大阪弁護士会から届いた法律事務所の事務員さんのアンケート結果。

法律事務所の売上が上がれば賃金が低いことは解消されますが（うちはバンバン支払っています。）、賃金以外の労働環境（休憩、有給休暇が取れない、セクハラ、パワハラ等）については、とても「人権」の担い手たる弁護士が経営する法律事務所とは言えません。 私も、きちんとした賃金と労働環境を提供している自信はありますが、このアンケートは「事務員さんはこういうところに不満があるんだ」と気付かせてくれるので、きちんと読むようにしています。もっと読むべき弁護士は多いと思いますが、そういう人ほど読まないでしょうな。 December 12, 2025

第6章：告白と連帯 — 映像が呼んだ連鎖

ケリーの一言が、世界のいくつかのコミュニティを動かした。動画の拡散は、寄付や署名運動、政策提言につながり、職場での柔軟なシフト導入や地方議会での有給休暇拡大の議論を生んだ。告発は暴露だけで終わらない。人々は連帯を結び、制度の改善を求める声を上げ始める。

私はこの章で、実際に起きた小さな勝利を描いた。病院が短期的なシフト調整を試験導入し、地域のNPOがNICU親支援の資金を集め、同僚たちが交代でケリーの夜の面会を支えた。これらは完全解決ではないが、希望の兆しだ。制度は一夜にして変わらない。しかし人々が連帯して行動すれば、小さな規則の改定や慣行の変化は実現する。私はそのプロセスに温かみを見た。 December 12, 2025