よもや話

自分は、仕事(Web)でうっすらAIに関わってるので、元々AIという技術自体にさほど嫌悪感は無いのだが(利用者のモラル次第)、一ヶ月程前に友人から教えて貰ったAIで作られた楽曲を聞き、もはやこのレベルなのか！と驚愕したのも束の間、つい先日、実際に自分でAI音楽作成ツールを触る機会があって、驚愕から恐怖へと変わった。

その友人にも「そもそも作曲って、作曲者がこれまでの人生で聞いた様々な曲が脳内の引き出しに仕舞われてて、それを作曲時に意識的または無意識に引き出して融合してるに過ぎないのでは？そこに自身のアイデアや理論を多少まぶしてるだろうけど、アナログなだけでやってる事は大きくはAIと変わらん気がする」と言ってたんだが、そこにはそれなりの苦労や作曲者自身の人生(って言うと大袈裟だけど)の積み重ねが存在するし、産みの苦労ってのもあるんよね。

それがたった数行のプロンプトで数分で、実用に耐える楽曲が無限に生み出せるなんて…

まだ数年は大丈夫だろうけど、この勢いのまま進めば、もはや音楽って楽曲や音源自体に価値なんてなくなって、その代わり、目の前で実際に演奏するライブこそが本物として価値が出てくる(楽曲はその為の予習媒体)ようになるのかもしれない。

プロモーターとしては悪くない話かも知れないけど、バンドマン(メインソングライター)としては、そんな未来は十分に絶望的だなぁと思った今日この頃。

と言う事で？今週末の新宿ワイサイ2Days(Illusion Force〜Ethereal Sin)にぜひ遊びにきてください！(結局宣伝かよw December 12, 2025