活動して20年になるが、ショーの中において一貫して変わらないのは「ストーリーのどこかに必ず養育的な要素を含める」ということである。

ネイガーの武器や技に関しても、世界観的に「殺傷能力のないもの、またはそのような恐怖を感じさせないもの」として設計されている。これらは原作者の意向により活動当初から徹底的に守られている。

たとえば、ソード（刀）といいながらまるで刃物ではなかったり、ガン（銃）といいながらその弾丸は魚卵だったり、あるいはナックル（拳）に至ってはただの雪の塊だ。

敵（ホジなし怪人）も、おならや二枚舌や氷柱や大根や漬物、果ては腐った飯などで攻撃してくるが（いずれも迷惑でこそあれ）致命的なことにはならない。

リアルな刀剣や鉄パイプなど、いかにも攻撃力の高いエモノを振り回すのが強くてカッコイイというような風潮はあるのかもしれないが…それ、当たったら危ねえべ、ただじゃ済まねえぞ。何より子どもたちに真似してほしくないな、というのが正直な感想。

だからこそ『きりたんぽを振り回すとは何事だ！食べ物で遊ぶな』といったような苦情は甘んじて受けいれる。へばな。 December 12, 2025