今回のNHKの大河ドラマ『べらぼう』ですが、かなり複雑な構成の作品だったと思います。最終回を見たあとで、もう一度第1回を見直したら、「なるほど」と腑に落ちる点が多いだろう、そう感じさせる作りではありました。

その一方で、「これは大河ドラマなのだろうか」という疑問も残りました。特に一橋治済の扱い方です。推理小説的な仕掛けとしては、これはこれで成立していると思いますし、最終的に「個人の罪」に収斂させるまとめ方も、ストーリーとしてはよくできています。そこに平賀源内の影を重ねてきた点も、トリックとしては理解できます。

ただし、物語として巧みにできていることと、大河ドラマとして何を描くべきかは別問題です。蔦屋重三郎という人物については、教科書的にはその公的な意味が語られているにもかかわらず、この物語の中心部分では、その「公的な意味」がすっぽり抜け落ちてしまっているように感じました。ここが抜けてしまうと、「これは大河ドラマではない」という印象になってしまいます。

もっとも、近年は「そもそも大河ドラマではないのでは」と感じる作品も少なくありませんから、「まあ、これでいいのか」という気持ちがないわけではありません。ただ、本来描かれるべきだったものは、やはり別のところにあったはずです。

具体的には、田沼意次、松平定信、一橋治済という政治の流れ、そしてそれぞれのレジームの関係です。これは倭国の近代化へとつながっていく、政治史上の重要な潮流ですよね。ところが一方で、蔦屋重三郎の側は、文化史的な側面に寄せて、いわば「教養カタログ」のようにきれいに整理されてしまっています。

楽しい物語であること自体は否定しません。しかし、本当に描くべきだったのは、そこではなかったはずです。作中で蝦夷の問題が一度提示されましたが、結局のところ、それは事実上、未消化のまま終わってしまったという印象が残りました。 December 12, 2025

大河ドラマ最終回の「次回につなげる仕掛け」。実は #松平定信 は晩年「#源氏物語 オタク」になるので、昨年『#光る君へ』と繋がっていたのだ。

『べらぼう』でも“文化系オタク”の一面が発揮される？　松平定信の知られざる素顔を解説 https://t.co/0Ed1jN4Q3X @realsound_mより #陽菜ひよ子 December 12, 2025

確か春ごろは、「幕府サイドの怪物は一橋治済だけど、蔦重たちにとってのラスボスは松平定信かな？」みたいな予測があったように思いますが、蓋を開けてみたら、後者はただのツンデレでオタクな大口顧客でしたどうもありがとうございました
#大河べらぼう December 12, 2025

"べらぼうというかその作中で松平定信が約6年間行った寛政の改革の3年目の時期からフランス革命が始まって最後の年にルイ16世とマリー・アントワネットが処刑されているね" December 12, 2025

今度は松平定信の側から描くのはどうかな？うわ〜、考えるだけで地味。でも吉宗はいろいろ取り上げられるんだから、あと水野忠邦もやって三大改革を制覇しようぜ（誰得？）。 December 12, 2025

大河ドラマ「べらぼう」再放送して
財務省官僚と倭国国民に見せた方が良いと思います🙋
松平定信の寛政の改革
緊縮財政も行き過ぎれば、不景気の負のスパイラルに落ちる

円安や物価高が止まらず勝手に財産目減りさせられてる倭国国民が可哀想
誰の失策？自民党でしょ
もう自民党に投票しません🙅 https://t.co/NOPU1RU25l December 12, 2025