
理由は、さっきの2.で述べたとおり
② 異次元緩和 → 超円安体質の固定化
円安の背景には色々あるけど、
構造的な円安につながった超重要要因が異次元緩和や。
・メカニズム
日銀:ゼロ金利・YCCで金利を上げない
→ 倭国の利回りは世界最低
→ 海外との金利差が巨大化
→ 円売り・外貨買いが止まらない
→ 円安定着(=円の魅力低下)
ここ10年の流れはまさにこれで
安倍政権初期は「円安=株高=企業利益アップ」でメリットが強調されてたが、
副作用は円が弱い通貨に変質してしまったことや。
③ 異次元緩和 → 国の債務の金利負担を
不当に安く見せてきた
本来、国債残高が増えれば
→ 金利が上がる
→ 財政が苦しくなる
しかしこの10年は
日銀が国債を買いまくって金利を押し下げたため、
政府はあまり痛みを感じず借金を積み上げ続けた。
結果:
・財政赤字が改善しない
・プライマリーバランスも改善しない
・国債残高はGDPの260%に到達
・利上げした瞬間に財政が一気に苦し
くなる国に
つまり、金融緩和が財政のツケを先送りした
これは世界の経済学者がずっと指摘していたことやねん。
④ 日銀が金利を0~0.25%に固定した結果、
⚠️ 正常な金利上昇が10年遅れた
本来なら2015〜2018年の景気回復期に金利を上げ
・市場を正常化し
・財政規律も戻し
・円安を抑制できた
しかし日銀は、
・マイナス金利を長期維持
・長期金利を0%に張り付かせ(YCC)
・出口戦略を長年放置
→ 結果的に2023〜2025年に
10年分の調整が一気に噴き出す形
になった。
今の
・急激な長期金利上昇
・円安基調の固定
・債券市場の混乱
・日銀の利上げに対する過剰反応
は、この先送りの反動とも言えそうやな☝️
さらに、高市政権の「責任ある積極財政」がさらなる財政懸念を呼び、最近の過度な円安と長期金利の上昇の一因となってんで。
◾️今後の政策金利と金利動向について
ここで、さきによく聞く
・中立金利
・ターミナルレート
についておさらいしとくわ👀
🔸中立金利
景気を良くも悪くもしない「ちょうどいい金利」
・利下げも利上げもしない状態
・景気が過熱も失速もしない
・長期的な理想水準
・推計値でしかない(正解は誰にも分か
らん)
・景気・人口・生産性・構造で変わる
・日銀推計:1〜2.5%
中立金利の中央値とは?
複数の推計値を並べたときの「ど真ん中の数字」。
「公式の金利」でも
「日銀がここを目標にする金利」でもないで。
中立金利は
・見えない
・推計方法が山ほどある
・誰が計算しても数字が違う
なので日銀、エコノミストは
・いろんなモデル・推計を使う
・幅(レンジ)で示す
・その中で代表値として中央値を見る
ニュースで出てくる
中立金利の中央値は ◯◯% これは、
・日銀やエコノミストが
いろんな方法で推計した結果
・だいたいこの辺が真ん中やな
と見ている水準
という意味で特に誰かが決めてる数字
ではない。また
⚠️ 重要
「日銀が◯◯%まで必ず上げる」ではないで。
ごめん、まだ続くで😢
あともうちょい、がんばって💪
続く⬇️ December 12, 2025
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