【づんづく大尽】
東京都青梅市和田に伝わる。

ある裕福な庄屋があった。
大晦日に奉公人を労うためご馳走をこしらえ宴会をした。奉公人をいたわる主人は「夜もふけたしくたびれただろうから片付けはいいからそのまま寝れ」といって自分から先に寝床に入った。
奉公人も寝床に入ったが、ある作男が水が欲しくなりふと眼をさますと異形のものがはいってきたのをみた。
けだものたちはご馳走を食べ酒盛りをし、お腹を叩いたので狸だと合点がいった。
そのうち「このまま立ち去ることはあるべくもない」と得意の狸おどりを始めると一番大きな狸が、何やらザァッ、パラパラと音をさせた。だいぶ長いこと続いたのち、大狸が先頭に立って主人夫婦の寝床に向かって一礼して去っていった。

朝になりみなが起きてくると座敷いっぱいには小判や小粒がばらまかれていたので大層驚いた。
集めてみると夥しく座敷だけでなく奉公人たちが寝床をあげてみると夜着の中からも転がりだした。それも主人のところへ届けるが、主人は、それはお前たちに授かったものじゃ、とっておくがよろしいぞ、とのことで奉公人たちも一時に裕福になった。
それから主家は繁盛し身上がづんづく、づんづく増えていったという。

【参考文献】
『西多摩郷土夜話』鈴木哲太郎
資料提供：猫化不来 December 12, 2025

そういや、ここ数年でコインランドリーめちゃめちゃ増えたよね。コンビニよりはるかに多い。
人手がいらないってのが大きいんだけど、
そんなに需要あるんだろうか？
青梅市なんかみんな洗濯機ぐらいもってるだろって思うんだけど、あちこちにコインランドリーある。 December 12, 2025