腕立て伏せ トレンド
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2025.12.14 01:00
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「第3の飛行動物」
翼竜の正体に迫る‼️🦖✈️
#古知累論文紹介
太古の空を支配していた「翼竜」。
プテラノドンなどは有名ですが、彼らが実際にどうやって動いていたのか、実は多くの謎に包まれています。
なぜなら、翼竜は6600万年前に完全に絶滅しており、現代に子孫がいないからです 。
鳥ともコウモリとも違う、独自の進化を遂げた彼らの動きを知る鍵。
それが「生体力学(バイオメカニクス)」です 。
今回は、最新技術で明らかになりつつある翼竜の「動き」の研究をまとめたレビュー論文を紹介します。
① 地面では「四つん這い」が主流?
翼竜は地面をどう歩いていたのでしょうか?
かつては「鳥のように二本足で歩いた」とか、「コウモリのように這っていた」といった議論が長く続いていました。
しかし、現在の研究では「四足歩行」説が有力視されています。
決め手の一つとなったのは「足跡の化石」です。
「プテライクヌス」と呼ばれる足跡化石の研究から、多くの翼竜(特にプテロダクティルス類)は、手も地面につけて器用に歩いていた可能性が高いことがわかってきました。
特に、キリンのような巨大なサイズを誇るケツァルコアトルスなどは、長い手足をうまく使って地上を歩き、獲物を探していたのかもしれません。
② 離陸は「腕立て伏せ」で!?
もっとも議論を呼んでいるのが「どうやって飛び立ったか」です。
鳥のように助走をつけて飛び立ったのでしょうか?
最新のコンピュータシミュレーションや筋肉の解析は、とある可能性を示唆しています。
それは「四足での跳躍(ヴォールト)」です 。
強力な前足(翼)の筋肉を使って、地面を強く押し、「腕立て伏せ」の要領で空中に体を弾き飛ばして離陸していたという説です。
これなら、巨大な体でも効率よく空へ舞い上がれる可能性があるのかもしれません。
かつては海面から飛び立つ姿も想像されていましたが、大型種にとってはエネルギー消費が激しすぎるため、あまり現実的ではないかもしれないという指摘もあります。
ただし、鳥のような二足離陸の可能性も完全には否定されていません。
③ 噛む力と食事の多様性
翼竜の頭骨の研究も進んでいます。
CTスキャンや力学的モデル(FEA)を使うことで、「噛む力」を推定できるようになってきているのです 。
例えば、長いくちばしを持つプテラノドンは、噛む力が弱く、魚を丸呑みするのに適していたようです。
一方で、ズンガリプテルスという翼竜は、強力な顎を持っており、貝などの硬いものを砕いて食べていた可能性があります。
見た目の多様性は、食事スタイルの多様性も表しているのですね。
④ 翼竜は「翼竜」である
この論文が強調している重要な点があります。
それは、「翼竜を鳥やコウモリの単純なコピーと考えてはいけない」ということです。
彼らは独自の解剖学的特徴を持つ、全く別の生き物です。
だからこそ、化石の情報を物理学や工学(エンジニアリング)の視点で解析する「学際的アプローチ」が不可欠だという主張です。
最近では、翼竜の骨格を模したロボットやドローンの開発も進んでいます。
太古の空の王者の秘密は、未来のテクノロジーにも繋がっているのかもしれません。
元論文URL→ https://t.co/awB73AdaeS December 12, 2025
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