ウェストファリア スポーツ
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2025.11.22 22:00
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主権国家体制の確立たるウェストファリア条約とアメリカの事実上の世界覇権完成である第2次大戦終結しか年号を覚えなくて済むのはすごく……近代世界システム史です……。 https://t.co/9euEGDHWpi November 11, 2025
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確かに大きなポイントを示して1つの画期として印象付けるというのは効果的ですけど、同時に深く学べば学ぶほど、「ウェストファリア条約=主権国家体制の確立」という単純なものでもないことが見えてくるところが難しいところでもある。 https://t.co/9V8rPO1qvD November 11, 2025
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💡ウェストファリア条約の意義:なぜ重要なのか?
この条約が世界史において最も重要とされる理由は、「主権国家体制」という、現代の世界秩序の基本を作り上げた点にあります。
1. 「主権国家体制」の確立
条約の最大の意義は、「主権国家体制」の成立です。これは、私たちが今、世界を当たり前のものとして見ている視点そのものです。
▶中世まで(ウェストファリア条約以前)
最高権威:ローマ教皇(宗教的権威)と神聖ローマ皇帝(世俗的権威)の力が強かった。
国境:曖昧。皇帝や教皇の支配が重なり、権力の境界線がはっきりしなかった。
▶近代以降(ウェストファリア条約以後)
最高権威:国内の主権は、その国の「国家」にあり、外部からの干渉を受けない。
国境:はっきりした国境線が引かれ、その内側では国家が唯一の支配者となる。
主権(Sovereignty)とは?:
「その国が、自分の国のことを自分で決める最高の権力」のことです。外部の勢力(教皇や他の国など)に指図されることなく、法律を作り、税を集め、外交を行う権利です。
国家の平等:
主権国家は、国力の大小にかかわらず、国際的には平等な存在として扱われます。お互いの主権を尊重し、相手国の内政に干渉しないことが原則となりました。
2. 「バランス・オブ・パワー(勢力均衡)」の原則
ウェストファリア条約は、特定の国(特にハプスブルク家)が強大になりすぎて、ヨーロッパ全体を支配しようとするのを防ぐため、多くの国が互いに協力したり対立したりして、国々の力が釣り合う状態(勢力均衡)を目指す考え方を定着させました。これにより、国際社会はより多元的(たくさんの国が対等に存在する)なものになりました。
3. 「近代国際法」の基礎
この条約は、参加した国々が話し合い、交渉によって問題を解決し、その結果を条約という形で文書化した最初の近代的な国際条約と評価されています。国と国との関係をルール(国際法)に基づいて行う、という現代の国際社会の土台がここに築かれたのです。 November 11, 2025
「ウェストファリア条約=主権国家体制の確立」と単純に割り切れないことについては、例えば、岩崎周一『ハプスブルク帝国』(講談社現代新書)https://t.co/W0YU2JT5Sp とか、岩井淳『ヨーロッパ近世史』(ちくま新書)https://t.co/zC8WbBL7vn とかを読むとわかる。 November 11, 2025
神の名の宗教戦争から、正義の名の戦争へ。
西洋キリスト社会で建前や大義名分の大転換が起きたのがウェストファリア体制。
もちろん実情は変わらず権力者が利益を追うパワーゲームの継続。
1648年を世界の起点みたいに語るのも含めて、西欧史観の物語性はほんと強いよね。 https://t.co/LhevlHhX1c November 11, 2025
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