減災 トレンド
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2025.12.16 20:00
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東京海上日動火災保険は27年3月末までに防災や減災に取り組む企業などに計200億円投資する
上下水道などインフラの老朽化や自然災害の激甚化が進むなか減災などに取り組む企業を後押しする
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率直に言って、この類の取り組みは、収益化が遅れていると思う https://t.co/V2Tg6lJ77j December 12, 2025
②防潮堤の有効性
条件によっては防潮堤は破壊されます。
ただし重要なのは、
「防潮堤は無意味」ではなく、「役割と限界がある」
という点です。
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1. 防潮堤はなぜ壊れるのか
津波は想定を超えると、防潮堤に次のような力を加えます。
① 水圧(押す力)
高さ10mの津波が来ると、壁には深さに比例した巨大な水圧がかかります。
これは「重機で押す」どころではなく、
👉 何千万トンもの水が同時に押す
力です。
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② 越流(乗り越え)
多くの防潮堤は「越えられない」設計ではありません。
•津波が堤防を越える
•背後に水が落下
•基礎の土砂をえぐる(洗掘)
この段階で、倒れなくても根元から崩壊します。
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③ 引き波による破壊
見落とされがちですが、引き波の方が危険な場合があります。
•陸側に溜まった水が一気に海へ戻る
•堤防の裏側から引っ張られる
•基礎が破壊され、海側へ倒れる
これは「行き」と「帰り」で両側から殴られる状態です。
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④ 漂流物の衝突
津波には:
•家屋
•車
•船
•コンテナ
が混ざります。
👉 防潮堤は巨大なハンマーで何度も殴られるのと同じです。
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2. それでも防潮堤が作られる理由
では、なぜ作るのか。
① 津波の「高さ」と「速度」を減らす
防潮堤は、
•津波を完全に止める
❌
•エネルギーを削る
⭕
構造物です。
•流速が落ちる
•到達時間が遅れる
•浸水深が浅くなる
👉 数十秒〜数分の「避難時間」を稼ぐ
これだけで生存率は大きく変わります。
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② 中小規模の津波には非常に有効
歴史的に見ると、
•毎年起きる小津波
•数十年に一度の中規模津波
これらは防潮堤で十分防げるケースが多いです。
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③ 心理的・経済的効果
•日常的な高潮・高波を防ぐ
•港湾・漁業施設を守る
•津波警報が出るたびに全壊しない
👉 「何もない状態」より被害は確実に減ります。
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3. 「防潮堤があるから安全」が一番危険
2011年東倭国大震災で明らかになった教訓です。
•想定外の高さ
•過信による避難の遅れ
•堤防を越えた後の急激な浸水
👉 防潮堤は「最後の砦」ではない
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4. 現在の津波対策の考え方
現在は多重防御が基本です。
1.防潮堤(減災)
2.高台移転・土地利用規制
3.津波避難タワー・ビル
4.早期警報
5.教育と即時避難
👉 「壊れる前提」で使う構造物になっています。
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5. まとめ
•防潮堤は破壊される可能性がある
•しかし「無駄」ではない
•津波の勢いを削り、避難時間を稼ぐ
•過信が最大のリスク
•命を守る主役は人の行動(即避難)
#倭国海溝・千島海溝周辺海溝型
#首都直下 #南海トラフ #内閣府防災 #防災 December 12, 2025
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