「パズルボブル」はゲームセンターでロングヒットした。個人的な印象だがサラリーマンのオジサマもよくプレイしていて、客層は「上海」と少しかぶっていた。二つのゲームに共通するのは“落ち着いて遊べること”だ。もちろん時間制限はあるが、落ちものパズルよりずっと落ち着いて遊べる。（続く）

私もシューティングやレースゲームなどテンポの速いゲームをやった後、ちょっとゆっくりしたい時にパズルボブルに興じるパターンが多かった。ほっと一息つける休憩所のような存在。私にとってパズルボブルはそういう存在だった。

ビリヤードからヒントを得て開発が始まったパズルボブルは当初「ビリヤデス」という名前だったそうだが、バブルンたちバブルボブルの可愛らしいキャラを使用してホンワカした世界観に仕上げたのは大正解だったと思う。

そういう親しみやすい感じが、ややもすると殺伐としてしまうゲームセンターにちょっと柔らかな空気を持ち込んでいた。

皆さんの職場にもいないだろうか。
目立たないけどいつも穏やかに接してくれて、こちらの話にじっくりと耳を傾けてくれる、チームの潤滑油みたいな人が。

パズルボブルも（実は結構難しいけど）、ゲーマーにちょっとした安らぎを与え、場に調和をもたらす潤滑油のようなゲームであったように思える。

パズルボブルは海外でも人気があり、実は写真のような大型筐体もあったりする。倭国における穏やかな佇まいとは打って変わってド派手に立ち回る姿が、ギャップ萌えなのである。#レトロゲーム December 12, 2025