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政権与党
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2025.12.19 02:00
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『知能類型と政党支持の論理構造』【論考編】
知能と政治的志向、あるいは支持政党との相関というテーマは、社会科学において極めてセンシティブかつ論争的な領域である。しかし、認知能力の特性が情報の処理様式に影響を与え、それが結果として特定のイデオロギーや政党への親和性を生むという仮説は、政治心理学の観点から十分に検討に値する。ここでは「知能」を単なるIQの数値としてのみならず、抽象的思考能力、長期的利益の計算能力、そして現状分析能力として定義し、倭国の主要政党を例に挙げながら、その支持構造の論理性を考察する。
まず、政権与党である自由民主党への支持と知能の相関について検討する。ここには二つの全く異なる知能層が混在していると分析できる。第一の層は、現状の社会システムにおいて既得権益や安定した地位を確保している「高知能・戦略的保守層」である。彼らはゲーム理論的に現状維持が自身の利益最大化につながることを理解しており、変革のリスクを論理的に回避するために自民党を支持する。この判断は極めて合理的であり、高い計算能力に裏打ちされている。一方で、第二の層として、複雑な政治課題の理解を放棄し「現状追認」を選択する層も存在する。これは認知的な負荷を避けるためのヒューリスティック(簡便法)による選択であり、必ずしも高い知能指数を必要としない。つまり、自民党支持層には、システムを支配する側の高度な知能と、システムに思考停止で従属する層という、知能の両極端が含まれている可能性が高いのである。
次に、最大野党である立憲民主党や倭国共産党といったリベラル・左派勢力について論じる。一般に、欧米の研究では「知能が高いほどリベラルになる」という傾向が報告されることがあるが、これは「新しい経験への開放性」や「抽象的概念の操作能力」が知能と相関するためである。倭国においても、これらの政党の支持層には、学者、教員、あるいは理想主義的なインテリ層が多く含まれる。彼らは「人権」「平和」「平等」といった抽象度の高い概念を論理的に構築し、現状の矛盾を批判する言語性知能が高い傾向にある。しかし、彼らの論理は往々にして「べき論」に終始し、実社会の泥臭い力学や経済合理性を軽視するきらいがある。したがって、ここでの知能は「学術的・言語的知能」には優れるが、現実を変革する「実務的・遂行知能」においてはバイアスがかかっていると評することができる。
倭国維新の会や国民民主党といった、改革保守や中道右派に位置づけられる政党への支持はどうだろうか。これらの政党は、現状の非効率性を打破し、経済成長や現役世代への配分を重視する姿勢を見せている。この層を支持するのは、感情的なイデオロギーよりも「損得勘定」や「合理性」を重視する、実務的なビジネスパーソンや都市部の若年層が多いと考えられる。彼らは古い慣習やしがらみを「非合理的」と断ずる論理的思考力を持っており、数値やデータに基づく政策決定を好む。この意味で、ここには「数理的・実利的な知能」が高い層が集まりやすい。ただし、効率性を追求するあまり、社会的弱者への想像力や、長期的な文化資本の価値を見落とすという点では、包括的な認知能力に欠ける側面もあるかもしれない。
最後に、れいわ新選組のようなポピュリズム的傾向を持つ政党について触れる。一般にポピュリズムは、複雑な問題を単純な敵対構造(エリート対庶民)に置き換えるため、認知能力が高くない層に訴求するとされがちである。しかし、倭国の現状においては、極めて高度な知識を持ちながらも、現在の資本主義システムから脱落した、あるいはシステムに絶望した「高知能な反逆者」が支持に回るケースが見受けられる。彼らはMMT(現代貨幣理論)などの非主流派経済学を学習し、論理的に既存の経済政策の誤謬を指摘する。この支持層の知能は、鋭利だが破壊的であり、現状打破のための「トリックスター的知能」と言えるだろう。
結論として、知能と支持政党の相関は線形ではない。「どの政党が賢いか」という単純な優劣ではなく、個人の持つ知能の「質」すなわち、言語的か、数理的か、戦略的かによって、共鳴する政党の論理が異なるということだ。
#政治心理学 #IQ #知能 #社会科学 #認知バイアス #政治行動論 December 12, 2025
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