🌃ささやかな光のように

夜空は、ちゃんと見上げれば、想像以上に広かった。

『見上げてごらん夜の星を』

この曲を、自分のソロでカバーするって決めたとき、正直少し怖かった。
あまりに美しい曲だから。
まさに名曲だから。
虚飾なく、素朴で、どこまでもまっすぐで。
でも――この歌にこそ、自分が込めたいものがあるような気がしたんだ。

昔のことを思い出す。

“普通”という言葉から、少しだけ浮いていた自分。

話したいこと、気になるもの、好きなこと、もの、やりたいこと。
どれも周りと少しだけ違っていて。
それを「個性」と言ってくれる人もいれば、「変わっているね」と距離を置く人もいた。

“普通”ってなんだろう。
“正しい”は、どこにあるんだろう。
そんな問いを胸に抱えながら、星を見上げる癖がついた。
誰もいない夜の帰り道で、空に浮かぶ小さな光をじっと見ていた。

小さな星の、小さな光。
それでも――ちゃんと、夜を照らしていた。

「王子のピアノ、俺、好きだな〜！」

瑛太の元気な声が耳に残っている。
譲太郎は「俺のドラムとよく馴染む」と言ってくれて、誉は丁寧にベースの音を重ねてくれた。
今、僕は音楽の中にいる。
KACHIWARI MONSTERという、少し賑やかで、でも居心地のいい世界で。

名もない星のように、それぞれが光っている。
僕も――この中で、小さくても、確かに光っていいんだって思える。

この歌には、そんなささやかな幸せが込められている。
きっと、世界中の『浮いていた誰か』に届く歌だ。
そっと寄り添って、「ひとりじゃないよ」って伝えてくれる歌だ。

「手をつなごう」

ボクと。
おいかけよう、夢を。
二人なら……

「苦しくなんかないさ」

あのフレーズを口にすると、なんだか少し泣きたくなる。
昔の僕が聞いたら、驚くだろうな。
まさか今、自分がこれを歌う側になるなんて。

夜の空は変わらない。
でもそこに浮かぶ星は、今日の僕には、きっともっと優しい。

マイクの前に立つ。
僕のささやかな光が、どこかの夜に届きますように。
そう祈りながら――。 December 12, 2025

#もう一度観たいあの舞台大救済

「もう一度観たいあの舞台」
それは
NODA・MAPの『#正三角関係』

"花火は心にはない、空にあるんだ"
衝撃のラストに胸が爆発しそうでした
この作品の平和への祈りにも似た願いを花火を見る度に感じます
きっとこれからも

#松本潤 #永山瑛太 #長澤まさみ https://t.co/8Ob6WNCwz9 December 12, 2025