臨床研究 トレンド
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2025.11.24〜(48週)
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「アニメ療法」でうつ状態改善? 10~20代の研究参加者を募集中 https://t.co/uW1Qb6gVlZ
生きづらさを抱える若者に、アニメのキャラクターがカウンセリングを行う「アニメ療法」の臨床研究を、横浜市立大と大倭国印刷の研究チームが進めている。現在、研究への参加者を募集している。 December 12, 2025
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臨床研究をこれから行う人に必ず初めに
伝えるのは統計能力が1番大事ということ。
多変量解析や生存回帰分析の結果の
解釈ができないと、論文がまず読めない。
「論文が読めない=参考にできない」
つまり、教科書無しで研究すること。
と思っております。
研究文化の全く無い病院で勤務している
私は統計で1番苦労しました。
同じような境遇で何から統計を
学んだらよいのか分からない方は
まずこの論文を読むことをおすすめします。
少しでも統計の苦手意識が薄まれば
幸いです🙇♀️🙇♀️
https://t.co/uBRDUclUHf December 12, 2025
74RP
繰り返しますが、症状とは「治すための戦略」であって、「壊されている結果」ではありません。
これに対し、
「高熱は脳が壊れる。だから症状=身体破壊は間違っていない」
という反論がありますが、これは医学的に正確ではありません。
脳障害のリスクがあるのは 42度前後の極端な高体温 や 重篤な熱中症、あるいはごく限られた脆弱ケース に限られます。
通常の感染性発熱(インフル等)で、健康成人の体温がそこまで上がることはまずありません。
むしろ発熱は、多数の研究で「免疫細胞を最大効率で働かせるための生理的スイッチ」であることが示されています。
したがって
「発熱=身体破壊」という短絡は成立しない。
それは特殊ケースを一般論にすり替えているにすぎません。
さらに、
「免疫とは病原体を排除する反応であり、共生ではない」
という反論も、現代免疫学を正しく理解していません。
免疫系は“排除”だけでなく、“寛容”や“共生の維持”を組み込んだ高度な調節システムです。
腸・皮膚には膨大な常在細菌が存在し、免疫はそれらを 攻撃せず、維持し、むしろ健康に利用するため に調整されています。
制御性T細胞(Treg)や粘膜免疫はまさに、「有益な微生物を共存パートナーとして扱う仕組み」です。
現代免疫学の常識として、「免疫=排除だけ」という理解は完全に誤りです。
そしてもう一つ重要なのが、
「症状はすぐに抑えるべき」というメディアの誘導の危険性。
抗熱剤や鎮咳剤の臨床研究では、症状を過度に抑えることで 病原排除が遅れる可能性 を示すデータが実際に存在します。
つまり本来は、「年齢・基礎疾患・リスクに応じて判断すべき」ものなのに報道は一貫して
「症状=悪」
「薬で止めろ」
に誘導する。
結果、2020年以降に解熱剤が4倍売れる倭国社会が出来上がった。
これは 科学の歪曲単純化 であり、治癒プロセスの本質を国民に見せないミスリード です。
生命を正しく理解する人ほど、
症状は敵ではなく、身体が自力で治している証であることを知っています。
しかし戦後の欧米型医療システムは、「症状=悪」という固定観念を社会に刷り込み、免疫の本質である “調和・調整・共生” の感覚を奪ってきました。
病気の症状は“壊れ”ではなく、“復調のプロセス”。
発熱は復調のスイッチ、咳は排出、鼻水は洗浄、倦怠感は節電。
この意味を理解するだけで、人間観・生命観はまったく変わります。
だから私は、メディアの報道姿勢に強い違和感を抱くのです。
彼らは症状を“病気そのもの”として刷り込み、生命の実相からあまりにも乖離している。
症状は敵ではない。
身体が治している証拠なのです。
そして、
薬やワクチンが大量に売れさえすれば真実などどうでもいいという現在の構造こそ、現代の医療ファシズム
と呼ぶべきものなのだと思う。 December 12, 2025
17RP
ずっと、健康界隈では「マグネシウム」が話題な気がします。
私は遠い目で見守っていますが(笑)、
「睡眠の質が爆上がりした」
「不安が消えてメンタル最強になった」
そんなポスト、一度は見たことがあるはず。
流行りものには基本ツッコミ体質の僕ですが、今回は「全部デマ」とは言い切れません。
なぜなら、2024年に出た最新のシステマティックレビューがこのマグネシウムブームを、一部、科学的に後押ししてしまったからです。
このレビューでは、マグネシウムのサプリが
・睡眠の質
・不安の強さ
にどう影響するかを調べた臨床研究を集めて、まとめて解析していました。
結果として、多くの研究で
・自己申告ベースの「睡眠の質」が良くなった
・不安のスコアが下がった
と報告されていました。(1)
特に
・体内のマグネシウムが不足していそうな人
・もともと不安を感じやすい人
では、メリットがはっきり出ている研究が目立ちます。
ただし、ここが超大事なポイント。
・研究の数はまだ多くない
・一つ一つの試験の人数は小さめ
・使われているマグネシウムの種類や量、飲む期間もバラバラ
なので
「飲めば誰でもぐっすり」
「不安ゼロ確定」
というわけではありません。
論文の結論としても
「全体としてポジティブな結果が多いが、エビデンスはまだ限定的」
「特に軽い不安や不眠には、試す価値があるかもしれない」
という、控えめなトーンです。
一方で、現代の生活はマグネシウム的にはかなり逆風です。
・ストレスが多い
・精製された穀物や加工食品が中心になりがち
こういった生活では、マグネシウムの摂取量が推奨量に届かない人が多いと米国のデータでも指摘されています。(2)
マグネシウムが多いのは
・ナッツ
・種子類
・豆類
・全粒穀物
・緑の濃い野菜
など。これらは、代表的なマグネシウム食品として挙げられています。(2
「なんとなく眠れない」
「心がずっとそわそわしている」
そんなとき、いきなり高い睡眠グッズや怪しいサプリに走る前に、
・まずは、マグネシウムが豊富な食品を意識して増やしてみる
くらいが、ちょうど良いスタンスです。
実際、マグネシウム豊富な食品って、
いわゆる身体に良い食品ですよね。
注意点も大事です。
・サプリ由来のマグネシウムは、飲み過ぎると下痢や腹痛が出やすい
・腎臓の機能が落ちている人では、血中マグネシウムが上がり過ぎるリスクがある
まとめると、マグネシウムは
・エビデンスはまだ発展途上
・でも、特定の人には「試してみる価値あり」な候補
・食事からの摂取アップがベース、その上にサプリを少しだけ乗せるイメージ
くらいのポジションです。
賢く食べれば「なんとなく眠れない夜」や「意味もなく不安な時間」を少しだけラクにしてくれるかもしれません。
(1) Rawji A, Peltier MR, Mourtzanakis K, et al.
Examining the effects of supplemental magnesium on self-reported anxiety and sleep quality: A systematic review.
Cureus. 2024;16(4):e59317.
(2) National Institutes of Health, Office of Dietary Supplements.
Magnesium – Health Professional Fact Sheet.
Updated 2022. December 12, 2025
4RP
初手で”アイデア大全”が上がってるとこがめっちゃ好き。BMJ筆頭著者がおしえる「臨床研究の最初の一歩を踏み出すためのおすすめ本9選」、研究手法の本が半分だけなのも好き。
https://t.co/q2DpOqDflV https://t.co/3PiWXR5Y1O December 12, 2025
4RP
倭国褥瘡学会誌 に松原PTが執筆した「皮弁移植術を行った重度褥瘡患者に対する多職種協働による早期離床とADL改善への取り組み」が掲載されました!
とりだいリハビリでは、臨床研究のみでなく、症例報告のサポートもリサーチミーティングメンバーを中心に行っています!
#とりだいリハビリ https://t.co/x8o1LZOTt3 December 12, 2025
3RP
特定の分野に興味がある!これがしたい!で診療科を選んだ人は、ガンガン突き進めばいいと思う
一方、私のようにふわっと科を選んだ人は、是非いろんなことに興味を持って欲しいと思う
私の場合、興味は、
耳、めまい→腫瘍→画像診断→臨床研究→腫瘍免疫→鼻→経鼻頭蓋底→手術一般
と変遷していった
不思議と全部繋がってる
何が言いたいかというと、
直耳👂最高ということです❗️ December 12, 2025
3RP
「アニメ療法」でうつ状態改善? 10~20代の研究参加者を募集中:朝日新聞 https://t.co/nSBbmNgvH9
生きづらさを抱える若者に、アニメのキャラクターがカウンセリングを行う「アニメ療法」の臨床研究を、横浜市立大と大倭国印刷の研究チームが進めている。現在、研究への参加者を募集している。 December 12, 2025
2RP
私が運営している臨床研究オンラインサロンの定例勉強会では、ここ最近は「医療従事者として生成AIを学会発表や研究などにどう活用するか」をテーマにしています。
実際に私が学会発表した内容や論文を用いて、AIに批判的査読をしてもらった結果を供覧したり、助成金申請書作成への応用などの具体例、研究アイデアの壁打ち方法や執筆・査読への活用などなど。
プロンプト紹介だけではなく実際のプロセスと結果を共有することでイメージを持ってもらい、自分でも試してみてもらいやすく工夫しています。
題材も産婦人科や周産期系にしてるので、産婦人科医や小児科医、助産師さんには特に向いてるかなと。
私も学びの継続になるし、来月も楽しみです☀️ December 12, 2025
2RP
興味深い
「生きづらさを抱える若者に、アニメのキャラクターがカウンセリングを行う「アニメ療法」の臨床研究を、横浜市立大と大倭国印刷の研究チームが進めている。」
「アニメ療法」でうつ状態改善? 10~20代の研究参加者を募集中:朝日新聞 https://t.co/jQkyrZhKZJ December 12, 2025
2RP
同じ病院で17年間働いていて良かったのが、一人の患者さんを長く診ることで、臨床的に見えてくる"気づき"があること。また多くのスタッフと信頼関係が構築でき、臨床研究や新しい試みにおいてサポートが得られること。ただ成長が止まらないように毎年新しいチャレンジをするよう努めている。 December 12, 2025
2RP
“効かないサプリ”に未来を預けるの、もうやめませんか?
テレビショッピングや広告でよく見る「飲むだけで〇〇に効く」。
でも、科学の目で見れば——その多くは“体に届く前に消えている”のが現実。
たとえば👇🏽
1️⃣ コラーゲンは胃でただのアミノ酸になる
肌まで届く“構造体”ではなく、消化された時点で別物。
臨床研究でも「経口摂取で肌が変わる明確なエビデンスはなし」。
2️⃣ グルコサミン・コンドロイチンは関節に届かない
「膝まで運ばれる」という仕組みがそもそも存在しない。
世界的にも“効果なし”の研究が多数。
3️⃣ 酵素サプリは胃酸で失活する
体内の代謝酵素は“自分でつくる”もので、口から補う概念自体が非科学的。
“胃を通過した酵素が作用する”という証拠はゼロ。
それでも市場は数千億円規模。
効かないと分かっていても売れ続けるのは、
「効きそう」な言葉と雰囲気で不安をつかまれてしまうから。
でも真実はいつもシンプル👇🏽
タンパク質を適量とる
+
野菜や果物のフィトケミカル
+
筋トレとウォーキング
これが最強のアンチエイジング。
どの研究でも一貫して“結果が出る”と示されているのはこちら。
💸 無駄なサプリに使うお金で
🥦 野菜と良質なたんぱく質を買った方が
あなたの体は確実に応えてくれる。
高齢者や情報弱者に届かない “本当の健康知識”。
リポストして広めたいと思ったのは、そこに小さくても希望を置きたいから。
— 科学的に正しい情報で、自分のからだを守ろう! December 12, 2025
2RP
不可逆性と向き合う矯正治療(全7章)
~アンカースクリューの倫理的限界と代替治療への再考~
第4章
解剖学的制約の無視と生理学的限界の軽視
~「一直線に、強く、速く」の誘惑~
2025.11.29
結論からお話しします。
アンカースクリュー、またの名を、TAD(Temporary Anchorage Device)で力を一点に集中させると、短期的には「きれいに、素早く」歯が動いたように見えます。ビフォーアフターの写真だけを並べて眺めれば、「こんなに早くガミースマイルが治るなら、私もこれでいいかもしれない」と感じてしまうのも無理はありません。
でも、歯は骨の中を自由に泳ぐ針金ではなく、薄い歯槽骨(アルベオラ)という器の中に植わっている一つの臓器です。この器には厚みがあり、形があり、そのすぐ近くには上顎洞や鼻腔、切歯管といった空洞が迫っています。
そのさらに奥には、顎関節というとても繊細な関節が控えています。この現実を忘れた瞬間、医原性の骨欠損であるデヒセンスやフェネストレーションや歯肉退縮、上顎洞(Maxillary Sinus)や鼻腔(Nasal Cavity)への穿通(下図参照)、顎関節への不必要な負荷という「ツケ」を、将来の自分に回すことになります。
そして残念ながら、アンカースクリュー治療はそのツケの支払いを加速させやすい治療なのです。
本章では、これから矯正を考えている成人を念頭に置きながら、自然な歯列傾斜と咬合平面の意味、顎関節における縦方向操作、とくに臼歯圧下の不確実性、そして骨構造に残る長期的な傷跡という三つの視点から、アンカースクリューを否定する立場を分かりやすくお伝えしていきます。
写真映えする「速いゴール」と、あなたの一生に寄り添う「長持ちするゴール」は、必ずしも同じ場所にはありません。その違いを、ゆっくり言葉でたどっていきたいと思います。
まず、「どこまで歯を動かしていいのか」という出発点から考えてみます。Proffit らが提唱した Envelope of Discrepancy、いわゆる許容移動域は、矯正で、どれだけ、どの方向に歯を動かせるのかという安全半径を、顎骨や歯槽骨の形状に合わせて立体的に描いた地図のような概念です[8]。
成人ではこの器である歯槽骨の壁がもともと薄く、そこから外へ越境すれば、医原性の骨欠損や歯肉退縮が起こり得ることは、古くから繰り返し警鐘として報告されています[1][2]。
前歯部アルベオラが薄い症例では、唇側あるいは舌側への過度の移動がデヒセンスや審美的な問題を引き起こすことが、連続症例に基づいて詳細に示されています[1][2]。
このような症例に対して、アンカースクリューを用いて強く、そして一直線に根を動かすような設計を採用すればするほど、この器の壁を突き破る危険性は確実に高くなります。
近年はCBCT研究が進み、その危険性がさらに立体的に可視化されました。
下顎前歯を動かしたときの骨リモデリングを追跡した研究では、切歯の大きな後方移動や圧下により、舌側または口蓋側の骨の菲薄化や骨高さの低下が生じることが報告されています[3][4][5][6]。
とくにアンカースクリューを併用した大きな前歯牽引では、骨厚や骨高が有意に変化することが明らかになっており[4][5]、どれだけ動かしたかという「量」だけでなく、傾斜移動か歯体移動かといった「動かし方」の違いも、骨吸収量と相関していました[3][4]。
つまり、設計の粗さが、そのまま骨欠損のリスクとして姿を現してしまうのです。
その設計の粗さを生んだ速くという言葉は、多くの場合、安全の反語です。
デヒセンスやフェネストレーションという病態は、教科書にも載っている一般的な概念ですが、三次元的に眺めると前歯部はもともと非常に危うい場所であることがわかります。
成人の下顎前歯部では、唇側皮質骨が歯頸側で0.1〜0.2mm台という 紙のような薄さ であるとの報告もあり[3][6][7]、このゾーンで唇側や舌側へ越境すれば、歯肉退縮の温床になることは容易に想像できます。
さらに、アルベオラ形態や初期に存在するごく薄いフェネストレーションは、治療後の根尖吸収 EARR(External Apical Root Resorption) を増悪させる因子になり得ることも示されています[3][4][6]。
自然な歯列を横から眺めると、カーブ・オブ・スピー、正面から見るとカーブ・オブ・ウィルソンと呼ばれる緩やかな曲線があり、そこに個人差のある咬合平面の傾斜が重なっています。
これらは意味ある形状で、咀嚼効率と筋のバランスを保つための身体が長年かけて作り上げた設計図なのです。このカーブや傾斜を機械的に平坦化したり、極端に反転させたりすると、筋活動や咬合接触の分配が変化し、その結果として顎関節や歯周組織に伝わる応力も大きく変わってしまいます。
三次元有限要素解析では、咬合平面の傾斜が関節円板や関節軟骨の応力分布に影響することが示され[9]、関節頭と咬合平面の位置関係が顎関節の骨変化と関連し得ることも報告されています[10]。
つまり「咬合平面をいじる」という行為は、「関節に直接触れている」のとほぼ同じ意味を持つのだと理解する必要があります。
したがって、アンカースクリューによる臼歯圧下によって咬合平面を急激に回転させる治療は、この観点から見ると、かなり乱暴な方法と言わざるを得ません。
ここからは、顎関節に対する影響について考えてみます。アンカースクリューを用いた臼歯圧下は、「下顎が反時計回りに自動回転し、前顔面高が減る」「オープンバイトが劇的に閉じる」といった魅力的な言葉で語られることがあります。
実際、開咬症例の治療において、臼歯圧下が強力な選択肢のひとつであることを示した臨床報告やレビューも存在します[11]。しかしシステマティックレビューは、「効果は示唆されるが、エビデンスの質は決して高くない」という慎重な結論であり[11]、顎関節症症状が改善した症例報告がある一方で、それを一般化できるだけの根拠はまだ十分ではありません[12]。
効いた症例があるというレベルと、誰にとっても安全で有効であるというレベルの間には、大きな溝が残されています。
さらに押さえておきたいのは、「矯正治療そのものは顎関節症を引き起こしもしなければ、治しもしない」という長年のコンセンサスです。
観察研究やメタ解析でも、固定式矯正と顎関節症の有病との間に有意な因果関係は認められていません。
それにもかかわらず、臼歯圧下によって咬合平面や下顎位を一気に変えてしまうと、顎関節にかかる応力分配は理論上変化し得ます。
三次元有限要素解析では、咬合平面傾斜を操作すると関節円板や関節軟骨の応力が変わることが繰り返し示され[9]、関節頭と咬合平面の相対的位置が顎関節の骨変化と関連し得るとの報告も出てきています[10]。
ここで生じるのは、「顎関節症を治す保証はないのに、負荷を変えてしまうリスクは確実に存在する」という、とても不均衡な状況です。これはエビデンスに基づく医療の観点からも、医療倫理の観点からも、軽視してはいけません。
咬合平面が急に変わると、関節が受ける力の向きも変わってしまいます。顎関節症は多くの要因が重なって起きる病気なので、関節の痛みを治すことだけを目的に臼歯圧下を行うことは、お勧めできません。まずは痛みを和らげるための保存療法や機能訓練を行い、そのうえで、骨と関節に無理のない範囲で矯正治療を併用するのが良いと考えています。骨という器と関節に無理をかけない少しゆるいゴールこそ安全なのです。完璧に見える写真より、長く安定して噛める噛み合わせのほうが、将来にはずっと優しいのです。
次に、骨構造に残る長期的な影響に目を向けてみます。
多くの臨床研究やCBCT解析は、切歯の大きな後退や圧下のあと、舌側骨の薄化や骨高さの低下が起こることを報告しています[3][4][5][6]。
症例によっては、唇側骨の再構築が十分に追いつかず、結果的に骨欠損が残存することも示されています[6][7]。
薄いアルベオラは年齢や垂直骨格型によってさらに脆弱になり、根の傾斜移動か歯体移動かという違いによっても、骨の 失われ方 のパターンは変化します[3][4]。
もともと薄い歯周フェノタイプは、歯肉退縮の独立したリスク因子であり[19][20]、唇側でも舌側でも越境してしまえば退縮が起こりやすいことが知られています[3][6][7][19]。
アンカースクリューを使って「一直線に・大きく」動かす設計は、こうしたリスクを束ねて増幅してしまう性格を持っています。
歯肉退縮は術後すぐに現れるとは限らず、むしろ数年かけて静かに進行していくことも珍しくありません。
患者さんが「なんだか前歯が長く見える」と気づいた頃には、すでに元に戻せない状態になっていることもあります。
薄いフェノタイプを有する方では、固定式矯正後一年の時点で退縮率が上昇するという報告もあり[19]、短期的な 仕上がり だけを見れば成功、しかし数年後に歯頸線を見直すと評価が反転するという非同期性は、アンカースクリューの即効性と最悪の相性を示しています。
矯正は歯周健康を守る方向に働かせるべきだという総説も出ており[20]、骨と歯肉に無理をかけるような矯正は、本来の目的から外れてしまうと言えます。
さらに忘れてはならないのが、上顎洞や鼻腔、切歯管といった「空洞」が、私たちが想像する以上に歯根のすぐ近くまで迫っているという事実です。
アンカースクリューの合併症をまとめた系統的レビューでは、上顎洞や鼻腔への穿通が一定の頻度で起こること、根損傷や生活反応の低下、いわゆるピンクトゥースなどの歯髄周囲のトラブルが遅れて顕在化することが整理されています[13]。
上顎臼歯部では解剖学的に洞底が近く、とくに洞底厚が6mm未満の症例では穿通リスクが高まるとの報告もあり[14]、たとえ穿通してもすぐに洞炎を起こさないことがあるとはいえ、「起こしにくいから良い」という話ではなく、「起こし得ること自体が倫理的なリスク」だと考えるべきです。
口蓋側のアンカースクリューでは、切歯管、あるいは鼻口蓋管の位置や形態に個人差が非常に大きく、その走行パターンは年齢や性別によっても変化します[16]。
口蓋骨の厚みや安全域を評価した研究では[15][18]、正中からやや外側の位置が比較的安全なゾーンとされていますが、実際には粘膜の厚さや骨の厚み、切歯管の偏位などによって、症例ごとに実効的な安全域は大きく揺れ動きます[15][16][18]。
側方セファロのみで計画を行った場合には、二皮質固定 (Bicortical Fixation )の達成性が乏しくなり得ることも指摘されており[17]、「CBCTで見れば絶対安全」という単純な図式は成立しません。
たとえCBCTを用いても、示されるのはあくまで平均値としての安全域であり、個々の患者さんにおける外れ値を完全に排除することはできないのです。
では、実際の診療で「アンカースクリュー否定」の立場はどのように運用されるのでしょうか。ここからは、少し臨床の現場の空気を感じていただきながらお話しします。
何より大切なのは、治療目標を引き算で考える姿勢です。骨という器を越えない量と方向にゴールを再設定し、「エンベロープの外」にある審美的要求については、必要な時間と安全のコストを丁寧に説明したうえで、お断りする勇気を持つことが重要です[1][2][8]。
医療者にとっても勇気のいる選択ですが、患者さんの将来のためには、「危険なのでやめましょう」と正直に伝えることが、何よりの安全装置になります。
どうしてもアンカースクリュー治療をする場合は、力を 分散させる工夫が欠かせません。一本のアンカースクリューで一直線に引っ張る設計をやめ、必要に応じて複数本のアンカースクリューやモーメント付与によって根尖への集中を和らげます[4][5]。
それでも危険性の高い歯、たとえば薄いバイオタイプや短根、すでにデヒセンスがある歯などでは、できる限り弱い力で、間欠的に、十分な休止期間を挟みながら慎重に動かします[3][6][7][19]。
さらに、画像と歯周組織による二重の見張りを置きます。
CBCTは被曝や費用の点から、必要なときだけにとどめ、日常のフォローでは同条件の口内法エックス線で変化を追いかけます[3][6]。
薄いバイオタイプの患者さんでは歯周フェノタイプの評価を標準化し、必要であればフェノタイプ修正、つまり軟組織や硬組織の増量を先行させることで、矯正によるリスクを少しでも軽減していきます[19][20]。
矯正と歯周治療の連携は、今後ますます重要になるテーマです[20]。
そして最後に、空洞と神経との 距離 を何より尊重します。上顎洞底が6mm未満の症例や[14]、切歯管が前方に位置し太い症例[16]、パラミディアンで粘膜や骨の厚みが不足している症例[15][18]では、口蓋アンカースクリューという選択肢そのものを避けるべきです。
これらをアンカースクリュー治療を選ぶ先生に強く望みます。
統計上の平均的な安全ではなく、目の前の患者さんの解剖学的偏差を重く見ることこそ、安全側に立つ矯正だと言えるからです[13][15][16][17][18]。
こうして一つひとつ見てくると、アンカースクリューは速さの象徴でありながら、骨と関節はゆっくりとしか適応できないという、根本的なギャップが浮かび上がってきます。
アンカースクリューは速く、強く、一直線にを可能にする装置です。
しかし、歯槽骨という器、上顎洞や鼻腔という空洞、顎関節という可動関節は、本来とてもゆっくりとしか変化に追いつけない組織です。
CBCTでどれだけ詳細に観察しても、見えない確率的な残差は残り続け、平均的な安全域は、個々の患者さんに対する保証にはなりません[3][4][5][6][13][15][16][17][18]。
顎関節症は矯正で確実に治せるわけではないのに、応力は変えうるという非対称性[9][10][11][12]、薄い骨に強いベクトルをかけるという構造的な不一致[1][2][3][4][5][6][7][19][20]、これらを真正面から見つめれば、アンカースクリューに否定的であるべきことがわかります。
安全性は、「どこまでやるか」という足し算ではなく、「どこでやめるか」という引き算の設計と、ときに患者さんの期待に対して「ノー」と言う勇気から生まれます。
これから矯正を考えるあなたには、心の中でそっと問いかけてみていただきたいのです。
「私は、いまだけの速いきれいさが欲しいのか。それとも、何十年先まで自分の歯と仲良く付き合えるゆっくり育てた美しさが欲しいのか。」その問いに対するあなた自身の答えこそが、アンカースクリューを選ぶべきかどうかを決める一番確かな指針になるはずです。
参考文献
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[2] Melsen B, Allais D. Factors of importance for the development of dehiscences during labial movement of mandibular incisors. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2005;127:552–561. Abstract: https://t.co/I9KOJHlGoy
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[18] Schubert H, et al. 3D digital analysis of palatal bone: safest paramedian site at first premolar level. BMC Oral Health. 2024. https://t.co/dVCBmYUEgu
[19] Lee JB, et al. Correlation analysis of gingival recession after orthodontic treatment. BMC Oral Health. 2020. https://t.co/VXhHCABGPQ
[20] Fleming PS, et al. The role of orthodontics in prevention/management of periodontal problems. Br Dent J. 2024. https://t.co/BHOrZkKcaB December 12, 2025
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まぁいいや、言いたいこといっぱいあるけどこれくらいにしよう。
臨床研究で国内で足引っ張りあってもなんも意味ないっすよ。大事な研究なら学会に抄録提出した直後に、ジャーナルにもサブミットしてくださいな。
なんで学会発表から論文化に何年もかかんねん。
ちんたらしとんなよホンマ。(自戒) December 12, 2025
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܀ .. #重曹
⏺重曹は病気になりにくくし、健康を促進すると期待サレテルゎ
「重曹は疲労、炎症、ストレス、さらには癌にも効果があります。驚くべきことです!!!」
➡️重曹のメリット
👉🏻体内の癌細胞の数を減らす効果がサレテル
👉🏻生存率を向上させる効果が期待サレテル
👉🏻腫瘍を縮小させる効果が期待サレテル
👉🏻運動能力を高める効果が期待サレテル
👉🏻疲労を遅らせる
👉🏻筋肉痛を軽減する
👉🏻スタミナを向上させる
重曹は酸性度を調整し、炎症を軽減することも期待できます。
➡️酸性度の危険性
👉🏻癌の全身への転移を促進する
👉🏻免疫力を抑制し、炎症を促進する
👉🏻悪性度の高い癌を促進する
👉🏻自己免疫疾患のリスクを高める
👉🏻アレルギーのリスクを高める
👉🏻炎症性疼痛メディエーターの産生を促進する
👉🏻病原体に対する免疫力を低下させる
➡️摂取方法
👉🏻小さじ1/2(3g)を水に溶かして、少量ずつ摂取するのが良いです。
⏺重曹について知っておくべきこと
👉🏻炎症、痛み、そして癌さえも静かにしてくれる500円以下の粉末。
👉🏻これは錠剤ではありません。
👉🏻これはサプリメントではありません。
👉🏻臨床史上最も研究されている治療法の1つみたいヨ。
👉🏻見過ごされがちな重曹の力と、なぜあなたが重曹を使うべきなのかについてお話しましょう。
👉🏻重曹は全身の炎症を軽減します。
👉🏻ヒトを対象とした研究では、重曹を毎日摂取することで抗炎症性T細胞が増加し、炎症性マクロファージが減少したそうヨ。
👉🏻また、迷走神経を活性化させ、神経系と免疫系の過剰反応を鎮静化させる効果が期待サレテル。
👉🏻これだけでも試してみる価値があります。
👉🏻ある研究で、重曹が動脈内の酸化窒素の利用可能性を高めることが示されたとか。
👉🏻これは、血管機能の改善、血行促進、酸素供給量の増加、そして手足の温かさにつながります。
👉🏻重曹風呂に入った後、ぐっすり眠れるようになったという報告もあります。
👉🏻重曹は文字通り腫瘍の性質を変えます。
👉🏻酸性環境では、癌はより悪性化します。
重曹でその酸性度を中和するとどうなるでしょうか???
👉🏻癌細胞の浸潤性を低下させる
👉🏻転移を抑制する
👉🏻腫瘍を治療に対してより感受性にする
一部の研究者は、治療効果を高めるために化学療法と重曹を併用しています。 その抗炎症効果は医薬品に匹敵します。
健康な成人を対象とした研究では、重曹をわずか2週間使用するだけで:
👉🏻IL-6やTNF-αなどの炎症マーカーが減少した
👉🏻自己免疫反応を抑制する制御性T細胞が増加した
👉🏻血液と腎臓の酸化ストレスが軽減された
これは本当に驚くべきことです!!!
➡️摂取量(一般的な健康維持):
👉🏻水に小さじ1/2杯を溶かし、1日1~2回、食間に摂取
👉🏻運動能力向上には:体重1kgあたり0.2~0.3gをトレーニングの60~90分前に摂取。胃腸の不調を避けるため、少量から始めてください。
👉🏻炎症対策には:水約600ml(20オンス)に小さじ1/4杯を溶かし、臨床研究で使用された量である小さじ1/2杯まで徐々に増やしてください。
➡️重要
👉🏻食事と一緒に摂取しないでください。消化を妨げる可能性があります。
👉🏻医師の指示がない限り、1日小さじ2杯を超えて摂取しないでください。
👉🏻腎臓病、高血圧、またはナトリウム制限食をされている方にはお勧めしません。
➡️おすすめブランド(安全でアルミニウムフリー)
👉🏻Bob's Red Mill - 天然由来、化学処理なし
👉🏻Frontier Co-op - 食品グレード、純度検査済み
👉🏻Organic-Wey - アルミニウムおよび重金属フリー認証済み
「癌を含むいかなる病気も、アルカリ性の環境では存在できない。」
- オットー・ワールブルク博士、1931年ノーベル生理学・医学賞受賞者(癌の発見)
⏺体をアルカリ化する最良の方法
👉🏻朝一番にレモン水を飲む
👉🏻ココナッツウォーターを定期的に飲む
👉🏻濃い緑色の野菜やスプラウトを多く食べる
👉🏻水に小さじ1杯の重曹を溶かして、朝一番に飲む December 12, 2025
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COVID-19の時に、あのある意味国家的プロジェクトのごくごく末席を汚していた際にも感じましたね。国内外での人流抑制などの様々な介入施策、臨床研究、医療資源供給の状況やその効果などなど目まぐるしかったですが、それをさばいているのはごくごく限られた人員だったのだと思います。 https://t.co/ujxekcEpjY December 12, 2025
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臨床研究では「リサーチクエスチョンに臨床的意義があるか?」が最も重要.臨床的意義がなく,明日の臨床に影響を与えられない場合,論文化は難しい.臨床的に意義ある研究ならシンプルな解析でも論文になり,医師の心を動かす論文になる.判断迷う時は複数の医師に興味深いか?を質問するのが良い December 12, 2025
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#ウェブセミナー 本日です!
📢11/29(土)10:00~ 前半のみ無料配信
山本真理先生「RCTができない現場でも大丈夫!準実験法で新規システムの効果を評価する方法」
リウマチ疾患活動性評価アプリ導入の実例から学ぶ臨床研究の実践
https://t.co/LsnL2iH3RS https://t.co/Vl4IKdnCeD December 12, 2025
割引き意識しながらも抑えきれずにw何回もポストして来てしまいましたが😂
Procept Bioroboticsさんが欧州におけるUroの契約企業だとして。米国が本社。ロボットはFDA承認済み。Uroで最大市場米国へ。先ずは承認申請、会社資料に予定あり😎米国内にてこの手技の臨床研究あり🤭楽しみ?当たれ😂🤝 https://t.co/6OvfZQ0a65 December 12, 2025
統計が重要という点は全くその通りで、自分も日々痛感しながら学んでいます。ただ一方で、臨床研究でいちばん大切なのは「臨床的に意味のある問いを立てて、適切なデザインに落とす力」だと思っています。
高度な解析を読めても、PICOがずれていれば臨床には生かしにくいですし、結局は“良いデザインがあってこそ統計が活きる”ので、まず磨くべきは問いとデザインかなと感じます。
統計で苦労された点には強く共感しますし、紹介されていた論文もとても良い入口だと思います。そのうえで、これから研究を始める方には「統計+デザイン」をセットで育てる視点も大事だと考えています。 December 12, 2025
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