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荒瀬駅
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2025.12.12 08:00
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SR湖畔線/シナノン鐵道湖東線 (汐潮海峡荒瀬駅)にて
ガフリオンと主様は、寒さに耐えながら駅のホームで列車を待っていた。
透き通るような青空と寒々とした北風が辺りに広がる中、駅の階段付近で一人のサラリーマン風の乗客が駅の係員にクレームを付けていた。
ガフリオンと主様はそちらを見ることはしなかったが、聞き耳は立てていた。
『一体どうなっているんだ!
シナノン鐵道会社さんが運営している列車のダイヤは!』
『困るんだよね!・・・・・・。』
『1時間に1列車も運行しているか、
していないかも分からないようでは。』
・・・。あのさ、ぶっちゃけ言うけれど、
地方都市のローカル線だからとはいえ、
ひどすぎるじゃないの?』
『お客様、誠に申し訳ございません…。』
係員は苦渋の表情を浮かべ、お客様にお詫びと
深々とお辞儀をしたのだった…。
『申し訳御座いませんですめばいいけど、
時間というのは皆平等じゃないんだよ!』
『こちとら、もうタクシーを依頼しないと
会社に間に合わない状況なんだ!』
毎日、毎日、列車に間に合うかどうか
のつまんない現状でストレスをためたくないし!』
『不安でたまらないよ!』
『頼むからさ、頼むよ。』
『あのさ、
SR社の快速特急で運行している列車を、
シナノン鐵道の管理している
各駅にも停車してもらえるように上に掛け合ってくれよ』
係員は、深く深呼吸をして
再度深くお客様に対してお辞儀をした。
『お客様・・・ご提案誠にありがとうございます。』
『お客様のご提案は必ず、社長並びに上層部に
お伝えいたします、ありがとうございます。』
係員は拳を握りしめて詫びていた。
お辞儀はしたままであった。
クレームをしていたお客は怒りが収まったのか、
辛そうな表情をして、駅のホームの階段を
降りていった…。
駅の係員はクレームをしてくれた
お客さんが見えなくなるまでお辞儀をし、
駅の清掃作業に再び取り掛かっていた…。
ピンポンパンポーン…。
『まもなく、当駅に貨物列車が通過いたします。
危ないですから、黄色い線の点字ブロックまで
お下がりください。』
『この列車は当駅通過貨物列車です。
ご乗車いただくことはできません。』
…。
…。
カタンカタンカタンカタンカタン
カタンカタンカタンカタンカタン
カタンカタンカタンカタンカタン
ガフリオン
また、貨物列車か…。
チンタラ走りやがって。
他が迷惑しているのによ。
ン?(眉間にシワを寄せる)
主様
…。
はぁ~あ・・・。ため息しか出ないな。 December 12, 2025
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