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理化学研究所
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2025.11.29 00:00
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人類の材料科学は完全に「前と後」に分かれた。
アメリカ・オークリッジ国立研究所(ORNL)のSergei Kalinin博士とOndrej Dyck博士を中心とするチームが、
たった一報の論文で「不可能」を「当たり前」に変えてしまった。
その論文のタイトルは地味だけど、中身はとんでもない。
彼らが開発したAI「Gomboc-Net」は、
これまで世界中のどんなスーパーコンピュータや最高級電子顕微鏡でもできなかったことを、
普通のノートパソコンで、たった7秒でやってのける。
それは
「角度をずらして重ねた2枚の原子シート(ツイスト2層2D材料)の中の、
18万個以上の原子を1個残らず特定し、
それが“上層”なのか“下層”なのかを99%の精度で色分けして表示する」
という、まるで魔法のような芸当だ。
なぜ今までできなかったのか?
理由は簡単。
2枚のシートを0.1°~2°だけねじって重ねると、
「モアレ」と呼ばれる美しい干渉模様が生まれる。
この模様が、物質の性質を劇的に変える(絶縁体になったり超伝導体になったり)ことが2018年以降わかっていた。
でも、電子顕微鏡で見ると、上層と下層の原子がぴったり重なって見える。
どれだけ拡大しても、どっちがどっちかわからない。
だから「理論はすごい!でも本当にそうなってるの?」という状態がずっと続いていた。
Gomboc-Netはその“二重写し”を、
まるで透明なフィルムを2枚にパリッと剥がすように、完璧に分離する。
実際の実験結果は衝撃的だった。
二硫化タングステン(WS₂)の2層を1.2°で重ね、硫黄の一部をセレンに置き換えたサンプルを解析したところ、
ドーパント(セレン)は理論の予想を無視して、下層に83%、上層にわずか17%しか入っていなかった。
つまり、これまで「均等に入ってるはず」と信じられてきた前提が全部崩れた。
この発見だけで、過去10年のツイストロニクス論文の半分以上が再解釈を迫られるレベルだ。
でも本当のヤバいのはここから。
この技術があれば、
・量子コンピュータの量子ビットが壊れる原因を「この1個の原子がズレてるからだ」と特定して即修正できる
・「1.08°で重ねれば室温超伝導になる」という理論を、0.01°の誤差で正確に実験再現できる
・スマホやAIサーバーの消費電力を劇的に下げる“夢のトランジスタ”を、設計図通りに原子レベルで作れる
・材料探索が“試行錯誤”から“完全設計”に変わり、開発期間が1/100になる
論文公開からわずか2ヶ月。
MIT、スタンフォード、清华大学、マックスプランク、理化学研究所……
世界中のトップラボから「コードをください」「共同研究させてください」という連絡が殺到。
ORNLは潔くGitHubに全コードを公開したため、今まさに世界中で再現実験が爆発している。
ある研究者は匿名掲示板にこう書いた。
「俺たちこれまで何やってたんだろうな…… 偶然できたサンプルを祈るように測って、『お、これ超伝導出た!』って喜んでたのがバカみたいだ。
これからは欲しい物性を先に決めて、原子配置を設計して、作ったら100%その通りになる。
まるで神になった気分だ。」
2025年は、後世の教科書にこう書かれるだろう。
「人類が初めて、原子1個1個を完全に支配下に置いた年」
そしてその引き金を引いたのは、たった一つのAIと、
それを生み出した小さな研究チームだった。 November 11, 2025
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