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決算
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2025.12.16 14:00
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証券アナリスト1種、18年目。
3度の暴落と2度のバブルを経験。
悪いことは言わない。
私の友人は、トヨタのEV開発部門で15年以上働いているのですが、
先週の聚会で衝撃的な話を聞きました。
友人曰く「これから本気で爆発するのは、派手なAI株じゃなく、
中国依存を脱却できる希土類(レアアース)関連の国産技術を持つ会社だ。」
さらにこう続けました。
「福島県に社員40名ほどの小さな企業があって、
国内独自の希土類分離・精製技術を確立。
EVモーターや風力発電用の高性能磁石原料を、
従来の半分コストで供給可能で、
トヨタ・三菱重工・デンソーが既に試験採用を決めているらしい。
2027年までに生産能力が10倍になる計画で、
受注が殺到しているという話まである。」
それにもかかわらず、株価はまだ210円前後。
友人は最後にこう言いました。
「大型契約発表か決算が出た瞬間、株価は一気に再評価されるよ。」
こういう銘柄は、気づいた時にはもう買えない。
株情報やコードが欲しい方は、👍
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37RP
松屋フーズHDが「六厘舎」などを運営する松富士を91億円で買収。
これ、ラーメン業界激震のニュースですが、公開された決算数値を紐解くと「なぜ松屋がこの巨額を出したのか」という経営戦略がめちゃくちゃ面白かったので解説します。
まず、今回の買収金額は91億円。
これに対して、直近の松富士の業績は以下の通りです。
・売上高:約100億円
・営業利益:約4億円
・店舗数:120店舗
パッと見てどう思いますか?
「売上100億すごい!」と思う一方で、「利益率4%(4億円)ってちょっと低くない?」と感じた経営者の方もいるかもしれません。飲食、特に高単価なブランドを持つチェーンなら、もう少し利益が出てもおかしくない数字です。
さらに、純資産は約15億円。
つまり、松屋は差額の約76億円もの「のれん代(ブランド料など)」を乗っけて買ったことになります。現在の利益(4億円)ベースで考えると、回収に20年以上かかる計算です。普通に考えたら「高値掴み」に見えるかもしれません。
でも、ここがM&Aの面白いところ。
僕の予想ですが、松屋フーズは「今の利益4億円」なんて見ていないはずです。
松屋には、牛めしやとんかつ業態で培った最強の「調達力」「物流網」「店舗オペレーション」「データ活用」があります。
今の松富士の利益率4%という数字は、裏を返せば「松屋のインフラに乗せれば、コストを一気に下げて利益率8〜10%に改善できる余地がある」ということです。
もし利益率を改善できて、営業利益が10億円になれば?
91億円の買収額も、PERなどの指標で見れば一気に適正価格、あるいは「お買い得」な案件に化けます。
さらに決算推移を見ると、直近3年で売上が67億→85億→100億と急伸しています。
これは株主であるファンドと創業家が、M&AによるExitを見据えて、この数年で店舗を一気に増やし、しっかりと売上を作って「企業価値を仕上げてきた」形跡がありありと見えます。まさにプロの仕事。
結論として、今回の買収は以下の2点が噛み合った綺麗なディールだと感じました。
売り手:ブランドを磨き、店舗数を増やして売上規模を最大化して高く売った
買い手:完成されたブランドと売上基盤を買い、自社のオペレーション力で利益体質へ変革させる(時間を金で買った)
「六厘舎」という超強力なブランドが、松屋の資本とオペレーションでどう化けるのか。
店舗展開のスピード感や海外展開も含めて、同じ麺業界の人間として、そして経営者として、今後の展開が非常に楽しみで脅威でもあります。
それにしても、ラーメン業界の再編が面白いことになってきましたね。 December 12, 2025
24RP
ドイツの自動車産業が…ちょっとヤバいです😰
高級車の代名詞、ポルシェやメルセデス・ベンツが今、急ブレーキを踏んでるんです。
EVに全力投資してきたはずが……販売は失速📉
コストは膨らみ、利益は激減💸
特にポルシェ、今期の決算で約1,700億円の赤字を計上。
2022年の上場以来、初めての赤字です😱
しかも、利益が99%近く吹っ飛んだという衝撃の数字。
原因はただ一つ、「電気」です⚡
ポルシェはEVに社運をかけ、バッテリー事業にも巨額を投じたのに、
需要は冷え込み、コストばかりが跳ね上がり……計画の多くを白紙に戻す事態になりました。
そしてメルセデスも巻き込まれてます。
アメリカでの販売は17%減、中国では27%減。
しかもEV販売は、前年と横ばい。全然伸びていません📊
そのうえ米国の関税強化で価格競争も不利に…
中国ではBYDやXiaomiといった新興EV勢に押されて苦戦💥
ラグジュアリーEVの時代が来るはずだったのに、
ユーザーはまだ「エンジンの鼓動」を求めてるんです🛞
あのランボルギーニでさえ、「次の新型車は完全EVじゃないかも」と発言💬
マセラティに至っては、EVスーパーカーの計画そのものを撤回しています。
規制も緩み始め、ガソリン車禁止の期限を後ろ倒しにする国が増えてる中で、
EV一辺倒に突き進んできたドイツ勢は…立ち位置を見失いかけてるのかもしれません。
2025年はポルシェにとっての底とも言われていて、
今、業界全体がEVからの“部分撤退”モードに入り始めています📉 December 12, 2025
16RP
ジャムおじさんとM&Aトラブル編
ジャムおじさん、バイキン城株式会社を買収する
「これでビジネスが拡大できる」と思った瞬間、悪夢が始まった
ある日、ジャムおじさんのパン工場に、一人の仲介者が訪ねてきた。名前はホラーマン。M&A仲介会社「デスマッチM&A」の営業担当だ。
「ジャムおじさん、素晴らしいお話があります。バイキン城株式会社が売りに出ています。買収しませんか?」
バタコさんは「バイキン城……?あの、ばいきんまんの会社ですか?」と驚く。
ホラーマンは、ニコニコしながら言う。「そうです。実は、ばいきんまんは資金繰りに困っていて、会社を売却したいと考えているんです。年商3億円、営業利益5,000万円の優良企業ですよ。今ならEBITDA倍率5倍で、たったの2億5,000万円で買えます!」
ジャムおじさんは眉をひそめる。「でも、ばいきんまんは、わしらの敵じゃないか。なぜ、わしがその会社を買わなきゃいかんのじゃ?」
ホラーマンは畳みかける。「実は、バイキン城株式会社は『試練提供サービス』という独自のビジネスモデルを持っています。御社のパン工場と統合すれば、垂直統合による大きなシナジーが生まれますよ!ヒーローと敵役の両方を持つことで、ストーリーの完全コントロールが可能になります!」
バタコさんは「シナジー……ですか?」
ホラーマンは「そうです!しかも、今月中に契約すれば、私の成功報酬が10%割引になります!これはチャンスですよ!」
ジャムおじさんは少し考える。「確かに……ばいきんまんがいなければ、アンパンマンの価値は下がる。もし、ばいきんまんのビジネスを買収できれば、わしらのビジネスも安定する……よし、やってみよう」
こうして、ジャムおじさんは銀行から2億5,000万円を借り入れ、DDもほとんどせずにバイキン城株式会社を買収した。
1. 【よくあるトラブル①】キーマンが即退職
買収が完了した翌日。ジャムおじさんとバタコさんは、バイキン城に向かった。
ばいきんまんは、ニヤニヤしながら言う。「ハヒフヘホー!ジャムおじさん、買ってくれてありがとうな!これでオレ様は自由だぜ!」
ジャムおじさんは「ばいきんまん、これから一緒にビジネスをやっていくんじゃ。よろしく頼むぞ」
ばいきんまんは「あ、そうそう。オレ様、明日からハワイに移住するから。もうここには来ないぜ!じゃあな!」と言って、バイキンUFOに乗って飛んで行ってしまった。
バタコさんは「え?待って!契約書には『買収後も3ヶ月間は業務を引き継ぐ』って書いてあったはずでは……?」
ジャムおじさんは契約書を確認する。すると、小さな字でこう書いてあった。
「ただし、売り手の健康上の理由、または家庭の事情により、引き継ぎ期間を短縮することができる」
ばいきんまんは「オレ様、ちょっと体調悪いんだよね。ハワイで療養するわ!」と言い残して消えた。
これが、M&Aで最も多いトラブル「キーマンの即退職」だ。
2. 【よくあるトラブル②】粉飾決算が発覚
バタコさんは、バイキン城の帳簿を詳しく調べ始めた。そして、顔が青ざめる。
「おじさん……これ、見てください……」
帳簿には、こう書かれていた。
【買収前に提示された数字】
年商:3億円
営業利益:5,000万円
純資産:1億円
【実際の数字】
年商:2億円(架空売上1億円が含まれていた)
営業利益:実質赤字2,000万円
純資産:実質マイナス5,000万円(簿外債務が6,000万円あった)
バタコさんは「おじさん、これって……粉飾決算ですよね?」
ジャムおじさんは「そんな……仲介者は『優良企業』と言っておったのに……」
バタコさんは、架空売上の内訳を調べた。すると、こんな記録が出てきた。
架空売上の手口
循環取引:バイキン城 → ダークネス商社 → バイキン城と、商品を売ったことにして売上を水増し
架空顧客:存在しない「宇宙王国」への売上を計上
期ズレ:来期の売上を前倒しで計上
バタコさんは「これ、完全に粉飾決算じゃないですか……でも、買収前のDDで、なぜ気づかなかったんですか?」
ジャムおじさんは「実は……DDをほとんどやっておらんかった……ホラーマンが『この案件は人気で、他にも買い手がいます。早く決めないと逃げますよ』と急かすものだから……」
これが、M&Aで二番目に多いトラブル「粉飾決算」だ。DDを怠ると、必ずこうなる。
3. 【よくあるトラブル③】簿外債務が山ほど出てくる
さらに、バタコさんは「簿外債務」を発見した。
簿外債務リスト
未払い残業代:従業員ドキンちゃんへの未払い残業代2,000万円
リース債務:バイキンUFOのリース契約(残債3,000万円)
訴訟リスク:過去に試練提供で怪我をさせた被害者からの損害賠償請求1,000万円
税務リスク:過去3年分の消費税申告漏れ、追徴課税予想額1,500万円
環境リスク:バイキン城の地下にカビ廃棄物が埋まっており、除去費用5,000万円
合計:1億2,500万円
バタコさんは「おじさん……これ、全部私たちが払わなきゃいけないんですか?」
ジャムおじさんは「契約書には『簿外債務は売り手が負担』と書いてあるはずじゃ……」
バタコさんは契約書を確認する。確かにそう書いてあった。でも、こんな一文もあった。
「ただし、買い手が知り得た、または知り得るべきだった債務については、買い手が負担する」
つまり、DDをちゃんとやっていれば発見できたはずの債務は、買い手が負担することになる。
ジャムおじさんは「そんな……」
これが、M&Aで三番目に多いトラブル「簿外債務」だ。
4. 【よくあるトラブル④】顧客がキーマン依存で、契約が全部解除される
さらに、バタコさんは顧客との契約書を調べた。
試練提供契約書(カレー王国)
契約期間:1年間(自動更新)
報酬:年間1億円
ただし、ばいきんまん本人が試練を提供すること。代理は認めない
バタコさんは「おじさん……これ、ばいきんまん本人じゃないとダメって書いてあります……」
ジャムおじさんは「ということは、ばいきんまんがいなくなった今、この契約は履行できないということか……?」
バタコさんは、カレー王国に電話をかけた。
「もしもし、カレー王国ですか?バイキン城株式会社を買収した、ジャムおじさんと申します。これから、ばいきんまんの代わりに……」
カレー王国の担当者は、冷たく言う。
「契約書を読んでください。ばいきんまん本人が提供すること、と書いてあります。ばいきんまんがいないなら、契約は解除です。今年度分の前払い金5,000万円を返金してください」
バタコさんは「返金……?でも、もう買収代金を払ってしまって……」
カレー王国の担当者は「それは知りません。来週までに返金しない場合、訴訟を起こします」
電話は切られた。
バタコさんは、他の顧客にも電話をかけた。パン王国、宇宙王国、海底王国……全ての顧客が、同じことを言った。
「ばいきんまんがいないなら、契約解除。前払い金を返金しろ」
合計返金額:1億5,000万円
ジャムおじさんは「そんな金額、わしには払えん……」
これが、M&Aで四番目に多いトラブル「キーマン依存による顧客離反」だ。
5. 【よくあるトラブル⑤】従業員も一斉退職
さらに悪いことに、従業員のドキンちゃんが辞表を持ってきた。
「あたし、もうここで働きたくないわ。ばいきんまん様がいなくなったら、意味ないもの」
バタコさんは「ドキンちゃん、お願いです。一緒に頑張りましょう」と引き止める。
ドキンちゃんは「無理よ。それに、あたし、未払い残業代2,000万円もらってないのよ。払ってくれるなら、考えてもいいけど」
バタコさんは「2,000万円……?」
ドキンちゃんは「ばいきんまん様、いつも『後で払う』って言ってたけど、結局払ってくれなかったの。労働基準監督署にも相談してるわ」
バタコさんは「でも、それは買収前の話ですよね?ばいきんまんに請求してください……」
ドキンちゃんは「労働債務は、会社が引き継ぐのよ。買収したあなたたちが払う義務があるわ。払わないなら、労基署に訴えるし、辞めるわ」
バタコさんは「そんな……」
ドキンちゃんは「じゃあね」と言って、バイキン城を去った。
これが、M&Aで五番目に多いトラブル「従業員の一斉退職と労働債務の請求」だ。
6. 【よくあるトラブル⑥】隠れた重要契約が足枷になる
バタコさんは、さらに契約書を調べた。すると、とんでもない契約が出てきた。
業務委託契約書
委託者:バイキン城株式会社(ばいきんまん)
受託者:悪の秘密結社ダークネス
契約内容:
ダークネスは、ばいきんまんに「悪役としての指導」を提供する
ばいきんまんは、試練提供ビジネスで得た収益の30%をダークネスに支払う
本契約は、会社の所有権が移転した場合も継続される
契約期間:10年間(残り8年)
違約金:契約を途中で解除する場合、3億円を支払う
バタコさんは「おじさん……これ、私たちが引き継がなきゃいけないんですか?年間8,000万円を、あと8年も?」
ジャムおじさんは「契約書には『会社の所有権が移転した場合も継続される』と書いてある……つまり、わしらが引き継ぐことになるのう……」
バタコさんは「でも、もう顧客はいないから、収益もないですよね?それなのに、ダークネスには払い続けなきゃいけないんですか?」
ジャムおじさんは契約書をよく読む。すると、こう書いてあった。
「収益の有無にかかわらず、最低保証額として年間5,000万円を支払うこと」
バタコさんは「おじさん……これ、あと8年間で4億円ですよ……」
これが、M&Aで六番目に多いトラブル「隠れた重要契約(チェンジオブコントロール条項)」だ。
7. 【よくあるトラブル⑦】競業避止義務がなく、売り手がすぐに競合を始める
買収から1ヶ月後。町の人から、こんな噂を聞いた。
「ねえ、知ってる?ばいきんまんが、隣町で新しい会社『バイキン城2.0』を作ったんだって。また試練提供ビジネスをやってるらしいよ」
ジャムおじさんは「なんじゃと!?」
バタコさんは「おじさん、契約書に競業避止義務は書いてありましたか?」
ジャムおじさんは契約書を確認する。でも、競業避止義務の条項はなかった。
つまり、ばいきんまんは、買収後すぐに同じビジネスを始めても問題ない。
しかも、ばいきんまんは元の顧客(カレー王国、パン王国)にこう営業していた。
「オレ様が戻ってきたぜ!また一緒に仕事しようぜ!しかも、今度は前より安い値段でやるぜ!」
顧客は、喜んでばいきんまんと再契約した。
ジャムおじさんは「わしらは、顧客を失い、債務だけが残った……そして、ばいきんまんは顧客を取り戻して、また儲けておる……」
これが、M&Aで七番目に多いトラブル「競業避止義務の不備」だ。
8. 【よくあるトラブル⑧】表明保証があっても、売り手が逃げて回収不能
ジャムおじさんは、弁護士に相談した。
「先生、契約書には『表明保証』があります。ばいきんまんが嘘をついていたら、損害賠償を請求できるはずです」
弁護士は契約書を見る。
「確かに、表明保証はあります。でも、問題があります」
バタコさんは「何ですか?」
弁護士は「まず、ばいきんまんと連絡が取れません。ハワイに移住したと言っていますが、住所も電話番号もわかりません」
ジャムおじさんは「でも、訴訟を起こせば……」
弁護士は「訴訟を起こすこともできます。でも、ばいきんまんの居場所がわからなければ、訴状を送ることもできません。仮に勝訴しても、財産が隠されていれば、回収できません」
バタコさんは「つまり……表明保証があっても、意味がないんですか?」
弁護士は「エスクロー(第三者預託)を使っていれば、売却代金の一部を預けておいて、問題が発覚したら自動的に返金されるシステムがあります。でも、この契約書には、エスクローの条項がありません」
ジャムおじさんは「つまり、わしは泣き寝入りするしかないのか……」
これが、M&Aで八番目に多いトラブル「表明保証があっても回収不能」だ。
9. 【よくあるトラブル⑨】仲介者は成約後、一切関与しない
ジャムおじさんは、仲介者のホラーマンに電話をかけた。
「ホラーマンさん、大変なんです!買収した会社が粉飾決算で、簿外債務も山ほど出てきて……」
ホラーマンは「あー、それは残念ですねー。でも、契約は成立してますから、僕の仕事は終わってます」
ジャムおじさんは「でも、あなたは『優良企業』と言ったじゃないですか!」
ホラーマンは「僕は、売り手から提供された情報を伝えただけですよ。DDは買い手の責任です。それに、契約書にも『仲介者は、情報の正確性について責任を負わない』と書いてあるでしょ?」
ジャムおじさんは「そんな……」
ホラーマンは「それより、成功報酬2,500万円、まだもらってないんですけど。早く払ってくださいね。じゃ!」
電話は切られた。
これが、M&Aで九番目に多いトラブル「仲介者は成約後、一切関与しない」だ。
10. 【よくあるトラブル⑩】銀行が融資を引き上げる
買収から3ヶ月後。ジャムおじさんは、銀行から2億5,000万円を借り入れていた。その返済が始まる。
銀行の担当者は「ジャムおじさん、今月の返済額は500万円です。ちゃんと払えますか?」と尋ねる。
ジャムおじさんは「実は……バイキン城株式会社の売上がゼロになってしまって……」
銀行の担当者は「え?どういうことですか?買収時の事業計画では、年商3億円と聞いていましたが」
ジャムおじさんは「それが粉飾決算で……実際の売上は半分以下で……しかも、顧客も全員離れてしまって……」
銀行の担当者は「それは困りましたね……では、融資を一括返済してください」
ジャムおじさんは「一括返済……?そんな金額、払えません……」
銀行の担当者は「では、担保のパン工場を差し押さえます」
ジャムおじさんは「そんな……」
これが、M&Aで十番目に多いトラブル「銀行が融資を引き上げ、担保を差し押さえる」だ。
11. 税務署からの「調査」と追徴課税
さらに追い打ちをかけるように、税務署から調査が入った。
事業内容等について
・バイキン城株式会社の過去の申告について、以下の点を確認させてください。
・架空売上:循環取引による売上1億円は、取り消されるべきではないですか?
・外注費:悪の秘密結社ダークネスへの支払い年間8,000万円は、実態がありますか?
・消費税:過去3年分の消費税申告に漏れがあります
追徴課税予想額:1億2,000万円(過少申告加算税・延滞税含む)
ジャムおじさんの税理士は「これは……買収前の税務リスクが表面化しています。原則として、買い手が負担することになります」
ジャムおじさんは「1億2,000万円……そんな金額、わしには払えん……」
これが、M&Aで十一番目に多いトラブル「税務リスクの表面化」だ。
12. 損害の合計
バタコさんは、すべての損害を計算した。
損害の合計
買収代金:2億5,000万円
仲介手数料:2,500万円
顧客への返金:1億5,000万円
簿外債務:1億2,500万円
ダークネスへの支払い(8年分):4億円
追徴課税:1億2,000万円
未払い残業代:2,000万円
合計:12億9,000万円
バタコさんは「おじさん……これ、どうやって払うんですか……」
ジャムおじさんは「わしには、もう払える金がない……」
13. 破産手続き
結局、ジャムおじさんは破産手続きを取ることになった。
パン工場は競売にかけられ、見知らぬ会社に買い取られた。
バイキン城株式会社も、清算された。
ジャムおじさんは、全てを失った。
バタコさんは「おじさん……私たち、どうやって生きていけばいいんですか……」
ジャムおじさんは「わしには、もう何も残っておらん……」
チーズも「ワンワン……」と悲しそうに鳴く。
14. アンパンマンが助けに来るが……
そんなとき、アンパンマンがやってきた。
「ジャムおじさん、大変なことになってるって聞いたよ!僕たちが助けるよ!」
ジャムおじさんは「アンパンマン……ありがとう。でも、わしの借金は12億円を超えておる。君たちでも、どうにもならん……」
アンパンマンは「そんな……」
カレーパンマンも「俺たち、何かできることはないのか?」
しょくぱんまんも「ジャムおじさん……」
でも、どうにもならなかった。
15. M&Aの教訓──よくあるトラブルまとめ
この物語から、M&Aでよくあるトラブルと教訓をまとめる。
【よくあるM&Aトラブル11選】
1. キーマンの即退職:買収直後に売り手や重要人物が辞める
2. 粉飾決算:売上・利益が水増しされていた
3. 簿外債務:未払い残業代、リース債務、訴訟リスク、税務リスクなど
4. キーマン依存による顧客離反:顧客が「本人じゃないとダメ」と言って離れる
5. 従業員の一斉退職:キーマンがいなくなると、従業員も辞める
6. 隠れた重要契約:チェンジオブコントロール条項で、買収後も不利な契約が続く
7. 競業避止義務の不備:売り手がすぐに同じビジネスを始める
8. 表明保証があっても回収不能:売り手が逃げて、連絡が取れない
9. 仲介者は成約後、一切関与しない:トラブルが起きても、仲介者は知らんぷり
10. 銀行が融資を引き上げる:計画と実態が乖離すると、融資が引き上げられる
11. 税務リスクの表面化:買収前の税務問題が、買収後に追徴課税として降りかかる
【買い手側がやるべきだったこと】
DDを徹底的にやる(最低3ヶ月、専門家を雇う)
財務DD:過去3年分の決算書、総勘定元帳、請求書をすべて確認
税務DD:過去の申告書、税務調査の履歴を確認
法務DD:契約書、訴訟リスク、コンプライアンスを確認
労務DD:従業員の雇用契約、未払い残業代、労働紛争を確認
事業DD:顧客契約、キーマン依存度、競合状況を確認
表明保証とエスクローで防御する
売却代金の30%をエスクロー口座に預託(2年間)
粉飾決算・簿外債務が発覚したら、エスクローから補填
税務リスクが発覚したら、エスクローから補填
キーマンとの雇用契約を必須にする
ばいきんまん本人を、買収後3年間雇用する契約
違反したら、売却代金の50%を返還させる
競業避止義務を必ず入れる
買収後3年間、同じビジネスを禁止
違反したら、損害賠償1億円
チェンジオブコントロール条項をチェック
買収後も継続される不利な契約がないか、全契約書を確認
それでも怪しければ『買わない』
DDで疑問が残る案件は、絶対に買わない
【結論】
M&Aは、『買って終わり』じゃない。『買った瞬間から全責任を引き受ける取引』だ。
DDを怠る=将来のトラブルを高値で買う行為。
本気でやるなら、税務・労務・資金流用を中心にDD。取り切れないリスクは、表明保証・エスクローで封じ込めよ。
それでも怪しければ、『買わない』が正解。
ジャムおじさんは、窓の外を見ながら呟く。
「わしは、愚かじゃった……仲介者の甘い言葉に騙され、DDを怠り、リスクを見落とした……」
これが、ジャムおじさんが学んだ、高すぎる教訓だった。 December 12, 2025
11RP
北海道出身、投資歴30年。
悪いことは言いません。
私の旧友は、半導体大手の開発本部で15年以上働いているのですが、先日の野球観戦で衝撃的な話を聞きました。
友曰く——「これから本当に爆発するのは、派手な生成AI企業ではなく、データセンターの電力消費を劇的に削減できる冷却技術を持つ会社だ。」さらにこう続けました。
「長野県に社員60名ほどの小さな企業があって、次世代の浸漬冷却システムを世界で初めて実用量産レベルに持ってきた。従来の空冷に比べて消費電力を40%以上カットでき、すでにマイクロソフト倭国法人・NTTデータ・富士通が大規模契約を結んでいるらしい。
2028年までの生産枠がほぼ埋まっており、海外データセンターからも引き合いが殺到しているという話まである。」
それにもかかわらず、株価はまだ200円台前半で低迷中。
友は最後にこう言いました。
「次の決算か大型受注発表が出た瞬間、市場の評価は一夜にして変わるよ。」
こういう銘柄は、気づいた時にはもう買えない。
株情報やコードが欲しい方は、いいねとフォローで無料で入手できます!👍 December 12, 2025
7RP
正直に言うと、倭国株に投資していると、この問題は必ず直面します。
今日の日経は下落でも、TOPIXは高値更新中📈
初心者がよくするミス:短期の値動きに振り回され、手が震える。
👉 やってはいけない:1日8回もチャートを見て、緑の線にビビる
👉 まず学ぶ:買っているのは会社であって、指数ではない
👉 覚える:あなたの武器は時間。長期投資を短期売買に変えない
年度・四半期の決算書は会社価値の“健康診断”。
回り道を減らしたいなら、ぜひフォローを。 December 12, 2025
4RP
CyberFightさんの赤字幅が縮小したというニュースを見て、一番ボリュームが大きいと思われるノアさんの興行結果を決算期で分けてまとめてみました
イギリス大会・北海道大会が前期比でなくなっているのが赤字圧縮に貢献していそうです
地味に地方遠征も減っている
https://t.co/zGLgzkS72x https://t.co/9AIs5aASfi December 12, 2025
4RP
Quliarts、25年9月期決算は最終利益39%増の43億円と大幅増益 『学園アイドルマスター』が通年で収益貢献 前の期は4ヶ月弱の収益計上だった
※グラフを追加しました。学マスのインパクトと思われますが、すごいですね。
https://t.co/VgojFW9PAY
#Quliarts #学マス #アイプラ https://t.co/g8jVHKn6Xf December 12, 2025
3RP
日産とマツダに続き、ホンダも赤字になる可能性が限りなく大きくなってきた。ここにきて複数のメディアでホンダのベトナムに於ける販売台数減が報じられる。ホンダも少し認識しているらしく、2026年上半期(2025年4月~9月)までの決算説明会で「ベトナムの販売減少で」と何度か表記している。なぜベトナム一国の2輪販売台数減がホンダの決算に関係してくるのか? おそらく財務担当者は相当の危機感を持っている。
上は上半期の数字である。4輪事業は730億円の赤字! アメリカでクルマを売るときに得られる金融サービスで1432億円の利益を生んで730億円の赤字をカバーしているものの、4輪の黒字は702億円しかない。一方、2輪の黒字は3682億円だ。上四半期はホンダの収益の81%が2輪ということになる。ホンダの4輪部門の開発費やF1予算も2輪事業が支えてます。
ホンダの世界2輪販売台数は2024年度で2057万台。ベトナムといえば215万台で、10%を占める。ベトナムは利益率が高いため、2輪の黒字の10%以上となる。ホンダの決算説明会で「ベトナムの販売減少で」を繰り返すのは、極めて重要な市場だからに他ならない。そのベトナムでホンダの”負け”が堤防の穴のように広がりつつあるから深刻である。
ベトナムの販売減少は、ビンファストというベトナムがバックアップしている企業が安価で高い性能を持つ電動バイクを作る一方、首都ハノイで都心部のエンジンバイク乗り入れ規制を始めることを決めた。今後、ホーチミンも乗り入れ規制を始める予定。そんな動きを反映し、エンジンバイクしか作っていないホンダの売れ行きが急減しているのだった。
三部さんを筆頭にするホンダ経営陣はベトナム政府に「規制はやめてほしい。ホンダのベトナム工場を閉めることになり失業者が出るぞ」とプレッシャーを掛けているけれど、そんなこと聞かない。ビンファストがホンダの工場を買い取ったっていい。唯一の対応策はホンダも安価な電動バイクを作るコトながら、現時点で全く危機感を持っていない。
そもそもホンダは依然として熱に弱く高価な三元系リチウムにこだわっている。三元系リチウム、沖縄ですら寿命が短いと言われ始めた。東南アジアじゃ無理! 今日からLFPに切り換えたって2年は掛かる。その間、ビンファストが今のペースで成長したら、もはやホンダはシェアを取り戻すことなど難しい。ホンダ(倭国)が得ていた利益、ビンファスト(ベトナム)に入るし。
ベトナムの状況はホンダの2輪が売れている他の国も見ている。深刻なのは工業生産力を持つインドとタイ、インドネシア、マレーシアだ。こういった国も2輪の排気ガスによる大気汚染防止と二酸化炭素削減を迫られている。すでにインドやタイなどは2輪の技術が育ち始めている。燃えないLFPなら生産のハードルだって低い。中国も喜んで出張ってくると思う。
もちろんホンダの2輪事業は深い根を持つため2年くらいで赤字になるようなことなどない。ただ収益は確実に落ち始めることだろう。そのタイミングで現在進行形で巨額の投資をしている中国の4輪が撤退も考えなければならないほど困窮する可能性大。欧州は復活の見込み無し。東南アジアも中国勢に抑えられそう。倭国はミナミンデザインが4年は続く。
アメリカはカナダとメキシコ工場の問題を抱えつつ、元気なトヨタや台頭する韓国勢と激しい戦いをしなければならない。三部さんは小澤参謀のアドバイスを忠実に実行し、ミナミンの素敵なデザインを武器に強い台風のど真ん中に突っ込んで行こうとしているのだった。ホンダファンとしちゃ、いや倭国の自動車産業のファンとしちゃ「そっちは危ないぞ!」と言いたい。 December 12, 2025
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各イベントの調整に注ぐ調整でバタバタです
あのー決算指導のシステム作りをしたり、次年度の対応もありどうなる。
「君は生き残れる事ができるか?」
1月4日に訪問される春オープンの店です。
インフルエンサー募集中です😊
#フォロバ100 #カフェ巡り好きな人と繋がりたい https://t.co/ZxjxuKYv5d December 12, 2025
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まあ上がると思ってた。今日の68.T Z Holdings Corp.は昨夜の決算後、株価が3310.0まで下がった。ずっと様子見てたが、業績は悪くないと思う。やっぱりな。 December 12, 2025
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今 ネオクラウドの株価みて オワコン扱いしてる人達もそう。
株価しか見てないんだよ。
一度祭りが終わってはけた会場で
淡々と機関は拾ってるよ。
2026年の爆裂決算知ってるから。 December 12, 2025
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~配信告知~
12/20 21:00~ youtube
今年も決算報告会の時期になって参りました
ギリギリ今年内に間に合った~;;といった感じでございます
今年はどんな動画が出たとか、どんなことしたよねとか、いっぱい話そうと思います
待機所
https://t.co/hGN1Jvc8Y2
🔁RTよろしく!🔁 https://t.co/9RtxEZTOnb December 12, 2025
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@beans_0619 中身見たり、決算見て終わってたらシランケド
増収増益してて黒字化も近い
ビットコインマイニング大手
各国の予備金になる確率高い
期待しかないから安値の人はガチホ一択🤓
短期はシランケド
上場廃止だけは辞めてくれ✋ December 12, 2025
「数字が苦手だから…」って理由で、
帳簿や決算書から目をそらしていませんか?
・経理の話になると頭が痛くなる
・決算書は税理士に任せっぱなし
・銀行面談のたびに胃がキリキリする
この状態のままだと、正直いって
銀行といい交渉をするのは不可能です。
でも、逆に言うと
数字にちゃんと向き合いはじめた瞬間から
銀行からの「見え方」はガラッと変わります。
銀行に選ばれる社長って、
「特別なセンスがある人」じゃありません。
必要なのはたったひとつ。
数字に向き合う【習慣】を持つこと。
具体的にはこの3つだけでOKです!
・月次で帳簿を確認する
┗ 売上・粗利・経費のざっくり構造だけでも把握する
・粗利とキャッシュ残高をチェックする
┗ 「売上」より「粗利」と「現金」を見るクセをつける
・銀行に説明できる資料を揃える
┗ 簡単な資金繰り表や、今後1年の計画メモを1枚用意する
これをコツコツ積み重ねるだけで、銀行の評価は本当に変わります。
「数字をちゃんと見ている社長だ」
「この会社なら、次の融資も前向きに検討できそうだ」
そんなふうに見てもらえるようになります。
「数字が苦手だから」と避ければ避けるほど、
経営は孤独になり、不安も大きくなります。
でも、一歩だけ踏み出して数字と向き合えば、
銀行から「信頼される社長」に必ず変わっていけます。
苦手意識があっても大丈夫。
大事なのは、完璧さより習慣化です!
ビヨンドでは無料相談を受け付けています。
リプもしくはDMでご連絡ください!! December 12, 2025
@ShinjukuSokai GAの決算跨ぎは残念だけど、KLabはかなり調整したね。この水準まで来ると感情より数字で見れる。時価総額200億割れならリスクリワードは検討余地あり。業績と材料待ちで冷静に拾う局面。 December 12, 2025
【12月16日 5大注目銘柄リアルタイム予測+精密売買ポイント】👇
1.Nvidia (NVDA) - AI王者、反発中
予測:小幅高、データが弱ければ180ドル突破の可能性。
買い価格:4-176(支持線で底値買い)。
売り価格:2-185(抵抗線でポジション縮小)。
見解:短期反発だが追わないこと。長期AI覇権株は2026年の爆発的成長を待つ。
2.テスラ (TSLA) - マスクの魔法株
予測:高ボラティリティ、データ弱含みで上昇しやすい。
買い価格:5-470(支持線で追加購入)。
売り価格:5-490(目標価格で売却)。
見解:サプライズ可能性大だが、ブラックスワンリスク多いため、決算日は高値からの急落に警戒。
3.Micron Technology (MU) - メモリAI人気銘柄
予測:決算発表前の畜勢、中立的~軟調なマクロデータは追い風に
買い価格:5-238(調整局面での買い場)。
売り価格:0-255(好材料目標値)。
見解:今週最大の急騰銘柄、機関投資家が大量買い、決算が空売りを覆す可能性大。
本日の相場:
米株は高値圏で乱高下、AI株にリスクあり(S&P目標6850+、6800割れ警戒)。
高値追いは禁物!落ち着いて取引を!#米国株 #AI株 #倭国株 December 12, 2025
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