昨日は、高円寺まで出かける用事があり、まず、バスを乗り継いで荻窪まで。その途中、青梅街道の八丁バス停で下車し、近くの書店「本屋Title」で開催中の「『新装版 昭和柔俠伝』刊行記念 バロン吉元原画展」へ。

　２Ｆの会場に入ったらエ☆ミリー吉元さん（バロン先生のお嬢さん）がお仕事中。作品の説明などしてもらったあと、なんと電話で連絡してくださりバロン先生も会場へ。直前まで、バロン先生も、ここでマンガの原稿を描いていたとのこと。

　私はバロン先生の作品は、先生が「吉元正」の名前で貸本劇画誌「街」の新人賞を授賞したときから知っている。その後、横山まさみちプロダクションに所属し、描いていた『鉄火野郎』シリーズも読み、そして何よりも好きだったのが雑誌（「漫画アクション」）に移行後に連載された『賭博師たち』。

　バロン先生の鹿児島県指宿市時代、武蔵野美術大学に入るために上京してから。『賭博師たち』あたりに至るまでの歴史を、バロン先生の口から直接話していただきました。

　セツ・モードセミナーで学んだのがいつ頃だったのかや、横山まさみちプロダクションで作品を描くようになってからのことなどを時系列で説明いただき、こんがらかっていたバロン先生の経歴の糸が、ようやくほぐれました。

　こういう至福の時間を体験すると、アカデミックの方でマンガ史を研究する人も、文献をあさるだけでなく、やはり当事者の話を聞けばいいのに……と思ってしまったりもするわけです。

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#バロン吉元
#昭和柔侠伝 December 12, 2025