声優を目指すうえで、どのようなルートを選ぶべきか？

これは多くの志望者が一度は悩むポイントです。

実際、数々の人気キャラクターを演じてきた島本須美さんも、動画の中で「やはり、どこかの事務所へ所属するのが一番確実な道です」と語っています。

声優として継続的に仕事を得ていくためには、事務所が持つネットワークや営業力、マネジメント体制が重要であり、個人ではアクセスできない案件にも挑戦できるようになるからです。

しかし、「どこでも良いから所属すればいい」というわけではありません。

中には、誰でもすぐに所属できることを売りにしている所もありますが、そうした場所は慎重に見極める必要があります。

一人でも実績のある声優が所属しているのか、業界で信頼されているのか、といった判断材料が大切です。

もしも代表的な声優が一人もいない、業界内で名前を聞かないような事務所であれば、所属しただけで終わってしまい、実際の仕事につながらない可能性が高いのです。

ではどうすれば良いのかというと、多くの先輩声優が口を揃えて言うように、やはり大手の声優事務所を目指すのが堅実な選択肢として挙げられます。

大手には養成所が併設されていることが多く、そこで１～２年のレッスンを受けた後、実力や伸びしろを踏まえて所属の可否が判断されます。

これは一見すると厳しい道のように見えますが、その分、所属できれば強力なバックアップを受けられ、キャリアのスタート地点としては非常に恵まれていると言えます。

ただし、養成所の実態についても誤解が生じやすい点があります。

週に数回しか授業がない場合もあり、プロの現場を想像している人にとっては「これで本当に身につくの？」と疑問を抱くこともあるでしょう。

しかし、養成所はあくまで基礎を学ぶ場であり、それ以上の成長は自主練習や現場経験に左右されます。

自分次第で学びを深められる環境でもあるため、授業数だけで判断するのではなく、自分がどれだけ努力と継続を積み上げられるかが鍵になります。

声優の道は決して簡単ではありませんが、正しい環境を選び、自分の成長に責任を持つ姿勢があれば、確実に前へ進むことができます。

夢に向かう第一歩として、ぜひ事務所と養成所選びを慎重に進めてみてください。 December 12, 2025